リビングに欠かせないTV。
どこに置けば良いか困った経験はありませんか?
我が家は典型的な横長リビングのマンションで、LDKに入った途端、長手方向が全部窓。
何も考えずに、TVを短手の壁側に置いてしまったんですが、最近になって「他にもレイアウトのしようがあったのでは?」と思い始めています。
TVが今の位置になって4年経過し、我が家の場合は動かすのが難しくなっていますが、これからTVを置くという方は、最初にあれこれ考えておくとリビングがもっと快適になるかもしれません。
という訳で、何も家具の無いリビングに1からTVを置く時に参考になりそうなレイアウトパターンを窓とソファの位置を基本に8パターンに分け、実例を紹介していきましょう。
リビングにテレビを適切にレイアウトする方法-目次
テレビと窓の関係を考える
ソファをどのように置くかは後で紹介する実例で見ることにして、窓とTVだけを考えた場合、次の4つに分類することができます。
窓に対してTVを直角にレイアウトする
大抵の方はこのパターンかと思います。
太陽の向きによっては、画面に日差しが入り込み、TVが見えにくいことも。
カーテンで光を遮る工夫が必要になります。
窓の反対側にTVをレイアウトする
TV画面に窓が映るレイアウトの仕方です。
間取り上、大きな壁が1か所しかない場合や部屋を細長く見せたい場合に使うと良いレイアウトですが、光の差し込み方でTVが見えにくい場合もあります。
窓に背を向けてTVをレイアウトする
外の景色もTVも見たい!
そんな場合におすすめなのがこのレイアウト。
逆光になるので、TVが見えにくいこともありますが、昼間は見ないという方に良いかも。
部屋のコーナー部分にレイアウトする
部屋に広がりを持たせるのにおすすめのレイアウト。
ソファをどの角度で置いてもTVが見えやすいというメリットがあります。
リビングにTVをレイアウトするときに注意すること
電源コンセントとテレビコンセントの位置を確認する
最近のお家は、電源コンセントとテレビコンセントの両方が一つになったコンセントカバーがついていると思いますが、TVを買った時、同梱されていないのがアンテナケーブル。
コンセント位置からTVまでの距離をきっちり測り、適切な長さのケーブルを購入するのを忘れないようにしましょう。
アンテナケーブルや電源コードが邪魔だ!我が家の対処法
TVを置く位置によっては、長いアンテナケーブルや電源コードとコンセントの間に延長コードが必要な場合が出てきます。
そんな時は、配線を隠すケーブルモールが便利。
アンテナケーブルをテレビコンセントからTVに向かって真横に這わせています。
(壁と同化した色なのでケーブルが目立ちません。)
こちらは電源コード。
部屋の左側にあるコンセントまでTVの電源ケーブルが届かなかったので、延長コードをTVの真下まで引っ張ってきて、電源ケーブルを縦に垂らして繋いでいます。
モールの途中からニョキっと出てるのは、Blu-rayプレイヤーのコード。
Blu-rayプレイヤーは、テーブルの下に吊り下げるような形で取り付けています。
裏に両面テープがついているので、誰でも簡単に、そして綺麗に配線を隠すことができます。
通路スペースを確保する
狭いリビングにTVボード、ソファ、リビングテーブルを置く時は、それぞれの間にスペースを確保する必要があります。
間に立ってスムーズに移動できる幅は35~50cm程度ですが、Blu-rayレコーダーなどを低い位置に置く場合は、出し入れがしやすいようにテーブルとの距離に余裕を持たせておくことも忘れないようにしましょう。
通路スペースが確保できない時の2つの対処法
- リビングテーブルを置かない
- TVを壁掛けにする
リビングテーブルをコンパクトなサイズにするか、思い切って置かないという方法もあります。
その場合は、重ねてしまえるネストテーブルやサイドテーブルを利用しましょう。
TVを壁掛けにするときは、ホッチキスで留めることができる金具が簡単です。
壁とTVの間にあるのが壁掛け用金具です。
「今までの人生でホッチキスをこんなに使ったことはない!」というくらいパチンパチンと壁に押し付けましたが、見た目はすっきりしたと思います。
