「家具は壁に寄せて、中央のスペースを広く取る。」
「通路幅をたっぷり取って開放感のある空間を演出する。」
部屋を広く見せる家具レイアウトの基本は、先に書いたポイントを優先的に考えますが、中には、壁に背を向けてソファを置くことができないという間取りの方もいるのでは?
特に、対面式キッチン+リビングダイニングの間取りの場合は、リビングとダイニングの棲み分けにソファを活用している方も多いでしょう。
①リビングとダイニングを1つの空間として開放的に見せる家具のレイアウト
上記の事例のようにダイニングテーブルとソファの間に大きなスペースを取ることができないという場合は無理ですが、ここに広いスペースができるという方は、ソファの背中側のスペースを活用して収納量をアップしたり、長細いテーブルを置いてワンラック上のインテリアを演出することが可能です。
今回紹介しるソファの後ろを活用したインテリア例は、冒頭に書いた“家具は壁面”の基本からは少し外れますが、家具の奥行きを差し引いて、70cm程度の通路が確保できるのであれば、真似してOK!!
それでは、「ここにそんな物が置けるなんて…」と目から鱗のインテリア例を見ていきましょう。
ソファの後ろを活用したインテリア実例-目次
1.テーブル+チェアを活用したインテリア例
通路スペースが1m以下の場合
ソファの後ろに門の形をした奥行き20cmほどのシンプルなホワイトのテーブル、下部に折り畳み式のホワイトのスツールを2脚レイアウトした例。
窓枠、収納家具、内装材の色に合わせたテーブルを置くことで、リビング全体がすっきりと広々とした印象です。
ダークブラウンの床色の部屋なら、このコントラストの作り方はすぐに真似できそう!
ソファの後ろに1個前の事例と同じようなテーブルを置き、ブルーのデスクチェアを2セットレイアウトした例。
コーナーソファの後ろを使って、こんなレイアウトが出来るなんて!!
子供用の勉強&お絵かき専用スペースかな?
「リビングで大人だけで雑談してても、子供を目の届く場所に置いておきたい。」という場合に使えそうなレイアウトです。
コーナーソファの後ろにオレンジのシンプルなテーブルを置き、ストライプ柄のスツールを2セットinした例。
このインテリア、カラー使いが素敵!!
これまで紹介してきた例は「とりあえず長細いテーブルと椅子を置いてみました。」という雰囲気でしたが、この事例はリビング全体の色も考慮したカラー使いなので、上級者っぽい!!
ブルーグレー×オレンジのコンビネーションが、リビングに必要な“くつろぎ”と圧迫感をなくす“すっきり”の両方を印象づけています。
黒のレザー製の4Pソファの後ろに木目が綺麗な一枚板のテーブル+ホワイトのチェアを4脚レイアウトした例。
こんな家具のレイアウト初めて見ました!!
お酒を飲んだり、お茶を楽しんだりしながら映画鑑賞するのに向いてそう。
チェアはダイニングチェアを探せば、同じようなインテリアが作れそうな予感。
ホームバーのような雰囲気も感じますね。
コの字ソファの長手方向の後ろに一枚板の細長いテーブルとカウンターチェア×4をレイアウトした例。
1個前の事例と似てますが、こちらはテーブルの高さがソファの背もたれよりも高く、よりバーっぽい雰囲気!
