前回、ペンダントライトを増設して明るいダイニングに変身させた我が家。
この時、使ったコイズミ照明のスライドコンセントAE42172EをAmazonで購入した際、異なる業者の製品を無意識に押していた様子で2日連続で同じものが届くという失敗をしてしまいました。
こちらの不手際なので当然、返品は不可。
そこで、仕事部屋のシーリングライトをペンダントライトに変更することにしました。
この実例を元に、シーリングライトとペンダントライトの違いや交換の際に用意したもの、取り替え手順を解説しますので、参考にしてみて下さいね。
シーリングライトをペンダントライト2灯に変更実例-目次
1.ペンダントライトをどうつけるか考えよう
1-1.シーリングライトとペンダントライトの違いを考える
「シーリングライトをペンダントライトに変える」
こう書くとペンダントライトを新しく買ってきて、今あるシーリングライトを外し、取り替えるだけでOKという感じがしますが、そもそもシーリングライトとペンダントライトは何が違うのでしょうか?
シーリングライトとペンダントライトのデザインの比較
シーリングライトは天井にペタッと張り付いたデザインの照明器具です。
乳白色をしたカバーの中に丸型の蛍光灯が入っています。
近年はLEDシーリングライトも充実していて、昼光色と電球色の2つの明かりを実装しているものもあり、勉強、くつろぎ、TV観賞など様々なシーンに応じた明かりを1台でこなす優れものも出ています。
(パナソニックLEDシーリングライト一覧)
シーリングライトのメリットは、何と言ってもその存在感の無さで、狭い部屋や天井が低い部屋でも視界の邪魔にならないのが特徴です。
ペンダントライトは天井から長く伸びるコード+シェード(傘)の照明器具です。
和室の天井に吊り下げてある紐のついた照明器具もペンダントライトですが、洋風のペンダントライトのデザインは多種多様で、モダン、ヴィンテージなどインテリアテイストに合わせたコーディネートが出来るのがメリットです。
写真の通り、天井から器具が垂れ下がってくるので、視界を遮ってしまうこともあり、天井が低い部屋や狭い部屋に取り付けると圧迫感が出てしまうことがありますが、後述するレール+ペンダントライトの組み合わせは、明かりの数や位置を自由に決めることができるので、シーリングライトでは実現不可能な明かりプランも可能です。
このようなペンダントライトのメリットを理解しておけば、単なる器具の変更ではなく
- どんなデザインのペンダントライトをつけるか?
- ペンダントライトを何個つけるか?
と、部屋の明かりを丸ごと変える一歩踏み込んだ交換案が生まれてきます。
1-2.ペンダントライトのインテリア例を参考にしよう
- 家電量販店や家具屋さんの照明器具コーナーで実物を見て決める
- 通販の照明ページを眺めて値段で選ぶ
特にこだわりが無ければこれらの選び方でも問題ないのですが、上記のような方法でペンダントライトを買うのと、実際に家具が置いてある部屋に吊るされているペンダントライトを見て似たデザインを選ぶのとでは雲泥の差。
よりおしゃれな部屋を目指すなら、ペンダントライトのある部屋のインテリア例をたくさん見る事をおすすめします。
ペンダントライトinリビング
グレーのコーナーソファを置いたリビングの天井に、側面にソファと同じ色が入ったペンダントライトを1灯吊るした例。
親近感が沸くリビングの広さ!!
たいていのお家は、照明の部分に天井にペタンと張り付いた乳白色のシーリングライトがついているのではないでしょうか?
茶色の一人掛けソファを2つ置いた重厚感のあるリビングの天井に、ブロンズが混じったドラム型のペンダントライトを一灯吊るした例。
ソファ、ラグ、収納家具のデザインとペンダントライトがぴったりマッチ!!
飾り気のない乳白色のシーリングライトでは、ここまでの雰囲気が出せない気がしませんか?
壁面にホワイトのシェルフを取り付け、モノクロ写真をたくさん飾ったリビングの天井に、大きなホワイトのドラム型ペンダントライトを1灯取り付けた例。
天井ギリギリにぶら下げてあるので、大きくても圧迫感ゼロ。
リビングの広さは6畳ほどでしょうか…。
「狭い部屋にはペンダントライトは似合わない」と思いがちですが、器具の色や高さを考慮すれば吊り下げ照明でも広々とした印象が出せるんですね。
茶色のレザーソファにナチュラルブラウンの木製テーブルをコーディネートした北欧テイストのリビングの天井に、お椀型のライトグレーのペンダントライトを2灯吊るした例。
照明器具の傘の色を一人掛けチェアと同じ。
ペンダントライトの高さをわざと変えてあるところにも注目です。
ペンダントライトinダイニング
木目が綺麗な4人掛けダイニングテーブルセットの上に、黒の釣鐘のようなデザインのペンダントライトを1灯吊り下げた例。
ドアの色に合わせてあるのかな?
シンプルですが、目に入った途端“おしゃれ”と感じるのはペンダントライトによる影響が大きい気がします。
ホワイトのテーブルクロスを掛けた4人掛けダイニングテーブルの真上に、薄いブルーのお椀型のペンダントライトを2灯吊るした例。
ちょっぴり懐かしさも感じる素敵なデザイン。
器具は、John Lewis Penelope Ceiling Lightで日本からは購入不可ですが、色の参考に。
ちなみに色は“Slate”(スレート)なので、スレート屋根の色をイメージしてあるのかな?
