狭いリビングや狭いワンルームに、ソファや家具を置いていくと、何も置いていない状態と比べると狭く感じてしまいます。

その理由は、床面積が家具によって物理的に狭くなってしまうから。

特にソファは、2人掛けなら幅120cm以上、奥行50cm以上あり、これだけで畳1枚分ほどのスペースを占領してしまいます。

狭くなるからといって「じゃあ、くつろぎのソファを無しにする?」という選択をしたくない場合は、ソファの色に注目することで、視覚的な狭さを緩和することができます。

広く見えるソファの色を5つ紹介しますので参考にしてみて下さい。

1.ホワイトのソファ

ホワイトのフリルカバー付きの2Pソファ、1Pソファ、オットマンで埋め尽くされたリビング例。

壁・天井・サッシも白なので開放感たっぷり。
薄いグレーのチェック柄を使ったカーテンやクッションをプラスした広さを感じつつ、オシャレ度も増したカラーにも注目です。

3Pソファ、1Pソファ×2、寝椅子をコの字にレイアウトし、残りのスペースにホワイトのTVボードをレイアウトした例。

部屋の周囲に全て家具を置いたレイアウトですが、ホワイトで統一することで、狭苦しい印象を回避。
「この家具が全部ダークカラーだったら…」と想像すると、ここまでの開放感は無い気がしませんか?

黒っぽいフローリングの狭いリビングに、ホワイトのレザー製2Pソファ、ホワイトのリビングテーブル、ホワイトの収納家具をコーディネートした例。

フローリングの場合、同じ面積でも白っぽい色と黒っぽい色では、同じ面積でも黒っぽい色の方が狭く見える傾向にあります。
そんな元々狭く見える配色の部屋に、壁と同じ白のソファを置いて、開放感を演出したインテリア例です。

ナチュラルブラウンのフローリングの狭い屋根裏部屋に、真っ白なファブリック製2Pソファをコーディネートした例。

「白っぽい床の部屋には、黒っぽい色のソファを置いて、落ち着きや重厚感をプラス」というコーディネートの仕方もありますが、広さを重視するならホワイトのソファの方が向いています。

掃き出し窓のあるリビングに、ソファとTVボードを対面式にレイアウトし、窓に向けて抜ける視線を作った例。

2Pソファ、リビングテーブル、TVボードは全てホワイト。
家具の色とレイアウトの仕方で、開放感を演出したインテリア例です。

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2.ベージュ・アイボリーのソファ

ハイバックスタイルの3Pソファと2PソファをL字にレイアウトしたリビング例。

2面を窓に囲まれた開放感のある間取りをソファの背もたれで遮ってしまってしますが、アイボリーのソファなので、視線が窓に抜け、広々とした印象です。

歪な形をした狭いリビングに、3人掛け+寝椅子のボリュームのあるソファとオットマンテーブルを2個レイアウトした例。

家具とカーテンを真っ白、ソファをアイボリー色にすることで、窮屈な印象を回避。
ラグは、ソファより少し濃いめのベージュ系です。

壁の端から端、床から天井までをオープン収納棚で埋め尽くしたリビングに、ベージュのレザー製2Pソファをinした例。

家具と同じホワイトではなく、ベージュにすることで温もりを感じる空間が演出してあります。

対面キッチンがある縦長リビングの壁に沿って、アイボリーの2Pソファをコーディネートした例。

ソファだけでなく、ラグもTVボードも存在感の無い色なので、広々とした印象。
キッチン入口のドアに向かって一直線に通路スペースを作るリビングの家具レイアウトも、部屋を広く見せる一因となっています。

腰窓の前に、ボリュームのあるアイボリーの2Pソファをレイアウトした例。

ラグとカーテンはホワイト系。
リビングテーブル、一人掛けチェア、壁面収納、壁面ディスプレイ(アート)に黒や暗めの茶色をチョイス。
濃淡のバランスがおしゃれなリビング例です。

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3.寒色のソファ

くすんだ水色のソファとベージュや茶色のカーテンやラグをコーディネートしたリビング例。

寒色のソファは、文字通り寒さも演出してしまう色。
その為、温もりを感じるアイボリーやベージュをプラスし、更に、暗めの茶色で引き締めることでメリハリを作ったインテリア例です。

腰窓がある凹んだ場所に、ダークブルーのレザー製3Pソファをレイアウトした例。

光が当たると、青が目立つ、おしゃれなデザイン。
窓周りの壁には、ブルーを使った花柄の壁紙クロスを使用し、更に開放感をUP。

細長いリビングの壁を背に、丸みを帯びたブルーのファブリックソファを置き、対面側にある窓ににブルーのロールスクリーンをコーディネートした例。

青・水色(ターコイズブルー)・黄色を使ったカラフルなリビング。
「この青が全部赤やオレンジ色だったら…」と想像すると、ここまでの開放感は生まれなかったかも。

正方形のリビングに、壁を背に、ダークブルーのファブリック製2Pソファをレイアウトした例。

白と暗めの青をメインに、木のウォールシェルフや木の家具で温もりをプラスした居心地が良さそうなリビング。
白地に青の小さな正方形で模様を作ったラグの組み合わせ方が、とってもおしゃれです。

暗めの茶色のフローリングのリビングに、ダークブルーのファブリック製3Pソファを壁を背にレイアウトした例。

「このソファの色なら、ダークグレーや黒でも良いのでは?」と思ってしまいますが、ダークグレーや黒のソファだと、もっと重苦しい雰囲気になってしまう気が…。

真っ白な壁を背に、ブルーのベルベット素材の2Pソファをレイアウトした例。

スキっと爽やか!
ソファの背もたれ上部の壁に飾ってあるビーチの写真は、壁に奥行きを演出。

「ソファを置いたら、部屋が狭くなってしまった」という場合は、この事例のように、奥行きを感じる写真やアートをソファ上部の壁に飾ると、壁が奥に見えて、開放感が生まれますよ。

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4.薄いグレーのソファ

壁と窓に沿って、薄いグレーのファブリック製コーナーソファをレイアウトした例。

大きな掃き出し窓に抜ける視線をソファのコーナー部が遮っているのですが、そんなことは気にならない?

