「書き物をする」「勉強をする」「作業をする」「読書をする」といった目的のスペース=書斎。
書斎は本棚とデスクさえあれば、何となくそれっぽい雰囲気になるので、リビングやダイニング、寝室の一角を活用して書斎スペースを作ることが可能です。
また、書斎を作る際は「真っ白な壁に囲まれた部屋に、本棚とデスクを置くだけ」ではなく、色を取り入れ、その効果を活用してみましょう。
書斎には、
- 「書き物をする」「資料を作る」「勉強する」など、クリエイティブな事項を行う
- 「本を読む」「パソコンを閲覧する」など、趣味や生活を豊かにする
の2種類の使い方があり、どちらに重きを置くかで、合う色が異なってきます。
2種類の書斎の使い方に沿った壁紙のおすすめ色を紹介しますので、参考にしてみて下さい。
書斎の壁紙の色おすすめ6色-目次
1.作業や勉強重視の書斎
1-1.集中の「ブルー」
鎮静効果があると言われるブルー(青)は、集中力をUPするのに適しています。
壁一面にダークブルーの壁紙クロスを貼り、本が収納できるオープン棚とデスクが一体になった壁面収納家具を取り付けた例。
家具の色もダークブルーにした重厚感のある書斎を演出。
家具の色は、Gentleman’s Gray by Benjamin Mooreです。
壁面にダークブルーの壁紙クロスを貼り、木目の収納家具で周囲を囲んだ書斎例。
収納家具の側面と底面もダークブルー。
暗めの茶色の木目と光が当たると鮮やかなブルーに見える暗めのブルーの組み合わせが、洗練された書斎を演出しています。
凹んだ壁の前面にだけ、ブルーの壁紙クロスを貼り、鏡面のブルーの棚板を3枚壁面に取り付けて、本棚とデスクを作った例。
ダークブルーにゴールドのフレームを組み合わせたチェアをコーディネートして高級感をUP。
凝ったデザインに見えますが、①壁紙の色を変える②壁紙と同じ色のカウンター板を取り付ける、の2ステップで作れそうな簡単な書斎スペース例です。
ホワイトのデスクを壁付けにして、左側面の壁に、ブルー系で世界地図を描いた壁紙クロスを貼った例。
集中力がUPする青に、「勉強しなきゃ」という気持ちにさせてくれそうな柄なので、書斎にぴったり!
この壁紙クロスは、World Map,blue by Rebel Wallsというスウェーデンのメーカーのものですが、輸入壁紙を扱うWALPAでも取り扱いがあります。
書斎の壁紙クロスの一部を暗めのブルーにして、質感の良さそうな木製デスクをブルーの壁に向かってレイアウトし、壁面に大きな橋の写真をディスプレイした例。
めちゃくちゃ格好良い書斎。
壁紙クロスかと思ったブルーの壁は、Evening Dove by Benjamin Mooreでペイントしたもの。
国産の壁紙クロスを貼る場合は、この塗料に似たブルーを選ぶと、同じようなカラーコーディネートの書斎を作ることができます。
1-2.ひらめきの「イエロー」
脳に刺激を与えるイエローは、発想力を高めるのに適しています。
窓側の壁面に暗めのイエローの壁紙クロスを貼り、ホワイト天板+木目のキャビネットのデスクと木目のウォールシェルフをコーディネートした例。
奇抜過ぎないイエローの取り入れ方がセンス抜群!!
質感のよさそうな木目や茶色レザーのチェアとの相性も良く、落ち着いて勉強や作業ができそう。
壁面に鮮やかなイエローの壁紙クロスを貼り、ホワイトのデスク、ホワイトの引き出しキャビネット、ホワイトのウォールシェルフをコーディネートした例。
黄色と白のコントラストが美しい!
白は緊張感を生む色とも言われているので、頭を整理しながら、スムーズに創作が行えそうな書斎コーディネートです。
赤みがかったイエローの壁紙クロスを貼った書斎に、ガラステーブルと黒とホワイトのチェアをコーディネートした例。
会議室のようなレイアウトの書斎。
モノトーンカラーとイエローの組み合わせが、とってもファッショナブルです。
書斎のデスク前の壁に落ち着きのあるイエローの壁紙クロスを貼り、木目が綺麗なアンティークデザインのデスク&チェアをコーディネートした例。
デスクの上には、ロダンの考える人のオブジェをon。
ラベリングしたBOXを整理整頓して収納したオープン家具がデスクの横に置いてあるので、手作業をするための部屋かな?
