部屋を広く見せるコツに書いたとおり、同じ面積の部屋でも色の使い方によって「広い・狭い」の印象が変わります。
- 物理的に部屋が狭い
- 窓が少ない
- 家具を置いたら狭く見えてしまいそう
そんな時におすすめの4つのインテリアカラーコーディネート例を紹介していきましょう。
お部屋を広く見せるカラーコーディネート-目次
1.白を基調にしたインテリアコーディネート例
お部屋を白を基調にコーディネートすると、清潔感を演出できますが、単調な印象になってしまうことも。
夏は寒色系、冬は暖色系など、はっきりと主張する寒暖色の小物でアクセントカラーをプラスすると一気におしゃれな印象に!!
床壁天井はもちろん、ダイニングテーブルセット、ソファを全てホワイトにしたLDK。
「空間に何も置いてないのでは?」と思ってしまうくらい視界を遮る物がありません。
また、家具類を全て壁面に寄せるレイアウト法も、部屋を広く見せるコツの一つ。
元々広いLDKの例ですが、白の威力が少しでも実感できたのでは?
ソファ、デスク、TV台をホワイトにしたリビング例。
同じような間取りで黒っぽい家具をレイアウトした下のリビングと比較すると、白がインテリアに与える影響って凄いと思いませんか?
「家具の色に真っ先にホワイトをチョイスする」という方は少ないと思いますが、狭い部屋でこそ選択肢に入れておきたいものですね。
白を基調とした部屋をセンスUPさせたアクセントカラー使用例
ホワイトのファブリックソファとホワイトのカーテンでまとめたリビングに、ホワイトに赤のライン入りのクッションとオットマンをコーディネートした例。
赤がほんの少し加わっただけで、一気におしゃれに!!
クッションカバーで色をプラスしただけなので、飽きたら違う色にチェンジするのも簡単です。
白のファブリックソファと白のサイドテーブルをコーディネートしたリビングにオレンジのライン入りの白のカーテンとオレンジが混じった格子柄のクッションをコーディネートした例。
カーテンのチョイスの仕方がセンス抜群!!
カーテン屋さんや通販でこの柄のカーテンを目にして、真っ先に「コレだ!!」と選ぶ自信は無い…。
白のファブリックコーナーソファをレイアウトしたリビングに、黄色のアートとフロアランプをコーディネートした例。
広いリビングの事例ですが、黄色の使い方に脱帽!!
ほんの少し黄色を足すだけで、こんなに明るくスタイリッシュな雰囲気になるなんて、真似しない手は無い?
収納家具、フロアソファ、リビングテーブルを真っ白にしたリビングに、青のクッションや座布団をプラスした例。
このインテリア海っぽい!!
寒々しく感じてしまいそうな秋冬は、オレンジ、赤など体感温度を意識したカラーコーディネートも可能です。
2.ベージュを基調にしたインテリアコーディネート例
ベージュは木製の家具や、上で紹介した白とも相性の良い色です。
白を基調とする部屋と比べると温もりがUPし、くつろぎやすい空間を演出することができます。
ソファ、ラグ、一人掛けチェアを薄いベージュでまとめたリビング例。
居心地良さそうなリビング!
毛足が長めのフカフカのラグに、冷たい印象の革製ソファ、温もりを感じるファブリック製チェアというバランスの良い素材の使い分け方にも注目です。
薄いベージュのコーナーソファをレイアウトした3畳ほどのリビング例。
毎日ゴロンと寝てしまいそう!!
- リビングテーブルは、木製のミニタイプ。
- ラグは無し。
という狭い部屋を極力広く見せる家具チョイスも参考に。
薄いベージュのファブリックソファとソファより薄いベージュのラグをコーディネートした例。
「凄くおしゃれ!!」というよりも「無難なコーディネートだな。」と感じるリビングなのにセンス良く見えるのは、ダイニングテーブル&チェアや一人掛けチェアなど、木の使い方が上手いから?
