インテリアをセンス良く見せるポイントは揃えること。

揃える物は、色だったり、素材だったり、デザインだったりするのですが、色んな用途の部屋がある住まいの中で、この法則を比較的応用しやすいのは、ダイニングではないかと思っています。

その理由は、収納家具&テーブル&ソファ、ベッド&収納家具&ランプといった大きさや形がバラバラのインテリア家具を複数置くリビングや寝室と比較すると、テーブルと椅子の組み合わせだけで何とかなるのがダイニングだから。

しかも、椅子は、家族分(または置ける分)を全部同じデザインにするのが一般的ですよね。

なので、ダイニング空間は、他の部屋に比べると、家具点数が少ない上に、揃えることを意識しなくても自然に揃ってしまう…。

そんなダイニングを「更におしゃれに見せたい!!」という場合は、チェアを有名なデザインのものにするのがおすすめです。

そこで今回は、世界中に存在する名だたるチェアの中から、ダイニングをセンスアップさせるおすすめの6点を紹介していきたいと思います。

どれも日本国内で入手可能なデザイナーズ家具なので、興味のある方は、ぜひ参考にしてみて下さいね。

1.透明感がダイニングを広々と見せる!ルイ・ゴースト&ヴィクトリア・ゴーストfrom Kartell(カルテル)

ダイニング空間が狭い場合、背もたれが高いダイニングチェアや厚みたっぷりの椅子は、“ギュウギュウ”という印象を与えてしまうので、狭い空間を余計に狭く見せてしまいます。

これでは、ゆったりとした食事スタイルを演出することはできませんよね。

狭い&窓がなく閉鎖的、そんなダイニング空間におすすめのチェアは、イタリアの家具メーカーKartellのルイ・ゴースト&ヴィクトリア・ゴーストです。

このチェア達は、視界良好!狭い部屋の家具選びの参考に!!透明インテリア37選でも紹介したので、「知ってるよ。」という方々も多いかもしれませんね。

ヴィンテージ風の木製の長方形ダイニングテーブルにルイ・ゴースト&ヴィクトリア・ゴーストのクリスタルバージョンを8脚コーディネートした例。

いかがですか?
一瞬「どこに椅子があるの?」と探してしまった方も多いのでは?
透明チェアが、ダイニングの一面が大きな掃き出し窓になった開放的な空間を更に開放的に見せてますね。

黒の鏡面の長方形ダイニングテーブルに、ルイ・ゴースト&ヴィクトリア・ゴーストのクリスタルバージョンを8脚コーディネートした例。

重い印象の黒をダイニングテーブルに使う、思い切ったコーディネートですが、チェアの透明感とミラーのおかげで圧迫感ゼロ!!
軽い印象は、開放感を生むので「テーブル&椅子を置くと狭くなってしまう。」という場所に積極的に使ってみると良いですよ。

エーロ・サーリネンのチューリップテーブルに、ヴィクトリア・ゴーストのクリスタルバージョンを6脚コーディネートした例。

有名なテーブルと有名なチェアを組み合わせで、お値段50万円くらい?
終の棲家なら、思い切ったこんなコーディネートもありかも。

黒の天板+クリア色の脚の長方形ダイニングテーブルに、ルイ・ゴースト&ヴィクトリア・ゴーストのクリスタルバージョンを6脚コーディネートした例。

ダイニングテーブルの脚まで透明なので、床面広々♪
このテーブルは、ヴィンテージ品だそう。
「透明×透明コンビも良いなぁ～。」と思いますが、こんなテーブルを探すのは難しいかも。

茶色の木製の楕円形ダイニングテーブルに、ルイ・ゴースト&ヴィクトリア・ゴーストのクリスタルバージョンを6脚コーディネートした例。

ルイ・ゴースト&ヴィクトリア・ゴーストの材質は、ポリカーボネートなのでダイニングテーブルも、ガラスやアクリル、鏡面などの軽い印象を持つ素材のダイニングテーブルと組み合わせるのが良いのかと思いきや、質感のある木製でもOK。