ホームシアターの例なので、完全に「飲みながら見る。」を意識したものですが、こういう発想すらしたことがなかったので、この事例にはビックリです。
+テーブルランプ
ソファの後ろに奥行き15cmほどのテーブルを置き、下部に折り畳み式のスツールを2セットレイアウトした例。
テーブルの上には、シルバー脚+ホワイトシェードのテーブルランプが2個置いてあります。
この組み合わせって、玄関やダイニングの壁際でよく見るパターンですが、ソファの後ろにも合うんですね。
ソファの後ろに茶色のシンプルなテーブル、茶色×ベージュのストライプのスツールを2セット置き、テーブルの上にホワイトのテーブルランプを2個レイアウトした例。
ソファの背中がダイニング側から丸見えだと、少しまぬけな印象だな…と常々思ってたんですが、こういうコーディネートにすれば良いのか。
スツールだと、リビングに座りきれないほどの人が来たとき、予備チェアとしても使える上に、蓋付の収納タイプなら収納量もアップしますね。
ソファの後ろにグレーのシンプルなデザインのテーブルをレイアウトし、下部に水色のスツールを2セット収納し、テーブルの上にナチュラルデザインのテーブルランプをコーディネートした例。
このテーブルは、実用的というよりもディスプレイに使ってる感じかな?
テーブルの上に花が飾ってあるので、和みも感じます。
通路スペースが1.5m以上確保できる場合
ソファの後ろに奥行き40cmほどの木製テーブルを置き、ホワイトのイームズチェアと黒のテーブルランプ×2をコーディネートした例。
このインテリア、ちょっぴりインダストリアルっぽい!!
このくらいの奥行きがあると、パソコン作業にも使えそうな予感です。
ちなみにリビングの壁全体に張ってある本の壁紙は、Library Wallpaper by Andrew Martinです。
ソファの後ろに味のある木製テーブルを置き、ダイニングチェアを3セットレイアウトした例。
このインテリアもインダストリアルっぽい!!
事例の木製テーブルは、木製ドアを改造して作ったものだそう。
薄っすらと見える凸凹が既製品にはない独特の味わいを出していますね。
ソファの後ろに正方形のテーブルをくっつけて置いて、3方向にチェアをレイアウトした例。
チェス台かな?
この部屋、これまでのレイアウトとは異なり、窓との間にわざとスペースを作ってソファがレイアウトしてあります。
テーブル+通路分、反対側のスペースが狭くなってしまうのですが、3人以上座れる趣味用のテーブルを設けたい時に参考にできそうですね。
ソファの後ろにカフェテーブルをレイアウトし、木製チェアをダイニングの方向を向けて並べた例。
おぉ~!!こういう椅子の置き方もあるんですね…。
シルエットが美しい木の椅子は、Anziano Chair by Donghiaです。
2.コーンソールテーブルやローテーブルを活用したインテリア例
コーナーソファの後ろに木+ステンレスのコンソールテーブルをレイアウトした例。
このインテリア格好良い!!!
棚板のあるテーブルを活用して、本・観葉植物・バスケット・インテリア雑貨をおしゃれに飾るディスプレイの仕方も参考になります。
ソファの後ろに木+ブラックスチールのコンソールテーブルを置いた例。
1個前のテーブルを雰囲気は似てますが、支柱の色が違うとこんなに印象が変わるんですね!!
落ち着いた雰囲気にしたい時はダーク系、モダンにしたい時はステンレス、といった具合にリビング全体のテイストも考えて素材を選ぶようにすると空間に上手く溶け込んでくれそうな予感です。
ソファの後ろにホワイトの木製コンソールテーブルをレイアウトし、上にナチュラルなテーブルランプを2灯コーディネートした例。
テーブルの脚がクロスデザインになってるので、見た目が可愛い♪
ナチュラルインテリアが好きな方の参考になりそうな事例です。
ソファの後ろに3杯の引き出しがついたアンティークな木製のコンソールテーブルをレイアウトした例。
クラシックな部屋を作りたい時の参考になりそう!!
これまで紹介してきたテーブルは、全て天板のみのシンプルデザインでしたが、引き出し付だと“家具”という印象が強くなる気がします。
続いて引き出し付きのコンソールテーブルの例をもう1つ。
ソファの後ろにカジュアルなデザインの引き出し付きのコーンソールテーブルを置き、上に観葉植物を飾った例。
オレンジのアクセントカラーの使い方が素敵!!
