インテリアをセンスよく見せるコツの一つに“揃える”があります。
この“揃える”を特に深く考えなくても実現できる部屋と言えば、ダイニング。
ダイニングは、ダイニングテーブルに人数分のチェアがあれば成り立つ部屋なので、リビングや寝室と比較すると、家具の点数が多い場所ですが、最初からセットになった、おしゃれなデザインのダイニングテーブル&チェアを置くだけで、センスのある空間を演出できます。
しかしながら、ダイニングテーブルにチェアを組み合わせる場合、2人掛け、4人掛けなら対面式。3人掛けなら対面式+違う方向に1人。
何も考えずに、こうレイアウトしてしまっていませんか?
実は、2人、4人の偶数でもチェアの置き方は様々で、ダイニング空間の広さやサイズに対応したチェアのレイアウトを知っておくと、より快適な空間を演出できます。
今回は、2人掛け、3人掛け、4人掛けダイニングテーブル&チェアのレイアウト例とその時に必要なスペースを解説していきましょう。
※設置寸法は、椅子を引くスペースも考慮した余裕のある数字になっています。
2~4人ダイニングチェアのレイアウト-目次
1.2人掛けのダイニング&チェアのレイアウト例
1-1.正方形ダイニングテーブル+2人掛けチェア
設置寸法:2250×900mm
ホワイトの正方形テーブルにベージュのファブリックチェアを対面式にレイアウトした2人掛けダイニングの例。
玄関からすぐの場所にダイニング!?
こういう間取りのお家は少なそうですが、コンパクトダイニング作りの参考に。
設置寸法:2100×750mm
腰窓の下に木製テーブルをくっつけて、グレーの木製チェアを対面式にレイアウトした2人掛けダイニングの例。
窓カウンターに観葉植物を飾ったカフェみたいな食事スペース♪
壁に挟まれた狭いスペースですが、窓のおかげで開放感たっぷりです。
設置寸法:2700×1200mm
脚がハの字に開いた格好良い黒の木製ダイニングテーブルに、ホワイトのイームズチェアを対面式にレイアウトした2人掛けダイニングの例。
2人掛けなのに、大きなダイニングテーブル!!
お互いにこれだけ広い奥行きがあれば、ゆったりとした食事時間が過ごせそう♪
設置寸法:1500×1500mm
茶色の木製ダイニングテーブルの2面に黒のチェアをレイアウトした2人掛けダイニングの例。
この座り方、変わってる!!
事例は、窓の中心にテーブルをレイアウトしてありますが、狭い場合は、部屋のコーナーに寄せてしまうという方法も。
設置寸法:1500×1500mm
ホワイトの木製ダイニングテーブルの2面に黄色とブルーの木製チェアをレイアウトした例。
チェアのレイアウトは1個前の事例と同じですが、こちらは窓から離れた位置にレイアウトしたバージョン。
部屋のコーナーにダイニングテーブルセットを寄せることで、くつろぎ専用のパーソナルソファを置く余裕ができています。
設置寸法:2250×750mm
斜め天井の下に黒の木製テーブルを置き、黒の木製チェアと背もたれの無いチェアを対面式にレイアウトした例。
一人で食事することが多いのかな?
丸椅子は簡易的な印象が強いデザインですが、スペースを広く見せるのに使えそう!
設置寸法:1200×750mm
茶色のダイニングテーブルにグリーンのファブリックチェアを対面式にレイアウトした例。
このままでは、壁側の人が座れないので、食事の時だけテーブルを動かすのかな?
目立つ色のダイニングチェアを何セットも置くと、部屋がゴチャっと見えてしまいそうですが、2脚だけならおしゃれ♪
1-2.長方形ダイニングテーブル+2人掛けチェア
設置寸法:1200×1500mm
壁付けキッチンの前にアイランド型の作業台兼2人掛けダイニングをレイアウトした例。
同じ方向に2人並んで座るのは珍しい!
テーブルの反対側はキッチン用品の収納スペースになっています。
設置寸法:600×1800mm
キッチンカウンターを壁より40cmほど伸ばして、2人掛けの向かい合わせのダイニングスペースを作った例。
このアイデア素敵♪
本格的な食事をするには狭すぎる気もしますが、脚の長いカウンタースツールは見た目に格好良いですね。
設置寸法:2250×750mm
ステンレス脚のホワイトテーブルにホワイトの木製チェアを対面式にコーディネートした例。
何てコンパクトなの!?