白みがかったイエローの壁紙クロスを貼り、黒のフレームと木の板で作ったデスク兼収納家具をコーディネートした例。
鮮やか過ぎない落ち着きのある黄色が、茶色の家具と合ってる。
壁面に取り付けたデスクの真ん中部分だけ、部屋の中央に向かってT字型に伸ばし、対面式でも使えるようにした家具のレイアウトの仕方も参考になります。
1-3.潜在能力を引き出す「紫」
赤と青を混合させて作る紫は、赤の特性と青の特性の両方を持つ複雑な色です。
神秘的な印象の紫は、感性を鋭くし、直感的なひらめきを生む色と言われています。
ホワイトの引き出しキャビネット・ホワイトの天板・ホワイトのウォールキャビネットを組み合わせたデスクスペースのデスク前の壁だけに、青紫の壁紙クロスを貼った例。
壁に囲まれた幅2mほどの一人用の書斎スペースに、清潔感と洗練された印象を演出。
幅2m高さ80cm程度の壁紙クロスなので、後貼り&DIYで真似できそう。
コの字に凹んだ壁面の前面だけに青紫の壁紙クロスを貼り、マーブル柄の人造大理石っぽいパソコン用デスクをコーディネートした例。
フェミニン&ファッショナブル!!
チェアが透明なので、他の場所からも壁とデスクの上品な組み合わせが丸々見えます。
壁面に飾ってあるアートは、アンディ・ウォーホルの「CHANEL」です。
白樺をプリントした青紫の壁紙クロスを貼った書斎に、ダークブラウンの木製デスクとホワイトのプラスチックチェアをコーディネートした例。
森の中に、デスクを並べた空間が出現!?
壁紙クロス以外は、木(茶色)とホワイトのカラーコーディネートがメインになっています。
2.リラックス重視の書斎
2-1.心が穏やかになる「ベージュ」
フローリングや木を使った家具と相性が良いベージュは、部屋に温もりを与え、リラックスした雰囲気を演出します。
幅1mほどの壁に囲まれた空間の壁面にベージュの壁紙クロスを貼り、引き出しキャビネットとフラップアップ式のウォールキャビネットを取り付けた例。
引き出しキャビネットの一番上を引き出すとデスクに早変わり。
チェアには、壁の色と同じようなナチュラルブラウンの木製をチョイスし、統一感のあるコーディネートがしてあります。
ブルーの引き出し付きキャビネットにナチュラルブラウンの木製天板を乗せたデスクを壁に向かってレイアウトし、壁面にベージュの壁紙クロスを貼った例。
チェアと文房具などの小物を入れるBOXはオレンジ色で統一。
寒色(ブルー)と暖色(オレンジ)の組み合わせ方が参考になるハイセンスなカラーコーディネート例です。
書斎の壁面に、ベージュの木目柄の壁紙クロスを貼り、奥行きを感じる構図の大きな写真を飾った例。
この書斎何て上品!!
ラグには安らぎを演出するグリーン系、デスクは高級感を演出するダークブラウン、チェアは壁と同じベージュをチョイス。
「木目と言えば茶色」というイメージが強いですが、ベージュ色にすると穏やかでリラックスできる空間が演出できるんですね。
壁面に、ベージュの木目柄の壁紙クロスを貼り、華奢なデザインの黒のデスクをコーディネートした例。
1個上の事例と似たような色&デザインの壁紙クロス。
通路スペースにある柱の出っ張りを活用した一人用書斎事例です。
廊下の凹んだスペースに2人用のデスクをレイアウトし、壁にベージュの壁紙クロスを貼った例。
黒っぽい木目の引き出しキャビネットやウォールキャビネットとの相性抜群。
ダークブラウン系の家具とベージュの壁の組み合わせは、ダークブラウン系の家具とホワイトの壁の組み合わせよりも空間全体に一体感を演出できる気がします。
書斎の壁に、暗めのベージュの壁紙クロスを貼り、明るい茶色の木製デスク&ウォールキャビネットを取り付けた例。
使い込んだ感のある木目が美しい!!