それでは、レイアウトの基本的なパターンとTVの取り付け方を踏まえた上で窓とソファの関係に着目しながら具体的なTVのレイアウトを見て行きましょう。
TVボードやソファだけでなく、リビング全体のコーディネートも参考にしながらご覧下さいね。
窓とテレビを直角にレイアウトする
【パターンA】窓に対して直角にTVとソファをレイアウトする(ソファとTVは平行)
窓に向かって右がTV
6畳ほどのリビング。
I型ソファとTVの典型的なレイアウト例です。
TVとI型ソファの間にリビングテーブルは置かずに、アクセントカラーを使った正方形のオットマンで対応。
オットマンは、TVを見ながらくつろぐ時、足置きとして使えるので便利ですよ。
TVボードではなく、埋め込み式の壁面収納に開閉壁を取り付けた例。
大きな黒の引き戸を両側から閉めると、ソファの前はただの黒い壁(笑)
この部屋もリビングテーブルは置かずに、小さなオットマンで対応。
テーブルがないと広々とした印象ですね。
続いて、少し細長いリビングの事例を2つ。
どちらも横に長い部屋なので、窓際に著名デザインの一人掛けソファを置いたパターンです。
海外の事例とはいえ、2個目の写真はTVボードのデザインに親近感がわいてきますね。
さっきとは逆の方向に一人掛けソファを置いたパターン。
こっちは、外の景色を楽しむことを優先したレイアウトです。
この部屋のテイストは“ミッドセンチュリー”です。
家具のデザインやシンプルな色使いも参考になりますね。
10畳くらいの広いリビングのコーナーソファとTVのレイアウト例。
これも典型的な置き方ですね。
オレンジや薄いブルーを使ったカラーコーディネートがお洒落です♪
さっきと同じレイアウトで、ソファをもう一台直角にレイアウトした例。
10畳以上ある広いリビングですが、ソファと窓とTVの関係が非常にわかりやすい写真です。
続いて、同じソファの2台レイアウトでも、対面式にしたパターン。
対面式で片側のソファからTVが見えないパターンって珍しいかも。
来客中はTVを一切見ないというご家庭ならこんなレイアウトの仕方も良いかもしれませんね。
さっきのリビングで、ピンクのソファに座るとこんな感じに見えます。
TVは、紫のソファが画面を遮らないように、少し高めの位置に壁づけしてあります。
これもさっきと同じく対面式のソファにTVをレイアウトしたパターン。
一人掛けソファに座るとTVは見えないレイアウトです。
横から見ると、ソファのレイアウトはこんな感じです。
レイアウトも参考になりますが、グリーン、紫、赤紫を使ったおしゃれなカラーコーディネートにも注目です。
窓に向かって左がTV
レンガの柱が可愛いリビング。
広さは8畳くらいかな?
背の低いTVボードを置いてTVは壁掛け。
TVとI字ソファの距離を考えると、TVボードに直置きでは低すぎるのかもしれませんね。
さっきと同じ間取りでコーナーソファとの組み合わせ。
この部屋も8畳くらいかな?
テラスとつながる窓は掃き出しタイプなので、窓側には何も置かないレイアウト。
右奥の天井を照らすランプは部屋を広く見せる為の工夫です。
コーナーソファ+大きな窓のレイアウト。
こちらは日よけも兼ねて、背の高い観葉植物を部屋の隅に置いた例。
これなら、光が液晶画面に映り込むという心配はしなくて良いかも。
コーナーソファ+一人掛けソファ×2脚のレイアウト。
一人掛けソファからはTVが見えませんが、TVボードを中心にシンメトリーにレイアウトしたお洒落なリビングです。
ソファの後ろと横に窓があるリビング。(写真は掃き出し窓から撮ってます。)
広い部屋ですが、リビングテーブルは置かずに、サイドテーブルとオットマンで対応。
コロンと丸い一人掛けソファは、景色が良く見える窓と反対側の壁際にレイアウトしてあります。
さきほどと同じようなレイアウト(写真を撮ってる位置が違うので混乱するかもしれませんね。)で一人掛けソファ×2脚のパターン。
ソファを直角にレイアウトしてあるので、景色、TV、それぞれのソファから見えるものが違います。
最後に同じ部屋の写真を3つ紹介。
部屋を細切れに撮影した写真なのでわかりにくいかもしれませんが、コンパクトな2Pソファを2セット直角にレイアウトしたリビングです。
全体の大きさは6畳程度かな?
