「おしゃれな照明器具を使ってみたい。」
そんな時、思い浮かべるのがインテリア雑誌や素敵なリフォーム事例に掲載されている素敵な照明器具たちです。
こういった照明器具は、“おしゃれ”“素敵”“格好良い”インテリアによく登場するので、何回か目にすることはあっても「○○」と商品の名前を空で言える人は少ないはず。
そこで、今回は、インテリア界で有名な照明デザイナー7名と彼らのデザインした日本でも買える照明器具をコーディネートしたインテリア例を紹介していきますので参考にしてみて下さいね。
照明デザイナーとお洒落インテリア実例-目次
1.Achille and Pier Giacomo Castiglioni(アキッレ・カスティリオーニ&ピエル・ジャコモ・カスティリオーニ)
Toio
Toioは自動車のヘッドライトと釣り竿(フレーム)を組み合わせてデザインされた個性的なフロアランプ。
素材感剥き出しの見た目は、今流行のインダストリアルテイストとも相性が良さそうです。
リビングのコーナーにToioを置き、スケートボードとコーディネートした例。
ヴィンテージな雰囲気が格好っ良い!!
レンガや古びた木と組み合わせても合いそうな予感です。
レンガ壁のリビングのコーナーにToioをコーディネートした例。
天井に向かって光るスポットライトのような明かりが強烈!!
「フロアランプと言えば、ほわ~んと周囲と照らす」という印象でしたが、こんなにも激しく光るなんて…。
調べてみると、光源はビームライトなんだそう。
壁面に、おしゃれなアートを飾り、アートに向かって照らすのもありかもしれませんね。
Arco
ARCOは、長いフレームと大きなヘッドが特徴的なフロアランプ。
高さが2.3m、奥行き(出っ張り)が2.2mと4畳半ほどの部屋なら壁から壁に届いてしまいそうな勢いの巨大な照明器具ですが、シルバー素材なので、圧迫感なくおしゃれな部屋を演出したい時にぴったりです。
ダイニングテーブルの真上に、Arcoをコーディネートした例。
何と!フロアランプのヘッドをペンダントライトのように使うなんて…。
「ダイニングテーブルの真ん中に照明器具の明かりが来ない」なんて時に参考にすると良いかも。
ダイニングスペースの角からテーブルに向かってレイアウトすれば、Arcoの脚(550×240mm)も邪魔になることが無さそう。
ソファの背面から、リビングテーブルの中央に向かって、Arcoをコーディネートした例。
1個前の事例のリビングバージョン。
「部屋が狭いので、大きなフロアランプが似合わない」と思ってる方も、この使い方に衝撃を受けるのでは?
リビングのコーナーにArcoを置き、中央に向かってヘッドをレイアウトした例。
これまでの事例とは異なり、巨大なフロアランプが小さく見えてしまうくらい広いリビング。
12畳くらいあるでしょうか…。
リビングでは当たり前の「天井の真ん中にシーリング照明」ではなく、Arcoの明かりを使って部屋の中央に光をもたらすアイデアが、とってもおしゃれです。
Taccia&Taccia Small
Taccia Smallは、ヘッドが上に向いたテーブルランプ。
工業的な見た目は、インテリアを格好良く格上げしてくれること間違いなしです。
※Taccia:高さ645mm、φ495mm、Taccia Small:高さ485mm、φ370mm
リビングテーブルの上に、Taccia Smallを置いた例。
美しいデザインなので、一瞬、インテリアディスプレイかと思いました…。
「暗い空間で間接照明のように使うのもありかも…」と、この事例を見て実感。
黒のフロートタイプの収納家具をリビングの壁に一列に取り付け、上にTaccia Smallをコーディネートした例。
ホワイト×黒のバランスが素敵なディスプレイ!
Taccia Smallと色を合わせた、黒の額縁入りのモノクロアートを規則正しく4枚並べるアイデアが、とても参考になります。
リビングのコーナーにTaccia Smallを置き、間接照明のように壁を照らした例。
何という使い方!!