テーブル+チェアの事例でも書きましたが、リビング側のインテリアカラーとコンソールテーブル周りのテイストを揃えると、空間全体のまとまり感がアップしますね。
ソファの後ろにナチュラルブラウンの木製ローテーブルをレイアウトした例。
インテリア好きさんなら、このテーブルを見て“おっ”と思うかも。
そうです。これは、デザイナーズ家具でおなじみのジョージ・ネルソンの『ネルソン・プラットホーム・ベンチ』です。
日本の通販サイトでも購入可能なので、この事例と似たレイアウトにしたい方は探してみて下さいね。
ソファの後ろに引き出し付きの木製コンソールテーブルをレイアウトし、下部にスツールを2セットレイストした例。
スツールとテーブルの素材感が似てるのでまるでセット品みたい!!
テーブルの上にトレイやインテリア雑貨が飾ってあるのでディスプレイとして活用してるのかな?
ソファの後ろにナチュラルな木製のコンソールテーブルをレイアウトし、下部に大きなバッグを4つ並べてinした例。
バッグにはぬいぐるみやおもちゃなど子供の遊び道具が入ってます。
引き出しの下部にぴったりと収まるバッグなので、中身が見えず見た目もすっきり!!
ゴチャっとしたものを収納したい時に使えそうなアイデアです。
3.オープン棚を活用したインテリア例
ソファの後ろに鏡面ブラックの横長のオープン収納をレイアウトし、雑誌を並べた例。
ショップのディスプレイみたい♪
とんでもなく大きなソファなので、横にスツールを2個置けるスペースがありますが、狭いソファならオープン棚だけでOK。
ソファの後ろに2段のオープン棚を置き、両サイドにフロアランプをレイアウトした例。
ツルンとした棚ではなく、棚の周りを小さな鋲で飾ったデザインなので、ちょっぴりこだわりを感じます。
ナチュラルを感じるインテリア雑貨、本、置物のディスプレイスペースとして活用した例です。
ソファの後ろに細かい仕切りの2段オープン棚をレイアウトした例。
天板と側板はホワイト、背板は黄色というカラー使いにも注目。
この棚はカスタムメイド品だそうで、DIYでも作れそうな予感です。
ソファの後ろにダークブラウンのオープン棚をレイアウトした例。
1個前の事例を似てますが、家具の色をソファの色と同じにしたパターンなので、存在感が薄く感じます。
この棚も、本とインテリア雑貨のディスプレイスペースとして。
ソファの後ろにダークブラウンの木製のオープン棚を2個並べた例。
1個前の事例と似てますが、こちらは本のみを収納した例です。
全部の本に、茶系とホワイトのデザイン性の高いBOOKカバーをして、バランスよく置いてあるので、見た目がとっても素敵ですね!
ソファの後ろに黒のオープン棚を2セット並べ、写真、インテリア雑貨を飾った例。
ごちゃごちゃしそうなものは、茶色のストレージボックスに入れてin。
見せると隠すのバランスが絶妙なインテリア例です。
ソファの後ろにキャスター付きのオープン棚をレイアウトした例。
このオープン棚は、EXPEDIT by IKEA(現在は廃番)です。
棚の上にクッションと同じようなデザインの生地を乗せ、リビングとのバランスを取るインテリアの演出方法も、ぜひ参考にして下さいね。
4.チェスト棚を活用したインテリア例
ソファの後ろに奥行きの浅い引き戸タイプのチェストをレイアウトした例。
これは可愛い過ぎる!!
このチェストはIKEA製品なのですが、ホームページにないので廃番なのかな?
似たデザインの家具はありませんが、IKEAの家具をソファの後ろに使うのなら、このあたりを探すと良さそう。
ソファの後ろに背の高いバスケットを2個並べた例。
キャビネットの事例ではないのですが、「こんな簡単な方法、なんで気づかなかった…」と思ったので掲載。
事例は、子供のおもちゃ収納としての活用例ですが、リビング収納にも応用できそうです。
[参照元:Houzz Inc]