色の違う3つの円形テーブルをリビングテーブルとして活用したお洒落な事例。
こんなサイズだと、ソファの横に移動してサイドテーブルとして利用することもできそうですよね。
【パターンB】窓に対して直角にTVをレイアウトする(ソファとTVは直角)
言葉で説明するとややこしいのですが、実例を見れば「なるほど」と納得のレイアウトです。
窓に向かって右がTV
外の景色を見ることを優先的に考えたソファのレイアウト。
大勢が座るソファやリビングにお客様を通すような場合は、ソファの前が壁じゃない、このレイアウトの方が圧迫感がなくて良さそうですね。
これは逆パターン(ソファの背もたれ側が窓)のレイアウト。
窓側、壁側、どちらにソファを置くか、決まりはありませんが、日当たりの良い場所にソファがあると、昼間のくつろぎ感が違い気がします。
2台のソファを対面式に置いたレイアウト。
【パターンA】では、2台のうち1台のソファに座った人はTVが見えませんでしたが、これなら、両方平等にTVが見れる(笑)
ただし、景色が見えるのは片側のソファだけです。
これも先ほどと同じようなレイアウトで、2Pソファ+一人掛けソファ×1のパターン。
このレイアウトって「TVが見にくいのでは?」と思うでしょ?
でも、ソファに寝転んでTVを見る場合は、絶好のポジショニングなんですよ。
(我が家のダイニングソファはこのパターンで、旦那に占領されています。)
窓側にソファを置いて、部屋全体を見渡せるレイアウト。
ワンルームタイプで、部屋ごとの間仕切りが少ない場合は、こんな風に窓側に家具を寄せると、広々とした印象になります。
また、ソファに座った時、目の前に壁がないので、開放感も違いますよ。
窓に向かって左がTV
ワンルームタイプのリビングダイニングの写真を2つ連続で。
ダイニング側とリビング側の写真が別々なので想像しにくいかもしれませんが、この住まいのTVは、ダイニング側にあるんです!!
海外のリビングには暖炉があるので、こんなレイアウトになってしまうのかもしれませんが、ダイニング側に収納を持ってきて、「リビング側はソファだけ。」というレイアウトもすっきりしてて、素敵ですね。
ソファからの眺めを優先的に考えたリビングのレイアウト。
TVの大きさからして、あまりTVを見ない家族なんでしょうか…。
海外の場合は、別にホームシアタールームを作って、本格的に映像を楽しむこともあります。
窓とテレビを平行にレイアウトする
【パターンC】窓の反対側にTVをレイアウトする(ソファとTVは平行)
窓に背を向けてソファをレイアウトし、その正面にTVボードを置いたリビング。
長方形リビングの長手に、長いソファをレイアウトする場合は、こう置くしかありませんね。
でも、このレイアウトの方が長さが強調されて、余計に広く見えるような気もします。
階段下のスペースにTVを置いたリビング。
腰窓なので、TVもソファもどのようにでも置けるのですが、デッドスペースになりやすい階段下にTVを置くことで、リビング自体が広々とした印象になっていますね。
【パターンD】窓の反対側にTVをレイアウトする(ソファとTVは直角)
写真に窓が写っていないですが、カメラ位置が窓のある方向です。
2Pソファと一人掛けソファ×2の対面スタイルをこれまで2パターン紹介してきましたが、このパターンなら、どの席からも外とTVの両方が見えますね。
【パターンE】窓を背にしてTVをレイアウトする(ソファとTVは平行)
大きな窓に背を向けて、TVをレイアウトしたリビング。
外の景色とTVの両方を楽しめる開放的な置き方ですが、昼間にTVを見るのは眩しいかも…。