テーブルはもしかして折り畳み式?
簡易的っぽい雰囲気なのに家具のデザインが凝ってる!!
設置寸法:2250×1800mm
木製のダイニングテーブルに黒の木製チェアを対面式にレイアウトした2人掛けダイニングの例。
「8人掛けくらいありそうなテーブルに椅子を2脚だけ置くなんて何て贅沢…。」と思ってたら、このテーブルIH調理器がビルトインしてある!
キッチンの作業台とダイニングテーブルを同じ場所に作った事例です。
設置寸法:2250×1200mm
北欧デザインの木製ダイニングテーブルに同じシリーズの木製チェアを対面式にレイアウトした2人掛けダイニングの例。
一人分の幅が広いのでスペースたっぷり♪
ダイニングを2人でしか使わない場合、テーブルサイズを小さめにしてしまいがちですが、この事例のように余裕のあるタイプにしても違和感はありませんね。
1-3.円形ダイニングテーブル+2人掛けチェア
設置寸法:1550×750mm
部屋のコーナーに円形ガラステーブルを置き、ホワイトレザーのカウンターチェアを対面式にレイアウトした例。
これはおしゃれ♪
カウンターチェアは、横から滑り込んで座ることができるので、ダイニングチェアほど椅子を引くスペースを考える必要なし!
設置寸法:2000×1200mm
出窓の前にホワイトの木製円形テーブルをレイアウトし、木製チェア2脚を窓の方向に向かってハの字にレイアウトした例。
このレイアウト素敵!!
「毎日、外を眺めながら朝食を!」このシチュエーションだけで朝食を食べる習慣がつきそう!
設置寸法:1550×750mm
壁際に脚がハの字に開いた木製円形テーブルを置き、背もたれのないスツールを対面式にレイアウトした例。
椅子に背もたれが無いとこんなにスッキリ見えるんですね!!
空間を広く見せるためのミラーの使い方にも注目です。
設置寸法:1500×900mm
部屋のコーナーにエーロ・サーリネンのチューリップテーブル90cmに味のある木製チェアを対面式にレイアウトした例。
片側のチェアを斜めに向けて、引かなくても座れるように考慮したアイデアが素敵。
壁の窪みを上手に活用したコンパクトなダイニングスペースです。
設置寸法:1650×1650mm
腰窓の前に木製ダイニングテーブルを置き、ヴィンテージ風のチェアをL字にレイアウトした例。
チェアを対面式にしていない理由は、通路の問題かな?
向かい合わせになってないダイニングって、もっと違和感がある気がしてましたが、変に感じませんね。
2.3人掛けのダイニング&チェアのレイアウト例
2-1.正方形ダイニングテーブル+3人掛けチェア
設置寸法:2250×1500mm
木製の正方形ダイニングテーブルの3面にデザインの違うチェアをそれぞれレイアウトした3人掛けダイニングの例。
3人掛けの場合、2:1のレイアウト方法もありますが、この方が団らんを感じます。
それぞれの面にチェアを置く場合は、テーブルの足元にチェアが入るスペースがあるか確認しておきましょう。
2-2.長方形ダイニングテーブル+3人掛けチェア
設置寸法:2400×1350mm
木製のダイニングテーブルを腰窓の下にピッタリとくっつけて、残り3方にファブリックチェアをレイアウトした3人掛けダイニングの例。
長細い部屋にダイニングとリビングを上手に作ったレイアウト例。
こういう部屋の場合、ダイニングテーブルを置くのを諦めがちですが、考え方次第で置けることに感動です。
設置寸法:2700×1200mm
キッチンとリビングダイニングを仕切る壁の前にホワイトの木製テーブルをくっつけて、グレーのイームズチェアを対面式にレイアウトし、残り1面に背もたれのないスツールを置いた例。
壁にテーブルをくっつけることで中央の空間を広く空けたレイアウトです。
「ダイニングテーブルは部屋の中心にあるもの。」という考え方を捨てると、こんなに開放的な印象になるんですね!
