あなたは、家の素材と言って何を一番に思い浮かべますか?
コンクリート打ちっぱなしや変わった素材で作った個性的な住まい以外は、どんな部屋にも“木”が使われており、木と言えば茶色を連想される方も多いでしょう。
そんな床、ドアなどに木の茶色が多く使われている住まいの場合、リビングのソファやダイニングテーブルをどんな風にカラーコーディネートすればおしゃれに見えるか?
最近、私が気に入っているのが木の茶色とグレーを組み合わせたインテリアコーディネートです。
どんな色とも合わせやすい茶色ですが、グレーと組み合わせることで“すっきり”、“広々”、“上品さ”という3拍子揃った部屋を演出できるんですね。
この組み合わせは、ファッションなどではあまり見かけないのでピンと来ない方も茶色×グレーの実例を見て、虜になってみてくださいね。
茶色×グレー インテリア実例-目次
1.茶色×グレーでコーディネートしたLDKの例
茶色の木目のオープンキッチンに木目のダイニングテーブルセット、ライトグレーのソファをコーディネートした開放的なLDKの例。
キッチンの扉柄と同じ色のキャビネットをリビングに置いてあるので、キッチン、ダイニング、リビングのインテリアにに統一感があります。
LDKの入り口の壁を一面だけダークグレーにしてあるのもポイントかな?
ホワイトのキッチンに、ライトグレーのソファ(リビング)、木目のテーブル(ダイニング)をコーディネートしたLDKの例。
室内の壁も薄いグレーにしたすっきりとした印象のインテリアです。
ダイニングテーブルとリビングにあるTVボードは同じ木で作ったものかな?
木製ベンチをダイニングテーブルの片側にレイアウトして、部屋に占める木の割合を多くしてあるので、ぬくもりを感じます。
茶色の木目のキッチンの横にあるダイニングスペースにウッディーなダイニングテーブルをコーディネートした例。
ダイニングテーブルの脚はステンレス製なので、清潔感に溢れています!!
この空間も一面の壁がグレー色なので、上品なおしゃれな印象ですね。
ホワイトの対面キッチンの前にコンパクトなダイニングスペースを作り、ホワイトの円形ダイニングテーブルとダークブラウンの木目のチェアをレイアウトし、壁をライトグレーにした例。
ホワイトのモールディングで装飾された室内なので、ちょっぴりエレガント♪
ダイニングテーブルは、エーロ・サーリネンのチューリップテーブル、ダイニングチェアは、イタリアの家具メーカーCalligarisの製品です。(日本でも入手可能)
カウンターチェアの脚とリビングにあるTVボードの木目の色を同じ系統にするコーディネートの仕方も参考に。
2.茶色×グレーでコーディネートしたダイニングの例
少し暗めのグレーの壁色のダイニングに味のある1枚板のダイニングテーブルと透明なチェアをコーディネートした例。
この椅子はTOBIASチェア by IKEAです。
椅子を透明にすることにより、圧迫感を感じないインテリアを作るアイデアが素敵!!
ダイニングスペースが狭い場合は、向こうが透ける椅子やテーブルを使うと、狭苦しさを軽減できますよ。
木目のダイニングテーブルにグレーのレザー製チェア×6とハイバックのファブリックチェアを2脚レイアウトしたダイニングの例。
こんなチェアの組み合わせ方があるなんて!!
ダイニング用の椅子って全部統一するものだと思ってましたが、面ごとにデザインを変えると、おしゃれ度がアップしますね。
レザー製とファブリック製という素材違いなのに違和感なくコーディネートしてあるセンスが憎いです(笑)。
明るい茶色の木目のダイニングテーブルに黒の格好良いチェアを組み合わせ、壁をグレーにした例。
木目とグレーのコントラストが美しい♪
ダイニングって、“食べる”を連想してしまうので、清潔感が薄くなりがちですが、このインテリアは、まるで生活感を感じないショールームみたい!!
ダイニングチェア(ANZIANO CHAIR by Donghia)のデザインも変わってて、インテリアにこだわりを感じます。
3.茶色×グレーでコーディネートしたリビングの例
グレーの壁色のリビングに茶色のレザー製ソファをコーディネートして、ブルーをアクセントカラーに使ったインテリア例。
このソファ、格好良すぎる!!
最近放映されている大和証券のCMにこんなデザインのソファが登場しているのですが、それよりももっと重厚感があるこのソファは、KENSINGTON LEATHER SOFA by Restoration Hardware。値段を見ると目が飛び出てしまいそうですが、終の棲家なら、これくらいこだわっても良いかな?