なので、今使ってるダイニングテーブルはそのままで、チェアだけチェンジする方法もありですよ。

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2.どんなダイニングテーブルにも合う!イームズチェア from Herman Miller(ハーマンミラー)

インテリア好きさんなら、誰でも目にしたことがあるだろうイームズチェアは、ダイニング空間を軽やか&カラフルに演出するのにぴったり♪
イームズチェアは、種類が豊富で「これとこれはどう違うの?」とその違いがわかにくいですが、ポイントは脚のデザインかな?

ワイヤーorウッド、どちらの脚のデザインかによって受ける印象が違うので詳しくはこちらで確認してくださいね。

ホワイトの楕円形ダイニングテーブルにホワイトの座面+ウッド脚のイームズチェアをコーディネートした例。

清潔感たっぷり♪
事例は本物のレンガ壁ですが、レンガ壁をプリントした壁紙クロスと組み合わせるとカフェっぽい素敵なダイニングが演出できそう!

円形のダイニングテーブルに、イームズチェアを色違い&デザイン違いで4脚コーディネートした例。

脚のデザインを全部同じにしてありますが、実は1脚だけチェアのデザインが違います。
テーブルは、テーブルシリーズ　スパンレッグ B603 by Fritz Hanssen(フリッツ・ハンセン)。
デザイナーズ家具のダイニングチェアとデザイナーズ家具のダイニングテーブルを組み合わせた、ちょっぴりレトロな雰囲気のダイニングです。

円形のダイニングテーブルに、イームズチェアを色違いで4脚コーディネートした例。

ダイニングテーブルは、1個前の事例と同じもので、チェアの色を明るい雰囲気にしたバージョン。
こんなカラフルなダイニング空間だと、食事するのも楽しそう♪

長方形の木製ダイニングテーブルに、同じデザイン&色のイームズチェアを8脚コーディネートした例。

揃ってるだけで、こんなに素敵な雰囲気に!!
イームズチェアは、カラーバリエーションが豊富なので、好きな色がきっと見つかるハズです。

黒の長方形木製ダイニングテーブルに、イームズチェアを色違いで10脚コーディネートした例。

インダストリアルな雰囲気のダイニングが素敵!!
四角いダイニングテーブルに、イームズチェアを3色以上でコーディネートしたい場合は、6脚以上無いとバランスを取るのが難しいかも。

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3.カフェっぽいダイニングにAチェア from Tolix(トリックス)

ヨーロッパ旅行に行って、カフェに入ると8割の確率で出会うのがTolix(トリックス)社の椅子達。
Aチェアは、軽やかな印象とカラフルなカラーリングが特徴的なチェアです。

残念ながら日本公式サイトは無いですが、Aチェアで検索すると日本の通販サイトでも購入でき、1脚5～6万円。

ヴィンテージ風の木製のダイニングテーブルに、Aチェア(ステンレス)を6脚コーディネートした例。

屋外にあるカフェっぽい雰囲気がしませんか?
こういう質感のチェアは、他には類を見ないので、ダイニング空間のオシャレ度をUPさせるのにもってこい!!

ダークブラウンのヴィンテージ風木製ダイニングテーブルに、Aチェアのレッドとステンレスを3脚ずつコーディネートした例。

シンプルなのに、“おっ”と目を引くダイニング。
日本の室内は靴を脱いで過ごすのが当たり前なので、屋外っぽいデザインのAチェアを置くのは抵抗があるかもしれませんが、ダイニングテーブルやペンダント照明をヴィンテージ風にして、更に黒板塗料やレンガ壁クロスと組み合わせる工夫をすると上手く馴染みます。