ちょうど、リビングのコーナー部の天井に向けてTaccia Smallをさり気なくレイアウト。
床に置く方法もあるんですね…。
Snoopy
Snoopyは、漫画の『スヌーピー』にインスピレーションを受けてデザインされたテーブルランプです。
キノコのような黒いヘッドが特徴的で、インテリアのアクセントとしても。
寝室の壁面に宮殿のようなデザインのチェストを置き、上にSnoopyをコーディネートした例。
何この家具、めちゃくちゃ可愛い!!
個性的なデザインのテーブルランプと個性的なデザインの家具の組み合わせ方が参考になる事例です。
ソファの横に、アルミ(ステンレス)素材の宇宙っぽいデザインの引き出し付きチェストを置き、上にSnoopyをコーディネートした例。
この組み合わせ方も個性がキラリ!!
鉄板を使ったようなデザインの家具は、一体どこで入手すれば良いのかしら?
黒の円形テーブルに赤の木製ひじ掛け付きチェアを組み合わせた仕事部屋に、Snoopyをコーディネートした例。
何の変哲も無いテーブルの上に、置いてあるだけでオシャレ度UP!!
テーブルやデスク上の空きスペースに、さり気なく乗せるのもありですね。
2.Marc Sadler(マーク・サドラー)
Tress pendant
Tress pendantは、シェードが切り絵のようなペンダントライトです。
円形ガラステーブル+ホワイトチェアの4人掛けダイニングに、Tress pendantの赤をコーディネートした例。
パッと目を引く、ペンダントライトの使い方がおしゃれ!!
裂け目(?)があるシェードのデザインなので、隙間から明かりが漏れてるのも素敵!!
洗面化粧台のコーナー部の天井に、ホワイトのTress pendantをコーディネートした例。
え!?こんな場所にペンダントライトを下げるなんて…。
「ペンダントライトはダイニングなどテーブルの上に下げるもの」と思っていましたが、部屋のコーナーに下げると雰囲気が良くなりますね。
電源がないと、この事例のような吊り下げ方は無理かもしれませんが、アイデアの一つとしてメモっておこう。
廊下の天井から、細長いホワイトのTress pendantを吊り下げた例。
円形の装飾物と組み合わせたコーディネートが可愛い!!
この円盤みたいな物体は、こちらから入手可能です。
Twiggy floor
Twiggy floorは、直径46cmの円柱型のシェードがインパクト大の高さ2mほどのフロアランプです。
ホワイトのレザー製コーナーソファ&ダークグレーのラグ&黒のテーブル(オットマン)を置いたリビングに、黒のTwiggy floorをコーディネートした例。
ソファに向かってビヨーンと伸びた器具が格好良い!!
この事例のような開放感のあるリビングだと、Twiggy floorの大きさも、さほど気にならないかも。
くすんだブルーのソファをコの字型に置いたリビングのソファ背面に、赤のTwiggy floorをコーディネートした例。
かなり後ろの位置にフロアランプが置いてあるのに、これだけ存在感がある、ってことは、この器具が想像以上に大きいのがわかりますね。
4畳半ほどの狭いリビングに置くと「フロアランプの部屋」みたいな雰囲気になってしまうかも。
ホワイトレザーのコーナーソファと、グレーのラグをコーディネートしたリビングのソファのコーナー部に、黒のTwiggy floorを置いた例。
Twiggy floorと対面になるように、黒のチェアをon。
メリハリのあるカラーコーディネートが、とても参考になります。
3.Rodolfo Dordoni(ロドルフォ・ドルドーニ)
Ray F
Ray Fは、華奢な4本脚+円柱型シェードのフロアランプです。
リビングの窓際にRay Fをコーディネートした例。
見た目がシンプルで「こんな照明器具なら、どこにでもありそう」と思うようなデザインですが「有名な照明器具を使ってる」というだけで気分が上がりそう!!