グレーの壁色のリビングに明るめの茶色のオープン棚とリビングテーブルをコーディネートした例。
茶色の家具って、色が明るかったり、薄い色だと部屋全体が安っぽく見えるような気がしていたのですが、グレーの壁やモノクロ写真のおかげか、この部屋は全くそんな印象がしません!!
「ダーク系の茶色の家具を置いてしまうと、部屋が暗く見えそう。」という場合に参考にするとよさそうな事例です。
ライトグレーの壁のリビングにグレーのファブリックソファ、ダークブラウンの家具を置き、ライムグリーンをアクセントカラーにしてコーディネートした例。
部屋のコーナーにあるのは、収納家具ではなくて、ワインバー(Line Bar by Design Within Reach)。
ムードのある部屋の作り方が素敵です!!
ライトグレーのクッション&ラグに茶色の正方形のリビングテーブルをコーディネートした例。
これまで紹介した事例と比べると、茶色の割合が少ない(はっきりとわかるのはリビングテーブルのみ)ので、とっても広々とした印象です。
狭いリビングで、このカラーコーディネートを真似すると、圧迫感を感じない開放的な部屋が演出できます。
リビングの壁一面にグレーのアクセントクロスを張り、グレーの壁を背に茶色のソファをコーディネートした例。
グレーと茶色って、想像上は「?」な組み合わせですが、すごく素敵だと思いませんか?
床には明るめのベージュのラグを敷いて、暗い壁の狭苦しさが回避してあります。
グレーの壁、グレーのコーナーソファ、グレーのラグをコーディネートしたリビングに木目が目立つヴィンテージ感のあるリビングテーブルとコンソールテーブルをレイアウトした例。
ホワイト×木目の家具の組み合わせよりも、グレー×木目の家具の組み合わせのほうが高級感を感じませんか?
壁の色は無理かもしれませんが、ラグ、ソファ、テーブルの配色だけなら、一般的な住まいでも真似できそう!
ダークブラウンのレザー製のコーナーソファに茶色のロータイプのテーブルをコーディネートし、背面の壁にグレーの抽象的なアートを飾った例。
このカラーコーディネート美しい!!
テーブルは木ではなく、石かな?
生活感やぬくもりが薄めのモダンな感じがたまりません!!
茶色のレザーソファにグレー&モノトーンカラーのクッションをコーディネートし、床にホワイト×黒×グレー×ベージュ×ブラウンのキューブ柄のラグを敷いた例。
このリビングの配色、素敵過ぎる!!
ラグは、どこかの専門店のオーダー品かと思いきや、STOCKHOLMラグ by IKEAでお値段5万円弱。
IKEAにこんなおしゃれなラグがあるの、知らなかった…。
茶色のソファに明るい茶色のリビングテーブルをコーディネートして、壁をライトグレーにした例。
部屋の周囲は北欧っぽいのですが、ソファが茶色なので、さほど寒さを感じません。
木のリビングテーブルもナチュラルっぽいデザインなデザインなので、リビング全体にあたたかみすら感じます。
グレーのファブリック製のソファとブラウンのレザー製ソファをL字にレイアウトしたリビングの例。
素材も色も違う2つのソファが同じ部屋に置いてあるにも関わらず、まとまりがあるように見えるのは、インテリアに茶系とグレー、ホワイト以外の色が使われていないから。
「インテリアカラーコーディネートって、何でも適当に色を使えば良いという訳ではない。」というのがよくわかる事例です。
ダークグレーのI字ソファの横に茶系のレザー製のパーソナルチェアをレイアウトしたミッドセンチュリーなリビングのコーディネート例。
パーソナルチェアの色に合わせたクッションコーディネートが素敵過ぎる!!
ソファの背面に、茶系の色を使ったアートを2枚飾って、インテリアをセンスアップする方法は、一からリビングを作る時にぜひ真似したいポイントです。
ダークグレーのソファと木目のコーヒーテーブル、チェスト×2をコーディネートしたリビングの例。
オレンジ色のアクセントカラーの使い方が素敵!!