流木のような寂れたデザインのグレーの長方形ダイニングテーブルに、イエロー、グリーン、ステンレスのAチェアを2脚ずつコーディネートした例。

サンルームっぽいダイニングなので、まるで屋外で食事してる感覚に陥りそう!
このチェア、フレームが持ちやすそうなので、「椅子の移動も楽なのでは?」と密かに思ってます。

木製天板+ブラックスチールのインダストリアルデザインのダイニングテーブルに黒のAチェアを4脚コーディネートした例。

ラグとクッションは、 ポイント作りに最適！IKEA LAPPLJUNG RUTAコーディネート30選で紹介したIKEAのLAPPLJUNG RUTA。
フランスの家具とスウェーデンデザインを融合させた素敵なダイニングです。

茶色の長方形ダイニングテーブルにAチェアのステンレスを4脚コーディネートしたコンパクトなダイニングの例。

同じ4人掛けのダイニングテーブルでも、このテーブルは、幅1mほどなので余裕が全くないですが、椅子にシルバー色を持ってくることで、見た目の圧迫感が回避してあります。

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4.個性的なデザインが目を引く!MAGIS (マジス)

イタリアのMAGIS(マジス)のチェアは、個性的なデザインとカラフルな色使いが特徴です。

チェア ワン

黒の木製長方形ダイニングテーブルに黒のチェアワンを5脚コーディネートしたモノトーンダイニングの例。

団らんを思い浮かべることができる楽しそうなダイニングではありませんが、清潔感と開放感がありますね。

ホワイトのダイニングテーブルにシルバーのチェアワンを5脚コーディネートした例。

ベンチや庭にあるオブジェがアーティスティック!!
よく見ると、テーブルの支柱もアクリル製で、近未来的な印象も。

ホワイトの円形ダイニングテーブルにホワイトのチェアワンを4脚コーディネートしたコンパクトなダイニングの例。

1個前の事例のようなデザイン重視の変わったダイニングだけでなく、ありきたりな木目キッチンの前に置いてちょっぴり個性を表現する方法も。
使い方次第で、どこにもないダイニングインテリアが作れそうな予感です。

エアチェア

角に丸い長方形ダイニングテーブルに、エアチェアを2脚コーディネートした例。

エア(Air-空気)の名の通り、軽そうなシルエットがダイニング空間を洗練された雰囲気に!!

エアアームチェア

テーブルの下を目隠しにして、グレーのエアアームチェアを4脚、ずらずら～と並べたダイニングの例。

足の綺麗なモデルさんが並んでるかのような素敵なシルエット!!
ひじ掛けがテーブルの下にぴったりと収まってるので、このテーブルはオーダー品かな?

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5.どんな時代も愛されるデザインが豊富!Fritz Hansen (フリッツ・ハンセン)

Fritz Hansen (フリッツ・ハンセン)は、1872年創業の老舗家具メーカーで、1950年代に建築家アルネ・ヤコブセンとコラボレーションしたチェアの数々は、現在の住まいにもぴったりマッチします。

「家具の名前は知らないけれど、見たことある。」「デザインは想像できないけれど、家具の名前は知ってる。」という方も多いのでは?

セブンチェア by アルネ・ヤコブセン(1955年)

円形の木製ダイニングテーブルに茶色のセブンチェアを6脚コーディネートした例。

この変わったデザインのダイニングテーブルもFritz HansenでPK54。
同じメーカーの家具同士なので相性も抜群ですね。

エーロ・サーリネンのチューリップテーブルにセブンチェアを7脚、色違いでコーディネートした例。

カラフルで可愛い♪
Fritz Hansenの正規品には、ショッキングピンクのカラーバリエーションはないので、リプロダクト品かな?
若い世代のダイニングインテリアの参考になりそうな事例です。

質感のある木製のダイニングテーブルにホワイトのセブンチェアを11脚コーディネートした例。

チェアが6脚横一列に並んでる姿は、整然とした印象です。
チェアの数が多ければ多いほど、このデザインの魅力が増す気がします。

グランプリチェア by アルネ・ヤコブセン(1957年)