ソファの対面にチェアが2脚置ける広いリビング例ですが、チェアが置けない広さでも参考にすると良さそうな事例です。
薄いベージュのファブリック製アームソファと薄いベージュのローマンシェードをコーディネートしたリビング例。
生活感の無さと温もりのバランスが絶妙!!
ソファの前に大きなリビングテーブルを置かずに、サイドテーブルをチョイスするアイデアは、狭い部屋でこそ参考にしたいです。
ベージュを基調とした部屋をセンスUPさせたアクセントカラー使用例
薄いベージュのソファ&ラグをコーディネートしたリビングのリビングテーブルとサイドテーブルに暗めの赤をチョイスした例。
ベージュに赤が合うなんて…。
隣り合うダイニングスペースの壁面にも赤を使ったアートをチョイス。
リビングダイニング全体を統一させたカラーコーディネートは、ファミリー向けマンションの参考に。
薄いベージュのソファ+オットマンをレイアウトしたリビングに、オレンジのクッションをコーディネートした例。
赤よりもオレンジの方が大人な印象!?
ベージュだけでも温もりを感じますが、オレンジが加わったことで更に体感温度UP!!
ベージュのファブリックソファ&カーテンをコーディネートしたリビングに、鮮やかな黄色のクッションをプラスした例。
リビングテーブルの上や家具の上にもお花や花瓶で黄色をプラス!!
こんなにセンス良く感じる部屋を目にすれば「アクセントカラーを使わない手は無い。」と思ってしまいますね。
ベージュのソファ&ラグ&リビングテーブルをコーディネートしたリビングのクッションとアート(写真)を青にした例。
何これ、どこかのインテリアショップと間違いそうなほど、センス良すぎ!!
どこにでも売ってそうなソファにクッションでアレンジを加えただけなのに…。
アクセントカラーの威力を実感できるインテリア例です。
3.薄いグレーを基調にしたインテリアコーディネート例
グレーは、上品さを演出する色です。
無機質、寂しい、非日常など無彩色の持つマイナスな特徴もありますが、薄いグレーでコーディネートした狭い部屋は、生活感が少なく、すっきりとした印象に。
温もりのある木製家具とも相性が良いので、木目の美しいテーブルなどをプラスすると良いでしょう。
ソファとラグを薄いグレーでまとめ、ソファより暗いグレーのカーテンをコーディネートしたリビング例。
部屋の広さは6畳くらいかな?
パッと見、冷たい印象ですが、シェルフやペンダント照明に茶系を用い暖かさをプラス。
ソファやラグをベージュ系でまとめた部屋よりもスキっとして見えますね。
ソファ&ラグ&壁を薄いグレーでまとめたリビング例。
家具は鏡面ホワイトにして清潔感を演出!!
電球色のフロアランプをプラスして、薄いグレーの冷たい部屋に温もりをプラスするアイデアも参考に。
薄いグレーのファブリックソファ&ラグをコーディネートしたリビングにホワイト鏡面のTV台を組み合わせ、ダイニングチェアに温もりを感じる木製チェアをプラスした例。
リビングダイニングが同じ空間にある間取りで参考にすると良さそう!!
1個前&2個前の事例を融合させたような暖かさと静寂のバランスが絶妙なインテリア例です。
薄いグレーのソファ&ラグのリビングに茶色レザーのチェアをコーディネートした例。
今までの事例と比較するとグレーが暗めなので、ちょっぴり圧迫感がUP。
狭い部屋では、限りなく白に近いグレーをチョイスするのがおすすめです。
薄いグレーを基調とした部屋をセンスUPさせたアクセントカラー使用例
薄いグレーのコーナーソファに薄いグレーのラグを組み合わせたリビングに、ダークレッドのクッションをコーディネートした例。
海外のおしゃれなファッション誌を見ているかのような洗練されたインテリア!!
一見難しそうに見えますが、クッションで赤をプラスしてあるだけなので、すぐに真似できそうです。
薄いグレーのコーナーソファに、暗めのオレンジのクッションをコーディネートした例。
オレンジを使うだけで居心地良さそうな雰囲気がUP!!
