ベッドとチェストなど簡単な家具だけで構成できる寝室。
寝室は眠るだけの場所なので「インテリアには余りこだわらない」という方も多いかもしれませんが、入眠を誘う雰囲気を作ることも大切です。
そのリラックスした空間をたった1個で演出できるのが椅子です。
椅子は、小さいものなら60cm角程度のスペースがあれば置けるので、ベッドサイドや角のデッドスペースなど、通行の邪魔にならない場所に簡単にレイアウトすることができます。
とはいえ「どんな椅子を置いたら良いの?」という方に有名デザイナーの椅子を寝室に置いたおしゃれな事例を紹介しますので、参考にしてみて下さいね。
有名な椅子をおしゃれにコーディネートした寝室インテリア-目次
1.ボールチェア by エーロ・アールニオ
ボールチェアは、その名の通り、ボールみたいなデザインの椅子です。
カプセルのように上部と左右を囲んだ形なので、寝室の中に秘密基地が出現したような雰囲気に。
- サイズ:約1m角
- 入手場所:Amazonなどの通販
ベッドの足元に、赤のボールチェアを置いた例。
ボールチェアの内部と枕の色を同じにしてあるところにも注目です。
ベッドサイドの空いたスペースに、ブルーのラグを敷き、内部がブルーのボールチェアを置いた例。
ベッドとは別にリラックスできる場所を作った、こだわりを感じるインテリア。
沈静効果があると言われる青系でまとめた寝室コーディネートの仕方も参考に。
ホワイトでまとめた寝室の窓辺に、透明なボールチェアを置いた例。
景色が見える場所を遮らない素材の選び方が参考になります。
白を基調にした冷たさを感じる寝室は、フカフカのファー素材を多用することで温もり感UP。
2.プラスチックシェルアームチェア by チャールズ&レイ・イームズ
プラスチックシェルは、ひじ掛け付きのカラフルなチェアです。
味気のない寝室にアクセントカラーを取り入れるのにも最適で、手軽にチェアを楽しみたい方におすすめです。
- サイズ:約65cm角
- 入手場所:正規品はハーマンミラー社ですが、比較的安価なリプロダクト品も通販で多数出回っています。
壁から1mほど離してチェストを置き、コーナーに寝室の中央に向けて、黒のプラスチックシェルアームチェアを置いた例。
黒×ホワイトのパターン柄のクッションを乗せて、更におしゃれな雰囲気をUP。
コンパクトですが、黒と白の色の使い方が、とても参考になるインテリア例です。
ベッドの足元に、ベッドの方に向けて、黒のプラスチックシェルアームチェアを置いた例。
「この場所に椅子が無い方が人が通りやすいのでは?」と思ってしまいますが、椅子があることで、寝室全体に“くつろぎ”がプラスされているように見えます。
ベッドサイドに、オレンジのプラスチックシェルアームチェアをさり気なく置いた例。
ちょっぴり殺風景な気もしますが…。
ベッドとチェアを隙間なくレイアウトすれば、ナイトテーブルのような使い方もできそうですね。
3.ウームチェア by エーロ・サーリネン
ウームチェアは、子宮をモチーフにした包み込まれるようなデザインの椅子です。
コロンと丸いフォルムとファブリックが、寝室に温もりとリラックスした雰囲気を醸し出し、ちょっぴりリッチな空間に。
- サイズ:約1m角
- 入手場所:通販で安価なリプロダクト品が出回っています。
ベッドの足元のコーナー部に、ベージュのウームチェア&オットマンをベッドの方に向けて置いた例。
ウームチェアの足元に、床置きタイプの照明器具を置いて、更にリラックスした空間を演出。
入眠前に、寝室で長時間過ごすことが多い方に参考になりそうな事例です。
ベッドの足元に、通路スペースを空けて、ベージュのウームチェアとミニテーブルを置いた例。
テーブルの上には、本をon。
眠気が来るまで、ゆったりと読書できそう。
窓とベッドの間に赤のラグを敷き、グレーのウームチェア&オットマンを置いた例。
ベッドとウームチェアの間にはナイトテーブル&テーブルランプを置いて、ベッド側とウームチェア側の照明を兼用。
広い寝室でないと真似できないレイアウトですが、まるでホテルに滞在しているかのような雰囲気が味わえそう。
4.エッグチェア by アルネ・ヤコブセン
エッグチェアは、ハイバックタイプのパーソナルチェアです。
存在感抜群で、寝室のアイコン的な存在にも。ファブリック製とレザー製の2種類があります。
- サイズ:約90cm角
- 入手場所:正規品はFritz Hansen(フリッツハンセン)ですが、比較的安価なリプロダクト品も通販で多数出回っています。
掃き出し窓の前のコーナーに、赤紫のファブリック製エッグチェアを置いた例。
黄緑のカーテンとの相性抜群!
