「家具は壁面に沿ってレイアウトする。」
これはインテリア作りの約束事です。
家具を壁面に沿ってレイアウトするのは、「壁際は人が通らないので通路の邪魔にならない。」という実用面と、「周囲に家具を置いて、中央の空間をたっぷり開けると部屋を広く見せることができる。」というインテリア観点からの理由があるのですが、
- キッチンとダイニングとリビングに間仕切りが無いLDK
- 一人暮らしの部屋。
は、これらを忠実に守れない間取りですよね?
LDKの場合は、部屋数に余裕があれば、客間を用意できますが、たいていはリビングやダイニングに人を通すという場合が多く、この時、お客様の位置から、生活感に溢れた他の部屋が丸見えになってしまうことも。
また、一人暮らしのワンルームでは、同じ空間に寝る場所と食べる場所を作る必要があるなど、仕切りのない部屋で違う生活空間をいかに上手く作るかが課題になってきます。
「壁の無い広い空間を分けたい!!」
今回は、そんな方におすすめの家具を使った仕切るアイデアを紹介していきたいと思います。
家具のデザインやサイズにも注目しながら、インテリア例をご覧くださいね。
このページの目次
1.ダイニングとキッチンを家具で分けた例
キッチンとダイニングの間にある2本の柱の間に下部:木目収納家具、上部:オープン棚を設けた例。
上部は、開放的なオープンにして素敵な食器をレイアウト!
収だけでなく、ディスプレイ棚としても活用できる家具のデザインになっています。
キッチンとリビングの間に腰壁調にホワイトの家具をレイアウトした例。
キッチンのカウンター高よりも30cmくらい高い収納家具なので、キッチンの手元が見えない!
最近の対面キッチンは、この部分が腰壁+木製カウンターになってることが多いですが、家具の方が使い勝手が良さそうですね。
2.ダイニングとリビングを家具で分けた例
リビングとダイニングの間に、幅150cm高さ2mほどの木製家具をレイアウトして、お互いの空間の仕切りにした例。
一番上の棚だけオープンにして、開放感をUP!!
このような家具はオーダーでないと作れない気もしますが、目隠しをしつつ、圧迫感を感じさせないデザインは、とても参考になります。
リビングとダイニングの間に、幅150cm高さ1mほどのダークブラウンの木製家具をレイアウトして、仕切りにした例。
背が低いので一瞬、家具が置いてあるのがわからないほど。
目隠しにはなりませんが、ゾーニングになってます。
下部:収納扉、上部:オープン仕様です。
リビングとダイニングの間に、幅2m高さ2.5mの下部収納、上部オープンになった家具をレイアウトして、仕切りにした例。
天井にぴったりとくっついた家具なので圧迫感が出そうなところ、床から90cmを全部オープンにすることで開放感を演出。
茶色の木目の面材に黒を組み合わせたデザインも素敵♪
リビングとダイニングの間に、幅120cm高さ2mほどのダークブラウンのオープン棚をレイアウトして、仕切りにした例。
家具は壁に寄せて、部屋の1/3だけを区切る形に。
主にリビング用の収納として活用してあります。
リビングとダイニングの間に幅2m高さ2mほどのホワイトのオープン棚をレイアウトして、仕切りにした例。
この家具はIKEAのKALLAX。
スクリーンっぽいパネルが張ってあるので、少々暗い気もしますが、素敵な花瓶を飾ってディスプレイっぽく活用してあります。
リビングとダイニングの間に、幅2m高さ2mほどのオープン棚をレイアウトして、仕切りにした例。
この家具も、1個前の事例と同じIKEAのKALLAX。
こちらは、オープン部の所々に家具と同じ面材を取り付けて、“見せる・隠す”のバランスが取ってあります。
リビングとダイニングの間に、アンシンメトリーなホワイト+木目の収納家具をレイアウトして、仕切った例。
このユニークなデザインの家具はオーダー品だそう。
家具にソファの背もたれをぴったりくっつけて壁代わりに活用してあります。
リビングとダイニングの間に、幅3.6m高さ2.5mのナチュラル木目のオープン棚を取り付けて、仕切りにした例。
華奢なデザインが素敵♪
棚板の位置がランダムな上に、本をぎっしり詰めた部分とガラス製品を飾る部分でバランスがとってあるのでオシャレに見えますね。
リビングとダイニングの間に、幅2m高さ1mほどのオープン棚をレイアウトして、仕切りにした例。
オープン部には、バスケットをinして、ナチュラルな印象をUP。
リビングダイニングの間仕切りに家具を使った例を合計9個紹介しましたが、日本のような狭いリビングダイニングの場合は、この事例のような腰までの高さの家具で仕切った方が、部屋の広さに影響を与えない気がします。
3.仕事スペースとベッドを家具で仕切った例
ベッドとデスクを同じ面の壁にレイアウトし、間に幅2.5m高さ2mの木製のオープン棚を置いて仕切った例。
何と広い部屋なの!!!という驚きが放っておいて、「こういう家具の置き方があったのか…」と感心。
オープン棚は、所々背板が無い部分があって、ベッド側が見えるようになっています。
ベッドの足元にTVボード兼PCデスク兼本棚になった家具を斜めにレイアウトした例。
何だコレ!?