TV台の色とRay Fの色がお揃いなところもポイントです。
Ray S
Ray Sは、1個前の項目で紹介したRAY Fのペンダントライトバージョン。
(FはFloor、SはSuspensionの意)
ホワイトテーブルに黒のチェアを組み合わせたダイニングに、ホワイトのRay Sを2灯吊り下げた例。
1個前のRay Fのお部屋の隣にあるダイニング。
リビング側のフロアランプとダイニング側のペンダントライトを同じデザインで揃えた、美しさ溢れる事例です。
4.Jasper Morrison(ジャスパー・モリソン)
Smithfield S
Smithfield Sは、シェードが陶器のような美しさを持つペンダント照明です。(材質はアルミニウム)
ホワイトの円形テーブル+ホワイトチェアのダイニングに、ホワイトのSmithfield Sをコーディネートした例。
清潔感たっぷり!!
コロンを丸みを帯びたデザインが、白だけでまとめた冷たさを感じるダイニング空間に温かみをプラス!
木製長方形テーブルに、グリーンと水色のチェアを組み合わせた仕事部屋に、ホワイトのSmithfield Sをコーディネートした例。
図書館みたいな仕事がしやすそうな空間!!
ペンダント照明って、正直どんなデザインを選んでも、問題ないのですが、洗練されたデザインをチョイスすると、部屋全体のオシャレ度が3倍くらいUPして見える気がします。
アイランドキッチンの上に、グレーのSmithfield Sを2灯コーディネートした例。
シャープで清潔感たっぷりなモダン系キッチンに、照明器具で柔らかさをプラス。
モダンインテリア好きで、生活感が少なめデザインの家具を置いてみたものの「もう少しくつろげる空間にしたい!」といった場合に、このコーディネートを参考にして、丸みを帯びたペンダントライトを吊るしてみるのもアリかも…。
Glo-ball Pendant
Glo-ball Pendantは、シンプルな球体のペンダントライトです。
リビングの天井に、Glo-ball Pendantをコーディネートした例。
ダークグレーのソファ+ライトグレーのラグの“THE モダン”といった雰囲気の空間に、ボールのようなペンダント照明を5灯。
この器具が天井から吊り下がっているというだけで、柔らかい雰囲気を感じます。
ライトグレーのフロアソファの真上に、Glo-ball Pendantをコーディネートした例。
リビングの中心ではなく、ソファの上に照明器具…。
片側が吹き抜けになったリビングだからかも知れませんが、こんな照明器具の取り付け方もあるんですね。
5.George Nelson(ジョージ・ネルソン)
Nelson bubble
Nelson bubbleは、縦皺シェードの照明器具で、ペンダントライトやフロアランプなど、バリエーションが豊富。
海外の素敵なインテリア事例では、形や大きさが違うバブルランプを複数個使うのが定番の様子です。
リビングの壁をくすんだグリーンにして、天井から3種類のNelson bubbleを吊り下げた例。
壁の色と照明器具のデザインの組み合わせが和っぽい印象を演出!
癒しのリビングを作りたい時に参考にすると良さそうな事例です。
ダークブラウンの木製長方形テーブルの上に、3種類のNelson bubbleを吊り下げた例。
1個前と同じ3種類の組み合わせでも、デザインが違うと印象が変わる!!
しかも、真ん中に寄せて高さも変えて吊るしてあるので、照明器具のインパクトは、こちらの事例の方があるかも。
6.Poul Henningsen(ポール・ヘニングセン)
PH Artichoke
PH Artichokeは、72枚の板のようなシェードを持つ華やかな印象のペンダントライトです。
アイランドキッチンに隣接したホワイトの大理石テーブルのダイニングに、PH Artichokeをコーディネートした例。
高級感たっぷり!!
