本棚やシェルフ、カウンターなどお部屋に欠かせないちょっとした家具。
これらは、ホームセンターに売ってる集成材(積層材)を用いて作ることが多いですが、こういった板は、長さや幅が大きいとコストが高くついてしまうのが難点。
先日、長さ4mほどの壁に奥行き30cmの本棚と長さ6.5mの壁に奥行き80cmのカウンター、奥行き20cmのシェルフを作ることになり「どうやったら安く仕上げることができるか?」を考えた結果、ホームセンターに売ってる杉の足場板を使うことに。
この部屋の壁面に
壁紙を張り
本棚、カウンター(デスク)、シェルフの3つを取り付け。
集成材だとウン十万円かかってしまうところ、数万円で抑えることができました。
その時に使った材料や事例を紹介しつつ、「DIYで何かを作ってみたい!!」と考えている方のヒントとなる足場板を活用したインテリアの数々を紹介していきましょう。
足場板インテリア-目次
1.集成材と足場板の違い
表面や木口が綺麗な集成材と比較すると、足場板は表面の処理も木口もデコボコしています。
上記の写真は杉の足場板をカウンター(デスク)とシェルフにした例。
シェルフの側面はささくれ立っていて「雑巾がけをすれば繊維が引っかかるに違いない」と思える雑な作り。
フラットに見えるカウンター(デスク)も表面がざらっとしていて、節の部分は凹んでいます。
「陽に当たって朽ちてる屋外に置いてる棚」を想像するとイメージがつかめるかもしれません。
事例の足場板は、柿渋塗料を塗布したので焦げ茶色ですが、足場板は元々は、薄いグレー色です。
2.足場板で簡単な家具を作ってみました
2-1.カウンター(デスク)&シェルフ(飾り棚)
向かって右側の長い壁面(約6.5m)に奥行き80cm高さ75cmのカウンター(デスク)を設置します。
(壁面に取り付けてある木の上にカウンターを乗せる予定)
「カウンターの上下で壁紙を変えるのはどうだろう?」ということで、上部を塗装レンガ調のFE1235(サンゲツ)、下部を木に焼き印を押したようなデザインのFE1386(サンゲツ)で貼り分け。
壁面の桟木からカウンター受け&仮足を設置して、足場板(柿渋塗装済)をボンドで接着しながら乗せていきます。
足場板カウンターの手前に前垂れを作り、足をステンレスポールにチェンジ。
前垂れを柿渋でカウンターと同じ色にして完成です。
反対側から見た写真。
カウンターで余った材料を使い奥行き20cmの飾り棚(シェルフ)を2か所設置。
棚板は、壁紙の雰囲気と合ったアイアン素材のブラケットを使用しています。
使った材料
- 杉足場板4000×200 6枚
- ステンレスポール(ハンガーポール)1.5m 2本
- アイアンブラケット(185×185) 4個
2-2.本棚
幅4mほどの壁に囲まれた空間に奥行き30cmの壁から壁、床から天井まである本棚を設置します。
「茶色の隙間からカラフルな壁が見えるのがおしゃれじゃない?」という訳で壁面は、黄色が鮮やかなFE1036(サンゲツ)に決定!
足場板でオープン部が4か所ある本棚の枠組を作ります。
側板の両サイドにロイヤルダボ柱を取り付け、棚板を乗せます。
本棚の天板と天井の間にモールディング(カウンター側の天井に使った際の余り)を取り付けて完成です。
使った材料
- 杉足場板4000×300 10枚
- ロイヤルダボ柱 16本
- モールディング 1本
3.DIYの参考になりそうな足場板を使ったインテリア例
本棚
足場板8枚と配管パイプを使った本棚の例。
壁が斜めになってる場所を上手く活用した事例です。
色ごとに本を並べた見せる収納の仕方にも注目!!
1個前の本棚に本を並べる前の姿がコレ。
オープン部の背面をわざとグレーにしてあるのが格好良い!!
足場板24枚とパイプを使ってリビングの壁いっぱいに本棚を作った例。
はしごみたいなデザインの支柱を使うアイデアが素敵!!
板同士の隙間が微妙に空いてるところに手作り感を感じます。
窓下スペースに赤の足場板とパイプを使って棚を作った例。
本屋さんの陳列棚みたい!
足場板の手前はパイプ、奥は受け桟仕様になっています。
足場板6枚と配管パイプを使った幅60cmほどの本棚の例。
コンパクトですが、かっちりとした印象。
パイプでしっかりと壁と固定してあるので横揺れにも強そうです。
コーナー棚
足場板4枚とパイプを使ったリビングのコーナー用飾り棚例。
パイプを三角形に立てて、板を乗せるアイデアが素敵!!