2-3.円形ダイニングテーブル+3人掛けチェア
設置寸法:2000×2000mm
部屋のコーナーにガラス製の円形テーブルを置き、120度角でライトグレーのファブリックチェアをレイアウトした例。
隣にソファが見えるので、かなり狭いリビングダイニングですが、ダイニングスペースを壁に寄せて、コンパクトにまとめてあります。
設置寸法:2000×2000mm
ガラス製の円形テーブルに120度角で黒のファブリックチェアをレイアウトした例。
1個前の事例と同じ、リビングダイニングが一つの空間にある間取りですが、こちらの方が広いので、ダイニングテーブルも中央に。
設置寸法:2250×2250mm
ガラス製の円形テーブルに120度角でホワイトのイームズチェア×2と黒の木製チェアをレイアウトした例。
部屋の中央ではなく、テーブルを壁にピッタリとくっつけてあります。
2個前の事例のような凹んだ壁ではなく、広いダイニングで壁際までテーブルを寄せたパターンです。
3.4人掛けのダイニング&チェアのレイアウト例
3-1.正方形ダイニングテーブル+4人掛けチェア
設置寸法:2250×2250mm
ホワイトの木製テーブルの4面に黒のイームズチェアをレイアウトした4人掛けダイニングの例。
2対2の対面式ではなく、1つの面に1人の独立したパターン。
こんな事例を見てると「こういうテーブルと椅子の配置もありかも…」と思えてきませんか?
設置寸法:2250×2250mm
1個前の事例と同じレイアウトの黒の木製4人掛けダイニングテーブルセットを壁際に寄せた例。
このままでは壁際の人が座れないので、食事の時はテーブルを移動するのかな?
同じ4人掛けの2対2で対面式レイアウトより、コンパクトに見えるのは、テーブルサイズが小さくてすむからかな?
設置寸法:2400×2400mm
真ん中に太い支柱があるグレーの木製テーブルの4面にグレーのファブリック製ハイバックチェアをレイアウトした例。
1個前の事例とテーブル&チェアのレイアウトは同じなのに、こちらの方がスペースを取ってるように見えるのは、テーブルサイズが大きいのと背もたれが高いチェアのせい。
テーブルを囲んで密談でも出来そうな雰囲気ですね。
3-2.長方形ダイニングテーブル+4人掛けチェア
設置寸法:1500×2250mm
木製の長方形ダイニングテーブルの長手方向に2対2で黒のイームズチェアをレイアウトした例。
「4人掛けダイニング」と聞けば、誰でも一番最初に想像する王道パターン。
設置寸法:1500×2250mm
1個前と同じレイアウトの4人掛けダイニングテーブルセットを壁付けキッチンの前にレイアウトした例。
見慣れたレイアウトなので安心感がありますが、このレイアウト、部屋の中央ではなく壁に寄せることで違った印象のダイニングにすることが可能です。
設置寸法:1200×2250mm
対面式の4人掛けテーブルを腰窓の下にピッタリとくっつけた例。
額縁の段差に木製シェルフを引っ掛けて、テーブルの上を交差するように観葉植物を飾るアイデアが素敵♪
4人揃って使用する頻度が少ないダイニングなら、こんなレイアウトもありかもしれません。
設置寸法:1500×2250mm
対面式の4人掛けダイニングテーブルの短手方向を壁にくっつけて、テーブルの上をディスプレイした例。
レストランやカフェでよく見かけるレイアウトですが、「自分の家に応用しよう。」と考えたことが無かった…。
テーブルを壁に寄せる方が、インテリアの幅が広がる気がします。
3-3.円形ダイニングテーブル+4人掛けチェア
設置寸法:2550×2550mm
IKEAのDockstaの周りに格好良いデザインのダイニングチェアを4脚レイアウトした例。
見た目はコンパクトですが、設置寸法を見て頂くと、四角いテーブルを置くよりも大きなスペースが必要になってきます。
このスペースは、テーブルサイズ(この事例の場合、テーブル直径1050mm)に影響を受けるので「テーブルサイズを小さくすれば」と思いがちですが…
設置寸法:2250×2250mm
円形テーブルの場合は、テーブルサイズ(直径)を小さくすると、1人分の使えるスペースが減ってしまうので、テーブル上が窮屈になってしまうという弊害も生まれます。
設置寸法:900×900mm
4人分の椅子をテーブルの下に隙間なくinできるダイニングテーブルセットをダイニング空間の中央にレイアウトした例。
このダイニングテーブルセットは、IKEAのFusionで現在は廃番ですが、もしかしたらオークションサイトなどで手に入るかも…。