ゴージャスな印象の器具なので「家具にも高級感がないと似合わないのでは?」と思ってしまいそうですが、木目家具なら、一般的な価格の物でも合いそうな気がします。
玄関ホールに、PH Artichokeを吊り下げた例。
何と、素通りするだけの玄関に、こんなゴージャスな器具を使うなんて…。
左の窓の下に置いてあるのは、BertoiaのDiamond Chair。
デザインにこだわった照明器具+チェアのこだわりを感じる玄関コーディネート例です。
PH Snowball
PH Snowballは、卵を輪切りにして、それぞれの間に空間を設けてつなぎ合わせたようなデザインのペンダントライトです。
黒の木製長方形テーブル&ナチュラルブラウンの木製チェアのダイニングに、PH Snowballを1灯吊るした例。
柔らかい光が温かみのあるダイニングを演出!
ボリューム感のある器具なので、黒やホワイトの家具と組み合わせて、器具の存在感を出すコーディネートを思い浮かべがちですが、この事例のように、木を使った家具とも相性抜群です。
ライトグレーのソファとホワイトの家具をコーディネートしたリビングに、PH Snowballを1灯吊り下げた例。
温かみが少なめのインテリアとも相性抜群!
PH Snowballは1983年に製品化された照明器具で、その器具が多くの家で活躍している理由は「使うシーンを選ばない」なのかな?と、この事例を見てふと。
PH 5
PH 5は、3枚シェードの可愛い見た目のペンダントライトです。
楕円形の木製テーブルに、PH 5のグレーをコーディネートした例。
懐かしさ感じる、家族団らんが目に浮かぶ素敵なダイニング!
長いコードを一旦天井に引掛けて、テーブルの真上に持ってくるアイデアも参考になります。
ナチュラルブラウンの木製テーブルを薄くグレーで塗装し、赤と水色のPH 5を吊り下げた例。
冷たさと暖かさのバランスが絶妙!!
同じデザインの照明器具を色違いで使うコーディネートの仕方もセンス抜群です。
7.Ingo Maurer(インゴ・マウラー)
Zettel’z
Zettel’zは、光源の周りにクリップで留めたメモ帳のようなシェードが特徴的なペンダント照明です。
ライトグレーのファブリック製コーナーソファと木製チェアを置いたリビングに、Zettel’zを吊り下げた例。
こんなにコンパクトなリビングなのに、照明器具にこだわってる!!
Zettel’zは、φ800mmの大きめなペンダントライトなので「狭い部屋には合わないのでは?」と思ってましたが、天井高があるリビングなら、狭くてもOKなんですね。
リビングとダイニングがひとつながりになったリビングダイニングのダイニングの中心にZettel’zを1灯吊り下げた例。
壁の色と同化してて美しい!!
メモ部分は和紙製です。
Birdie’s Nest
Birdie’s Nestは、くるくる巻いた針金の先に裸電球、その根元に鳥の翼のような物体がついた個性的なシーリングランプです。
青×ホワイトのパターン柄の壁紙を張った子供部屋の天井に、Birdie’s Nestを吊るした例。
か、可愛い!!
鳥がアチコチに飛んで行くようなデザインの器具が目立つような天井の色にしてあるところがポイントです。
Birds Birds Birds
Birds Birds Birdsは、1個前に紹介したBirdsのペンダントライト版で、電球は全て上向きです。
エレガント系のモールディングをあしらったダイニングの天井から、Birds Birds Birdsを吊り下げた例。
天井&壁の縁のデザインと照明器具の相性抜群!!
器具の高さ(引掛けシーリング部から器具の先端)までが190cm、φが110cmもある巨大なペンダントライトなので、吹き抜けか天井高のある部屋にしか無理かも…。
吹き抜け天井のダイニングに、Birds Birds Birdsを吊り下げた例。
天井や窓に向かって羽ばたく鳥と連想させる、躍動感溢れるコーディネートが素敵!!
天井が高いお家を設計した場合のことを考えて、このBirdsシリーズは覚えておいた方が良さそうです。