白・黒・グレーのモノトーンカラーでコーディネートしたリビングダイニングに、薄いグレーのソファを置いた例。

「このソファが黒やダークグレーだったら…」と想像すると、もっと圧迫感が出て、リビングが狭苦しく感じてしまう気がしませんか?

4畳半ほどのリビングに、薄いグレーのファブリック製3Pソファとナチュラルブラウンの木を使ったリビングテーブルやチェア、フロアランプをコーディネートした例。

殺風景なくらいがちょうど良い。
ソファの対面に、TVボードを置く場合は、ホワイトか床や他の家具と同じナチュラルブラウンにすると良さそう。

腰窓の下に、薄いグレーの3Pソファをレイアウトし、リビングテーブルとTVボード(収納家具)を鏡面ホワイトでコーディネートした例。

視線が抜ける窓面に、薄いグレーのソファを置くことで、圧迫感を少な目に。
このソファの色が、もっと暗めだったら、窓ではなく、ソファに目が行ってしまうような気がします。

リビングの真っ白な壁を背に、薄いグレーのファブリック製2Pソファをレイアウトした例。

ラグと収納家具をホワイトにして、開放感をUP。
ひんやりと冷たさを感じるカラーコーディネートなので、ピンクのクッション・ピンクのアート・ピンクのインテリア雑貨でアクセントカラーをプラスして温もりをプラス。

キッチン、ダイニング、リビングが長細い空間に一直線にあるLDKのリビングに、薄いグレーのファブリック製コーナーソファをレイアウトした例。

コーナー部をダイニングスペースとの境界線としてレイアウトした例ですが、薄いグレーなので、さほど“縁が切れてる”感じがしません。
向かって左側はホワイト、右側は薄いグレーといった具合に、空間の中心から左右に色分けしたカラーコーディネートの仕方にも注目です。

小さな腰窓が2つあるリビングの窓下に、薄いグレーのファブリック製3Pソファをレイアウトした例。

ソファと壁が一体化して見えるので、一瞬大きなソファが置いてあることを忘れてしまう?
白と薄いグレーでコーディネートした寒々しい室内には、木を使った家具やナチュラルブラウンの額縁やシェードをプラスして温もり感をUP。

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5.白に近い色のソファ

ピンク系

焦げ茶のフローリングのリビングに、薄いピンク(紫)の2Pソファと1PソファをL字にレイアウトした例。

リビングテーブルと壁面は、ホワイト。
ちょっぴり殺風景に見えるカラーコーディネートが、広々としたリビングを演出しています。

ナチュラルブラウンの床のダイニングに、薄いピンクのシンプルデザインのソファを壁を背にレイアウトした例。

背もたれが高めのソファですが、色が薄いので圧迫感ゼロ。
薄いグレーの壁面とも相性が良く、可愛らしいコーディネートになっています。

グリーン系

木製のひじ掛け付きの薄いグリーンのソファとオットマンテーブルをコーディネートしたリビング例。

天井がスケルトンなのでサンルームかな?
清々しさと可愛らしさを感じる、ティーサロンのようなインテリア例です。

薄いグリーンのファブリック製コーナーソファをコーディネートしたリビング例。

ソファに、こんな色があるなんて…。
カーテンとラグが、ハッキリとした色を使ったデザインなので、ゴチャっとした雰囲気ですが、アイボリーやホワイト系にチェンジすると、開放感のある爽やかなリビングを演出できそう。

イエロー系

薄いイエローのファブリック製2Pソファとベージュのラグをコーディネートしたリビング例。

背面に見える宮殿のような柱の影響か、ヨーロピアンな雰囲気に見える!
柔らかい印象+広々としたリビング例です。

薄い黄色のファブリック製3Pソファにビビッドなイエローの単色クッションをコーディネートしたリビング例。

本棚がダークブラウンなので、圧迫感を感じますが、床面は薄い色を中心にコーディネートしてあるので、広々とした印象。
カラフルな色を使いたい時は、この事例のように「ソファそのものではなく、クッションで取り入れれば良いんだ」と勉強になった事例です。

紫系

ダークブラウンのフローリングのリビングに、薄い紫のファブリック製2Pソファと水色と薄いグレーが混じったラグをコーディネートした例。

存在感を感じるソファのデザインなのに、色が白っぽいので開放感抜群!!
白×薄いグレー×薄い紫の上品で、気品を感じるカラーコーディネートにも注目です。

リビングの中央に、薄い紫のファブリック製コーナーソファをレイアウトした例。

部屋の中心を鍵型に占領する大きなソファですが、白っぽいので「ソファの部屋」という印象は少なめ。
リビングの顔であるソファには、存在感がある色を選んでしまいがちですが、この事例のように、ぼやけた色にすると「ソファが部屋の大半を占めてる」という印象が薄れ、広々とした雰囲気になります。

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