座ったままチェアを回転すれば、テラスから見える大自然を堪能することもできますね。
ベッドと壁の間に紫のファブリック製エッグチェアを置いた例。
通路スペースにチェアを“ドーン”と置いた存在感抜群のレイアウト。
エッグチェアの上に、天井からオシャレなランプ型のペンダント照明を垂らして、異国情緒溢れる空間を演出してあります。
寝室の入口横のコーナー部に、赤紫のファブリック製エッグチェアを置いた例。
ドアを開けた、すぐ横にチェアを置くレイアウトは、事例を見ないと真似できないかも。
よく考えると、この場所って埃貯めになってることが多い気が…。
5.スワンチェア by アルネ・ヤコブセン
スワンチェアは、羽を広げた白鳥のようなデザインの椅子です。
身体を包み込むようなフォルムが、寝室の一角にラウンジのような空間を演出します。
- サイズ:約75cm角
- 入手場所:正規品はFritz Hansen(フリッツハンセン)ですが、比較的安価なリプロダクト品も通販で多数出回っています。
ベッドを壁から離してレイアウトし、壁の前にブルーのスワンチェアを置いた例。
カメラがある方にはオレンジのウームチェアを置いて、スワンチェアと向き合うようにレイアウト。
気分によって座る場所を選ぶこともできる、寝室に2つのデザイン椅子を置いた事例です。
ベッドサイドにナイトテーブルを挟んで、赤のスワンチェアを置いた例。
木と黒でまとめた落ち着きのある寝室に、ダークなレッドの椅子でアクセントをプラス。
「椅子の下に椅子と同じ色の円形ラグを敷くのもありかも」と、この事例を見てふと思いました。
ベッドの足元に、通路スペースを空けて、黒のスワンチェアを置いた例。
スワンチェアの横には、ミニサイズのチューリップテーブル(by エーロ・サーリネン)を置いて、読書スペースに。
クローゼット扉の前にチェア&テーブルが置いてあるので「扉の開閉の邪魔になるのでは?」と思ってしまいますが、使用頻度が少ない(例えば、季節ごとの衣替えの時にしか使わないような…)収納家具の前なら、こんなレイアウトの仕方もありかも。
6.バルセロナチェア by ミース・ファン・デル・ローエ
バルセロナチェアは、シンプルなデザインのレザーチェアです。
格好良い雰囲気の寝室を作りたい時におすすめです。
- サイズ:約80cm角
- 入手場所:通販で安価なリプロダクト品が出回っています。
掃き出し窓の前に、ホワイトレザーのバルセロナチェアをベッドの方に向けて置いた例。
「ベッドの周りを歩くのに邪魔になるのでは?」と思ってしまいますが、寝室はリビングのようにウロウロする場所ではなく、ベッドの上り下りの1回ずつくらいしか通行しないので、多少の障害物はOKかも。
白×グレー×黒のモノトーンにまとめた寝室のコーナーに、ホワイトレザーのバルセロナチェアを置いた例。
バルセロナチェアと言えば「モダンでスタイリッシュなインテリアに合わせるチェアだ」と思ってましたが、こんな可愛い雰囲気の空間にも合うんですね…。
この「どんなインテリアにもマッチするデザイン」が、発表(1929年)から90年以上経った今も愛され続けている理由かも。
寝室のコーナーに黒レザーのバルセロナチェアを部屋の中央に向けて置いた例。
存在感のある黒のチェアを置くことで、ベッドしかない殺風景な寝室をリラックスできる雰囲気に。
ベッドカバーと同じ赤のクッションをチェアの上にコーディネートするのもありかも。
7.ダイヤモンドチェア by ハリー・ベルトイア
ダイヤモンドチェアは、ワイヤーのみで構成された菱形の椅子です。
圧迫感がなく、軽やかな雰囲気の椅子を置きたい場合におすすめです。
- サイズ:約85cm角
- 入手場所:通販で安価なリプロダクト品が出回っています。
寝室のコーナー部に、ダイヤモンドチェアを部屋の中央に向けて置いた例。
見切れてるベッドのフレームも華奢なアイアンタイプなので、エレガントな雰囲気です。
網目になったデザインなので、窓前に置いても、光を内側まで届けてくれます。
壁から離してベッドを置き、壁とベッドの間に、ダイヤモンドチェアを置いた例。
グレー&グレイッシュな水色のベッドコーディネートと、チェアの雰囲気が合ってる!
「リラックスできる寝室」というよりは「スタイリッシュな寝室」といった印象です。
寝室のコーナーに、ホワイトのモコモコしたカバーを掛けたダイヤモンドチェアを置いた例。
ダイヤモンドチェアには、ワイヤーがまったく見えないフルカバータイプも。
この仕様なら、寒い冬でも暖かそうに見えますね。