アイデアが凄すぎて言葉が出ない…。
ちなみにこの家具はカスタムメイドだそう。
ベッドとデスクスペースの間に、幅3m高さ2mほどのヴィンテージ感のあるダークブラウンのオープン棚をレイアウトした例。
ベッドのデザインとオープン棚のデザインがマッチしてて素敵♪
オープン棚は、主に本棚として活用してあります。
ベッドの頭部分に、幅2m高さ1mほどの壁を作り、反対側にデスクをレイアウトした例。
寝室の中央に家具をまとめて置く発想はしたことが無かった…。
壁になってる部分は、ヘッドボードにもなってます。
…というより「ヘッドボードがを壁で作ってある。」と言った方が良いかな?
4.くつろぎスペースとベッドを家具で仕切った例
一人暮らしの部屋で参考にできそうなベッドとソファスペースを仕切った例を5つ。
キッチンも一つの空間にある一人暮らしの部屋のベッドとソファスペースを幅2.5m高さ2mのホワイトのオープン棚で仕切った例。
オープン棚になっていない部分は、ソファ側から使える棚になっていて、真ん中の長方形の部分にはTVが取り付けてあります。
(下の写真)
ちなみにこのTVボード、支柱で固定してあるのでベッド側に向けることも可能。
ベッドスペースとソファスペースを幅2m高さ2mのホワイトのオープン棚で仕切った例。
この家具は、リビングとダイニングのところにも登場したIKEAのKALLAX。
背表紙の色ごとに本を分けたセンスのある収納の仕方が参考になりますね。
ベッドとソファスペースの間に、幅2m高さ2mのナチュラルブラウンのオープン棚をレイアウトした例。
この家具もIKEAのKALLAX。
紫×ピンク×グレーのおしゃれでエレガントなカラーコーディネートも参考になります。
ベッドの足元にダークグレーの幅1.6m高さ1.6mのオープン棚をレイアウトした例。
この家具も、またまたIKEAのKALLAX。
IKEA製品には、このカラーバリエーションはないのでペイントしたのかな?
ベッドの足元にハッチ型のホワイトの家具を置いてソファスペースと仕切った例。
この家具はIKEAのSTOLMEN。
STOLMENは、天井に届くつっかえ棒の間に、棚板や引き出し収納を自由に組み合わせることができる家具です。
それにしても、このシリーズがTVボードにも使えるとは思いつきもしなかった…。
5.通路を家具で仕切った例
リビングと通路の間に幅2.5m高さ2mほどのナチュラルブラウンのオープン棚をレイアウトし、本棚にした例。
リビング側から収納してある本が棚板の半分くらいの位置まで来てるので、この家具の奥行きは本2冊分?
オーダー家具の事例ですが、通路からリビングが丸見えにならないアイデアが素敵です。
通路の横に木目の幅2.5m高さ2mほどの収納家具をレイアウトした例。
家具の足元に石が張ってあるので完全にオーダー品。
まるで、どこかの施設に一歩足を踏み込んだような高級感溢れるインテリア例です。
階段の横に幅3m高さ90cmほどのホワイトのオープン棚をレイアウトした例。
一般的にこの部分って腰壁になってることが多いですが、収納にする方法もあるんですね!!
注文住宅を建てる時の為にメモメモ(←予定ないけど/笑)。
リビングと通路の間に、幅2m高さ2.5mのホワイトのシェルフをレイアウトした例。
リビングに置いてあるフロアソファの背もたれの高さと家具の収納部分がぴったり同じ高さ。
通路側から本を取る家具って憧れます。
ソファの前に幅3.6m高さ2.5mの木目のオープン棚兼収納家具をレイアウトした例。
家具の背面は階段かな?
これだけ大きな家具も高さの1/4がオープンになってると圧迫感ゼロ。
オープン部はディスプレイとして活用してあります。
6.リビングと仕事スペースを家具で仕切った例
リビングと仕事部屋の間に、幅1.5m高さ90cmのガラス扉付きの本棚と同じデザインの幅90cm高さ90cmの本棚をレイアウトした例。
この家具、奥行きが浅いからオーダー品かな?
変わった間取りの部屋の事例ですが、腰高までの家具を空間の仕切りに使うアイデアは、すぐに真似できそうですね。
7.ベッドと通路を家具で仕切った例
ベッドの枕元に幅2.5m高さ90cmのオープン収納をレイアウトした例。
外の景色が一番よく見える寝室の中心にベッドを置く発想は、なかなかできない!!
「ベッドの頭部分は壁にトンとくっつけなければ…。」と思い込んでた私は、目から鱗です。