窓と窓の間の壁を利用してTVをレイアウトした例。
この部屋の左側はダイニングです。
このTVは「ダイニング側からも見えるように…」という訳でこの位置にあるのではなく、大きなコーナーソファを置くには、このレイアウトしか無理だったのだと考えられます。
続いて部屋の2面を大きな窓に囲まれたリビングの例を2つ紹介。
どちらの部屋も、外の景色とTVの両方を楽しめる贅沢なレイアウトです。
【パターンF】窓を背にしてTVレイアウトする(ソファとTVは直角)
リビングの唯一の窓の前にTVを置いたリビングのレイアウト。
やはり暖炉があるので、このようなレイアウトになってしまうんでしょうね…。
窓と窓の間の壁にTVをレイアウト。
ソファに寝そべってTVを見るには最高(笑)
床から天井までの大きな窓に背を向けたTVのレイアウト。
高級ソファブランド、リーン・ロゼのTOGOを向い合せにしたカジュアルな雰囲気のリビングです。
部屋のコーナーに窓を避けて斜めにレイアウトする
リビングの入り口から見て、一番奥にある部屋の角にTVをレイアウトした例。
家具が斜めに置いてあると広々とした印象になりますね。
ちなみに、この部屋のソファは、この写真でいうと左側にあります。
この部屋は変形間取りですが、正方形のリビングでも真似できそうなレイアウト。
部屋の隅を上手に使ったコンパクトな配置の仕方で、一人暮らしの方の参考になりそうです。
掃き出し窓と壁のコーナーにTVをレイアウトした例。
暖炉があるので、仕方なくTVがこの位置になってしまったのかもしれませんが、TVボードを斜めに置くのって、インテリア全体が砕けた印象になりますね。
続いて同じ部屋を違う角度から撮った写真を2枚。
インテリア好きさんだとすぐにわかるインテリアコーディネートです。
TVボードは斜めに配置してありますが、TV画面はソファと平行。
こんなレイアウトの仕方もあるんですね。
2面を窓に囲まれたリビングの角にTVをレイアウトした例。
スタンド式のTVを置いて、視界を邪魔しない素敵な配置の仕方です。
リビングとダイニングの間にTVをレイアウトする
最後に、リビングダイニングがひとつながりになったワンルームタイプの部屋で、ダイニングとリビングの間にTVを置いた事例を5つ。
キャスター付きのTVボードなので、画面の角度、位置を自由に変えられます。
続いて、TVボードをリビングとダイニングの間にレイアウトした例を3つ。
どれも、TVを置いてちょうど良い高さまで背面パネルがついたTVボードです。
このレイアウトは、配線やコンセント位置を考えなければならないので、リフォーム向きかな?という感じもします。
床から天井まである支柱を立てて、TVを固定した例。
これも、賃貸では無理なレイアウトですが、TV画面を360度動かせるので、リビング側からもダイニング側からもTVが見れるようになっています。
床から天井まである4本の支柱を立て、間に飾り棚を11枚つけた間仕切りの役目も果たしてるTVボード。
TVの配線はどうなってるんだろう?と不思議に思いますが、凄いアイデアですね!
長方形の部屋にTVとソファを置くという単純なレイアウトも「こんなにパターンがあるんだ…。」と驚いた方も多いのではないでしょうか?
今回は、部屋を上から見た(平面)場合のTVのレイアウトを中心に解説していますが、視線重視(立面)のレイアウトは、TVレイアウト基本4パターン&おしゃれリビングコーディネート実例で詳しく解説しているので、時間のある方は、ぜひ読んでみて下さいね。
[参照元:Houzz Inc]