冒頭で「薄いグレーは木製家具を組み合わせるのがおすすめ」と書きましたが、モダン家具で統一したい場合は、この事例のようなクッションをプラスして温もりを足す手法もあります。
薄いグレーのコーナーソファ&ラグをコーディネートしたリビングダイニングにくすんだ黄色のクッションを組み合わせた例。
9割がグレーの空間に黄色が加わるだけで寂しい雰囲気がゼロに!!
この事例よりも活気のある部屋を演出したい場合は、鮮やかな黄色をチョイスすると良さそうです。
薄いグレーのコーナーソファ&ラグをコーディネートしたリビングに、エメラルドグリーンのクッションをコーディネートした例。
グレーの上品さが3倍くらいUPして見える!!
「クッション一つで、インテリアをセンス良く見せることが出来る」を知れば、クッションを適当に選ぶという選択肢は無くなりますね。
4.薄いブルーを基調にしたインテリアコーディネート例
寒色は、後退色・収縮色なので「狭い部屋に積極的に使うのが良い」と言われています。
が、体感温度的には涼しさを感じてしまうので、温もりを感じるベージュや暖色をバランス良く組み合わせていくのがおすすめです。
薄いブルーの3Pソファとブルーのラグをコーディネートしたリビング例。
四季がある日本では、リビングの顔となるソファに冷たい色を選ぶのを躊躇してしまいますが、この事例の圧迫感の無さを目にすると「こういう色をチョイスするのもありかな?」と思いえてきます。
明かりや家具の色で温もりをプラスすれば、思ってるほど冷たい雰囲気にはならないのかもしれませんね。
薄いグレーのコーナーソファをコーディネートしたリビング例。
「このリビング、ちっとも狭くないのでは?」と、突っ込まれるのを承知で掲載しますが、「ソファが黒だったら…」と想像すると、この空間を広く見せているのは色と家具のレイアウト法にもあると思うんですよね。
リビングの向こう側にあるダイニングのチェアにも、ソファと同じ色を使って広々とした雰囲気を演出してあります。
薄いブルーの2Pソファと薄いブルーが入ったラグをコーディネートしたリビング例。
コンパクトな一人暮らしで真似ても良さそう!!
ソファってリビングの中で一番面積を取る具&背もたれもあるので、レイアウトの仕方によっては視線の障害物になる家具なので「色選定ってとっても重要だな」とこの事例を見ていて実感しました。
薄いブルーのコーナーソファを収納家具を背にレイアウトしたリビング例。
この開放感、一体何なの!?
6人くらい座れそうな大きなソファなのに、リビングに”ど~ん”と置いてある印象はゼロ!
「このソファが赤だったら…」と想像すると、狭い部屋に寒色を使う理由が伝わるのではないでしょうか。
薄いブルーを基調とした部屋をセンスUPさせたアクセントカラー使用例
薄いブルーのファブリックソファと薄いブルーの天板のダイニングテーブルを置いたリビングダイニングに赤のダイニングチェアと赤のクッションをプラスした例。
寒色の冷たさを緩和する赤の使い方が絶妙!!
部屋を広く見せつつ、センスも感じるおしゃれなコーディネート例です。
薄いブルーのファブリックソファとブルーのラグをコーディネートしたリビングに、オレンジのストール、オレンジのアート、オレンジの一人掛けチェアをプラスした例。
「青にオレンジ???」と思った方が多いと思いますが、青とオレンジは反対色なので、実は相性が良いんです!!
このリビングを見て「暑いor寒い」を考えた時、どちらにも取れるので年中過ごしやすいのではないかな?
薄いブルーのファブリックソファを置いたリビングに、黄色のフロアランプ&クッションをコーディネートした例。
若々しく、可愛い雰囲気もするオシャレな部屋!!
このカラフルさは、ファミリーではなく一人暮らし向けかな?