ミディアムブラウンの木製の長方形ダイニングテーブルに黒のドロップチェアを6脚コーディネートした例。

セブンチェアと似てますが、グランプリチェアの方がカクカクしていて、尖った印象です。
ダイニングを更にセンス良く見せるテーブルランナーの使い方にも注目です。

角が丸い木製のダイニングテーブルに、ホワイト、黒、ナチュラルのグランプリチェアをミックスして6脚コーディネートした例。

このダイニングテーブルもANALOG TABLE(アナログテーブル) by Fritz Hansen。

「全部揃えると一体いくらになるの?」という感じですが、安物の通販テーブル&チェアで失敗した経験のある私は、有名な家具メーカーのもので質感の良いものの方が大切に扱いそうな気も…。

ドロップ by アルネ・ヤコブセン(1958年)

円形ダイニングテーブルにレトロピンクのドロップチェアを5脚コーディネートした例。

このチェアも、正規品にはないカラーなのでリプロダクト品かな?
とんがり帽子みたいなシルエットが素敵ですね。

黒の木製ダイニングテーブルにホワイト&グレーのドロップチェアを6脚、コーディネートした例。

1個前の事例もそうでしたが、ドロップチェアは、丸みを帯びたデザインのダイニングテーブルと相性が良さそう!
白・グレー・黒のみを使った色温度のないモノトーンカラーのダイニングなのですが、チェアのデザインのおかげで温かい雰囲気が出てます。

サメン by ハイメ・アジョン

脚が美しいデザインの長方形木製ダイニングテーブルに、コロンとしたデザインのサメンを4脚コーディネートした例。

これまで紹介してきたFritz Hansenのダイニングコーディネートと比較すると優しい印象。
テーブルは、エッセイテーブル by Fritz Hansenです。

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6.暖かさを演出!Carl Hansen&Son(カール・ハンセン&サン)

Carl Hansen&Son(カール・ハンセン&サン)は、北欧家具デザイナーHans J. Wegner(ハンスJ.ウェグナー)のYチェアで有名なデンマーク家具メーカーです。

温もりのある北欧スタイルのチェアは、ダイニングに家族団らんを演出したい時にピッタリです。

CH20 エルボーチェア

木製の長方形ダイニングテーブルにダーク色のCH20を8脚コーディネートした例。

CH20は、背もたれのデザインが美しく、ダイニングにあるだけでエレガントな印象を演出!!
事例は黒のチェアなので、伝わりにくいかもしれませんが、下のナチュラル感のあるコーディネートを見れば、誰もが“ハッ”と息を飲んでしまうかも。

スチール+木製天板の長方形ダイニングテーブルにナチュラルカラーのCH20を6脚コーディネートした例。

キッチンカウンターのすぐそばにあるダイニングスペースですが、カラーコーディネートが同じなので一体感があります!
このチェア、シルエットが美しいでしょ。

ホワイトの長方形ダイニングテーブルに、ミディアムブラウン+黒レザーのCH20をコーディネートした例。

静寂と暖かさを感じるコーディネートが素敵!
天井が吹き抜けになったダイニングのインテリア例ですが、このテーブルとチェアの色の組み合わせ方は、狭いダイニングで真似すると開放感が出ますよ。

CH24 Yチェア

質感のある木製の長方形のダイニングテーブルにYチェアをコーディネートした例。

木目が綺麗なフローリングとの相性抜群!!
天然木をふんだんに使ったダイニングとのYチェアのコンビは、それぞれの良さを引き立てるのでおすすめです。

木製の長方形ダイニングテーブルにYチェアを2セット、コーディネートした例。

Yチェアの反対側にあるのは、ソファかな?
Yチェアを見てると、どこか日本っぽい要素も入ってる気がするので、和モダンなダイニングにも合いそう。

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