リビングテーブルは大きなテーブルを1つ置くのではなく、キューブ型のスツールを3つ置くことで、椅子としても使えるようになってます。
来客が多いリビングで、使えそうなアイデアです。
茶系のレンガ壁のリビングにダークグレーのコーナーソファと木×黒のTVボード、木製のリビングテーブルをコーディネートした例。
インダストリアルを意識したリビングコーディネートをする時の参考になりそうな事例です。
少し見えにくいですが、テーブルとTVボードの間に、ホワイト×茶色のカウハイドチェアがレイアウトしてあるのもポイントです。
カウハイドって、部屋の中に1アイテムあるだけでも、インテリアがグンとおしゃれに見えるのでおすすめですよ。
ダークグレーのソファにオレンジ色に近い茶色のクッションと茶系のアートをコーディネートした、クラシカルなリビングの例。
モダンインテリアに見慣れていると、こういったテイアウトの部屋を見るたびに、長年暮らした実家を思い出してしまうのは、心が落ち着くからでしょうか…。
“ホーム”や“田舎”という言葉を連想させるほっこりと感じるインテリアです。
グエーの壁のリビングにグレーのソファと茶色のレザー製の一人掛けチェア、リビングテーブル代わりに茶色のレザー製のスツールを活用した例。
茶色のレザーとグレーの生地って、本当に相性抜群ですね!
円形のツツールは、Lind Cowhide Round Ottoman by Room & Board。事例は、茶色の面積が多いのでわかりにくいかもですが、牛柄です。
4.茶色×グレーでコーディネートした仕事部屋の例
ダークグレーの2Pソファ&グレーのラグを組み合わせ、茶色の木目のリビングテーブルをコーディネートして、窓に向かってグレーのデスクをレイアウトした仕事部屋の例。
グレーのデスクって珍しい!
この事例のようなレイアウトにする場合、デスクは、テーブルと同じ茶系の木目タイプにしがちですが、グレーにしたほうが生活感が少なく、緊張感が持てそうな気がします。
茶系の木目のデスクに、デスクと同じような木の素材の円形テーブル、グレーのデイベッド&デスクチェアをコーディネートした仕事部屋の例。
デスクチェアって、プラスチック製やレザー製で格好良くコーディネートしがちですが、ファブリック製にすると暖かい雰囲気がしますね。
懐かしい雰囲気のする壁紙も素敵です。
5.茶色×グレーでコーディネートした寝室の例
黒に近いダークブラウンの木製ベッドの頭方向の壁をグレーにして、違う面の壁に明るめの茶色の木目のチェストをレイアウトした寝室の例。
静寂とぬくもりの2つの要素を上手に同居させた素敵なインテリアです。
壁をグレーにできない方は、カーテンで真似してみるのも良いかも。
茶色の木製ベッドの下に毛足の長いグレーのラグを敷き、足元にグレーのチェアをハの字にレイアウトした寝室の例。
部屋全体にエレガントさを感じるのは、折上げ天井とベッドリネン&クッションのパターン柄のせいかな?
いずれにせよ、この事例のような私にはないインテリアセンスの寝室を見るたびに「こういうデザインの寝室で一度寝てみたい!」と思ってしまいます。
4面の壁をグレーにし、獏良とベッドスローを茶系でコーディネートした寝室の例。
何ですか!!このホテルのようなインテリアは…。
こうやって写真を見るとベッドスロー1枚で、寝室全体の雰囲気が一気におしゃれに見るような気がします。
一面の壁をレンガ、もう一面の壁をグレーにした寝室に、茶色の木目のベッド&チェスト×2をレイアウトした例。
屋根裏部屋にある寝室かな?
グレーの壁にホワイトの英字ステッカーを張って、センスアップしたインテリアの作り方が素敵過ぎる!!
いずれは成長する子供部屋のインテリア作りのヒントにもなりそうな予感です。
ライトグレーの壁&ラグに、茶色×ダークブラウンのレザー製ベッド、ダークブラウンのナイトテーブル、茶色のラウンジチェアbyイームズをコーディネートした例。
1個前の事例と打って変わって、大人っぽく高級感のある寝室です。
ヘッドボードの色とラウンジチェアの色がコーディネートしてあるのがポイントです。
壁の一面だけをグレーにして、シルエットにこだわった木製の茶色のナイトテーブルとチェアをベッド脇にレイアウトした寝室の例。
ナイトテーブルとチェアのデザインが可愛い♪
右端にあるチェアは、Straight Chair by Knoll(designed by GEORGE NAKASHIMA)で日本でも購入可能です。(検索する時は、“ストレートチェア”で。)
可愛いデザインのテーブルは、Mid-Century Nightstand – Acorn” by West Elm(日本発送可能)です。
[参照元:Houzz Inc]