キャビネット扉と引き出しは、グレイッシュな薄いブルー。
壁面がベージュなことを忘れてしまうくらい空間に馴染んだカラーコーディネートです。
壁面に薄いベージュの壁紙クロスを貼り、ホワイトのデスクをレイアウトした廊下にある書斎例。
「この壁ホワイトなのでは?」と思ってしまいますが、デスクのホワイトの面と接している場所をよく見るとベージュ色。
「色がついている!!」という感じてはなく「ほんのり、白では無い色」といった感じのなので、リラックスできそう。
壁面に白に近いベージュの壁紙、天井にホワイトの壁紙を貼った書斎に、茶色の木製デスクと黒のチェアをコーディネートした例。
この書斎も一瞬「壁はホワイト?」と思ってしまいますが、天井や窓枠、ホワイトの収納家具と比較すると、ほんのり色がついています。
「真っ白ではなく、限りなく白に近いベージュでも、こんなにもリラックスした雰囲気を演出できるんだな~」と勉強になったコーディネート例です。
2-2.落ち着きを感じる「ブラウン」
土を連想させるブラウンは、どんな色とも相性が良く落ち着きを生む色です。
書斎の壁面に黒に近い茶色の壁紙クロスを貼り、ダークブラウンの本棚とガラス製デスクをコーディネートした例。
何と格好良い書斎!
白がほとんど無い空間なので、落ち着いて本が読めそうな予感。
「真っ黒ではなく、限りなく黒に近い茶色のコーディネート」にセンスを感じます。
ダークブラウンの壁面・ダークブラウンの本棚・ダークブラウンのデスクをコーディネートした例。
壁紙クロスは使って無いのですが、壁と家具の色を全部同じにした重厚感のあるインテリアの作り方が素敵だったので掲載。
壁面に茶色の壁紙クロスを貼り、赤みがかった茶色のウォールシェルフと暗めの赤の引き出しがついた暗いグレーのデスクをコーディネートした例。
こんなカラーコーディネートの書斎、初めてみました。
赤がアクセント的に使ってありますが、目が覚めるような派手な赤ではないので、茶色と上手く馴染んでいます。
壁面に木目調の茶色の壁紙クロスを貼り、ミディアムブラウンの木目のTVボード兼デスクをコーディネートした例。
書斎の壁は全て茶色。
ラグとソファは、くすんだグリーンにして安らぎをプラス。
リラックスできる(ソファやチェア、オットマンテーブルのある)スペースも設けることが出来る広い書斎のインテリア例ですが、そっくりそのままリビングコーディネートとして、参考にするのもありかも。
タイルのような、木目のような横に筋の入ったダークブラウンの壁紙クロスを貼った書斎に、ホワイトの引き出しキャビネットと茶色の天板のデスクをコーディネートした例。
格好いい上に落ち着きもある!
アニマル風のラグやレザーチェアなど、ハードな印象のアイテムをプラスしたインテリアの作り方にも注目です。
2-3.癒しを感じる「グリーン」
葉っぱや自然を連想させるグリーンは、安らぎを感じさせる色です。
壁面を淡いグリーンにして、ホワイトのデスクとコーディネートした書斎例。
遊び心を持ちながら作業できそうなスペース。
チェアにも、青みがかった暗めのグリーンがチョイスしてあります。
壁面に、暗い緑・薄い黄緑・薄い緑と横に3分割して壁紙クロスを貼り、ナチュラルブラウンのデスクとナチュラルブラウンのウォールシェルフをコーディネートした例。
家具とデスクを境界線にして、明度や鮮やかさが違う3種類の壁紙クロスを貼るアイデアがおしゃれ過ぎる!
クローゼットの中を書斎に改造したインテリア例ですが、この壁紙クロスのコーディネート法は、壁面に向かってデスクをレイアウトしただけの開放的な書斎でも真似できます。
壁面に暗めのグリーンの壁紙クロスを貼り、アイティークデザインの黒の木製デスクと茶色の木製回転チェアをコーディネートした例。
田舎の家に帰った時のような安らぎを感じるのは、私だけ?
インテリアに使う緑と聞くと、もっと明るく黄緑っぽい色を連想してしまいますが、この事例のような黒っぽい緑は、歴史を感じさせるデザインの家具との相性抜群ですね。
幅120cmほどの壁に囲まれた空間に、ホワイトのデスクとホワイトのウォールキャビネットをレイアウトし、壁面にグリーンの壁紙クロスを貼った例。
1個前のグリーンよりも白っぽく見えるのは、家具がホワイトだからかな?
ホワイト×グリーンの組み合わせの書斎なんて、今まで考えたことがありませんでしたが、外国っぽくて良いかも。
壁面に暗めの黄緑の壁紙クロスを貼り、明るい茶色の木製デスクとホワイトレザーのチェアをコーディネートした例。
チェアに座ったまま居眠りしそうな癒しを感じる書斎。
カーテンには茶系のレース、コーナーには観葉植物がコーディネートしてあり「自然」を意識したカラーコーディネートになっています。