ホワイトの4人掛けダイニングテーブルセットの真上に、艶消しダークグリーンのペンダントライトを1灯吊るした例。
寂しい雰囲気がたまりませんっ!!
北欧を意識した白メインの空間に、色付きペンダントライトをコーディネートすることでおしゃれ度が3倍くらいUPしているような気が…。
黄色の脚のガラス製ダイニングテーブルの真上に黄色のペンダントライトを1灯吊るした例。
カラーコーディネートのお手本のようなダイニング!!
「ペンダントライトで尚且つその部屋にある物と色を揃える」
こう考えるとペンダントライトの役割って、部屋を明るくする為だけではないことがわかりますね。
ペンダントライトin仕事部屋
小屋みたいな内装の仕事部屋のデスクの上にアンティークな傘つきのペンダントライトを吊るした例。
二股になってるデザインが格好良い!!
「こちらのサイトにあるように、1本の電源から二股、三股に分かれた器具が日本のメーカーにあるのかな?」と調べてみましたが、コードの先端に照明が1灯のタイプが多く、このような見た目にするには、後で紹介するスライドコンセントを活用するしか無いかも。
ミシュランみたいな段々がついたアイスブルーのペンダントライトを1灯吊り下げた仕事部屋の例。
一瞬ダイニングかと思いましたが作業台のようです。
オープン棚と照明器具の色を同じにしたカラーコーディネートも参考に。
幅2.5m、奥行き1.2mくらいありそうなデスク(作業台?)の真上に、がっちりとした黒のペンダントライトを2灯吊り下げた例。
ヴィンテージ商品を扱うショップで、こんな大きめのペンダントライトを見かけたことある!!
「部屋に対して器具が大きすぎるのでは?」と却下してましたが、この事例を見ると器具の大きさはたいして気にならないかも。
シンプルな木製デスクの真上に提灯みたいなホワイトのペンダントライトを1灯吊り下げた例。
この器具も大きめ!!
ちなみにこの照明は、Ball Bubble Pendant degined by George Nelson(ジョージ・ネルソン)で日本でも入手可能です。
我が家の場合
我が家の仕事部屋は、レンガのような壁にステンシルを施したクリエティブな(勝手にそう思ってる)部屋なので
逆三角形のシンプルなペンダントライトよりも、「古い感じのデザインの方が似合いそう?」という訳で
内側の塗装剥がれに歴史を感じる、ヴィンテージ感のある中古のペンダントライトを取り付けることにしました。
1-3.ペンダントライトをどこに下げるか考えよう
ペンダントライトのデザインや色が決まったら、次は「早速、吊り下げ!!」と行きたいところですが、おしゃれなインテリアは揃っていることが重要。
なので、同じデザインのペンダントライトを2個入手し、我が家の仕事部屋の何の変哲も無いシーリングライトをペンダントライトに変更する案(取付位置)を3つ考えてみました。
元々シーリングライトが付いているのは黄色の丸の位置です。
仕事部屋の長手方向にレールを渡して2灯吊るすとこんな感じ。
仕事部屋の短手方向にレールを渡して2灯吊るすとこんな感じ。
仕事部屋の対角線上にレールを渡して2灯吊るすとこんな感じ。
検討してみた結果、PC作業をするデスクの上部と通路にそれぞれ明かりがあるのがベストということで3番目の案に決定しました。
2.シーリングライトを外してペンダントライトと交換しよう
2-1.準備物
用意するものは、ダイニングの照明をペンダント1灯から2灯に増やすのに必要なものに記述したもの+吊りフックです。
※吊りフックは、ペンダントライトの高さ調整に使いますが、ペンダントライト自体に高さ(コードの長さ)調整機能がある場合は不要です。
2-2.交換手順
1.シーリングライトを外します
スライドコンセントに同梱されている下の写真の部材のうち
2.取付金具Aを埋込ローゼットに取り付けます。
3.取付金具Bをレールの向きを考えながら取り付けます。(90度調整可能)
4.配線器具にシーリングキャップを取り付け、スライドコンセントの本体を取付金具Bに袋ナットで固定し、左右にある安定用部品と天井をしっかりと固定します。
5.スライドレールに引掛シーリングを取り付け、ペンダントライトを吊り下げます。
6.吊りフックをレールにはめ込んでペンダントライトの高さを調整します。
3.ペンダントライトの明るさを確認しよう
事例で紹介した仕事部屋は、5~6畳です。
ペンダントライトには電球が付属していたのですが、デスクワークをするには暗いので、40W相当のLED電球(電球色)に交換し、明るさを調整しました。
「昼光色や昼白色が勉強やデスクワークに向いている」
そんな理由から、仕事部屋の天井には昼光色のシーリングライトを何の疑いもなく取り付けて6年ほど過ごしてきました。
が、今回、温かみのある電球色のペンダントライトに変えたことで部屋の雰囲気がガラリと変化!!
「天井にピッタリとくっついたシーリングライトと比較すると、視界に入るペンダントライトは圧迫感が出て鬱陶しいのでは?」という心配もありましたが、天井面が暗くボヤ~ンと光が浮き上がるタイプの照明にしたことで、同じ部屋の中でも明暗ができ、ムーディーな印象も。
パソコン入力や書き物用にデスクの上に昼光色のデスクランプを置いているので、作業自体に支障もなく、快適に過ごせています。