まるでおもちゃを組み立てるような感覚で設計したのかな?
リビング用ディスプレイ棚
足場板6枚と配管パイプを使って作ったリビングの壁面収納兼ディスプレイ棚例。
足場板の剥げた感じに合わせたヴィンテージ風家具とのコーディネートがおしゃれ♪
ヴィヴィッドな黄色、オレンジ、水色のインテリア雑貨を棚に置いた統一感のある飾り方も参考に。
足場板6枚と黒のパイプを使って作ったレコード置き場兼ディスプレイ例。
一番上の棚にツル科の観葉植物を置くアイデアが素敵!!
下に伸びていく葉っぱを飾りに使う手法に目から鱗です。
足場板7枚と白のパイプを使って作った幅4mほどのリビング用ディスプレイ棚の例。
板の上には、陶器製の花瓶やカラフルなガラス瓶をon。
いくらなんでも、日常的に花瓶をこんなにたくさん使うことはないと思うので、ただの飾りかな?
足場板2枚を横に並べ、下に30cmほどの足を4本取り付けたリビング用ディスプレイ棚の例。
棚の上には鉢植えの観葉植物やタイプライターをon。
インテリア雑貨を集めるのが趣味な方が参考にするとよさそうな事例です。
ダイニング用ディスプレイ棚
足場板5枚と黒のパイプを使って作ったダイニング用ディスプレイ棚の例。
棚板は左側のみ5段で、右側は下から1段目、2段目、3段目が無しのパターン。
「この空間何につかうんだろう?」と思ったら、何とデスクになってました。
(違う角度からみたのが下の写真)
キッチン用シェルフ
タイル壁に足場板1枚を取り付けて鍋置きにした例。
厨房っぽい見た目がおしゃれ♪
濡れたままのお鍋を置くには躊躇してしまいそうですが、手作り感満載の見た目が素敵です。
パイプにS字フックが取り付けてありますが、このフックはお玉掛けになってます。
レンガ壁に足場板を2段取り付けて食器置きにした例。
レンガと古ぼけた板って何でこんなに合うんでしょう…。
事例は本物のレンガですが、レンガ調の壁紙を使うと似たような雰囲気が作れそうですね。
玄関用コンソールテーブル
足場板1枚に黒のパイプで長い足をつけてコンソールテーブルにした例。
スリムな足場板は、こんな使い方も出来るんですね。
奥行き20cmほどなので通路の邪魔にもなりません。
テーブル&スツール
足場板と黒のパイプを使って、4人掛けのテーブル&チェアを作った例。
「このテーブル、何だか酒場っぽい。」と思ったら、壁面の棚板にお酒がズラリと並んでいるのでバースペースかな?
裸電球を無造作に天井から吊り下げた雰囲気のある演出の仕方も参考になります。
テーブルカウンター&スツール
足場板を3枚並べたカウンターを作り、同じく足場板を2枚並べたスツールを組み合わせてた4人掛けスペースの例。
1個前の項目で紹介したバーカウンターの壁面版?
この事例も天井から吊り下げた裸電球がムードたっぷり♪
リビングの壁面に足場板を3枚並べて作ったテーブルを置き、同じく足場板を2枚並べて作ったスツールを組み合わせて2人掛けダイニングを作った例。
こんな省スペースのダイニングがあるなんて…。
壁面に向かってご飯を食べるのって違和感が出そうな気もしますが、カフェのカウンター席のような雰囲気も。
デスク&シェルフ
足場板とパイプを使って作ったオープン棚付きデスクの例。
デスクの引き出し部分がプロ級の腕前がないと無理なような気もしますが、古臭い感じがたまりませんっ!!
引き出し無しだったら幅違いの足場板を組み合わせることで似たようなデザインのデスクが作れるかも。
ダイニングテーブル&ベンチまたはスツール
足場板を4枚横に並べてテーブルを作り、同じく足場板を2枚並べたベンチと組み合わせた例。
テーブルセッティングが8人分あるので8人掛け?
テーブル下にぴったりと納まように作られたベンチはDIYならでは。
足場板を3枚並べてダイニングテーブルにした例。
1枚板のベンチも足場板かな?
艶々&ピカピカのテーブルも良いけれど、この使い古した味わいがダイニングに温もりをもたらしてくれているような気がします。
リビングテーブル
足場板を6枚並べて黒のパイプ足をつけ、リビング用のローテーブルを作った例。
表面が艶っぽいので“超仕上げ”かな?
綺麗な仕上げなので、一目では足場板とはわからないかも。