書斎は畳1枚、つまり1畳のスペースがあれば作れると言われています。
狭い場所だと「極力奥行きが浅く、幅の狭いデスクに本棚を組み合わせて簡易的な書斎でOK」と考えてしまいがちですが、デスクの大きさは十分に検討した方が良いです。
特に
- デスクの上を使った作業が多い方
- ペーパー類(印刷物)が多い方
など、主にデスクで作業としようと思ってる方は「なるべく大きなデスクを」だけでなく、デスクサイズとデスクレイアウトをしっかりと考えておいた方が使い勝手が2倍くらい違ってきます。
…というのも、現在、幅2200mm、奥行800mmのダイニングテーブル兼作業用デスクでパソコン(ノートPC)入力をしたり、書き物をしたり、印刷物(主にA3図面)をチェックしてる私が「こんなに幅の広いデスクは要らないから、椅子の横にも台が欲しい」状態に陥ってるからなんですね。
「幅や奥行きが大きい机の方が広々と使えて良いじゃない?」と思うかもしれませんが、椅子に座った状態で手が届く範囲は限られています。
無駄に広いデスクを置くよりも、作業がはかどる使い勝手が良いレイアウトの方が、立ち座りの動作や書類移動の手間が省け、作業がしやすくなるのです。
1~3畳の狭い場所にデスクを置いた書斎例を紹介しますので参考にしてみて下さいね。
狭い書斎のデスクレイアウト-目次
1.【1畳】【2畳】【3畳】別デスクレイアウト例
用途別の最適なデスクサイズは「レイアウトの失敗を防ぐ!!デスクを置く時に必要なスペース」を参考にしていただくことにして、ここでは奥行き400mm程度の一般的なデスクをレイアウトします。
1畳
1畳は、2面の壁の長さが1:2の間取りです。
なので、このスペースにデスクを置く方法は2種類。
※長手方向にデスクを置く場合は、チェア後ろのスペースが狭いので注意が必要です。
2畳
2畳は、2面の壁の長さが同じ正方形の間取りです。
なので、このスペースにデスクを置く方法は1種類。
3畳
2畳は、2面の壁の長さが2:3の間取りです。
なので、このスペースにデスクを置く方法は2種類。
長手に面してデスクを置く場合は、1畳や2畳よりも幅が広いデスクを置くことができます。
2.デスクのI型レイアウトとL型レイアウトの使い勝手比較
1項目目で紹介したお部屋に幅1800mm程度のデスクをI型(デスクがあるのはどちらか一方の壁)にレイアウトした場合とL型(デスクがあるのは2面の壁)にレイアウトした場合の使い勝手を比較してみまます。
I型
壁から壁まで広い天板に覆われたデスクは広々と使えそうな気がします。
L型
もう片方の壁からデスクが迫ってきてるので、さっきよりも狭く感じます。
この2つに、机(椅子)に座った状態で腕を伸ばして届く範囲(最大作業域)1500mm(=青の線)と通常作業域1180mm(=赤の線)を書き加えると
上記のようになり、「広々と使えそう」と感じたI型レイアウトは、実は両端まで手が届かないことがわかります。
(端まで使い切る場合は、キャスター付きのチェアを置くか、立って平行移動を繰り返すことになります。)
一方、L型レイアウトの場合は、正面にあるデスク全体はもちろん、身体の向きを45~90度方向転換するだけで、右側のデスクの上をカバーできます。
つまり、大きく移動することなく机の上を広々と使えるL型に配置の方が効率が良いのです。
※キャスター付き&回転できるワークチェアなら更に効率UPです。
3.コンパクトな部屋のL型デスクレイアウト例
「デスクをL型にレイアウトするとなるとL型の机を新調しなくてはいけないの?」と思いがちですが、様々な方法でL型レイアウトは実現可能。
高価なオーダー家具から、DIYでL型っぽくみせたものまでインテリア例を紹介していきましょう。
L型1枚天板
黒っぽい人造大理石カウンターで作ったシステムキッチンのようなL型デスク。
鏡面ホワイト面材とホワイト系の人造大理石カウンターで作った清潔感溢れるL型デスク。
上記2点は、オーダー家具でないと無理っぽい…。
L型段違い天板
メラミン天板の幅120cm程度のデスクと引き出し付き収納をL型にレイアウトしたデスク例。
柱型を切り欠いて、上手にレイアウトしたリビングにあるコンパクトな書斎スペースです。
長方形デスクとデスクよりも低いオープン棚をL型にレイアウトした書斎例。
チェアのすぐ隣に、オープン棚があると使い勝手が良さそうに見えますが、大きなひじ掛けがついたチェアと組み合わせてしまうと、オープン棚の下の方に手を伸ばそうとした時、ひじ掛けが邪魔になってしまうことがあるので注意が必要です。
長方形デスクと長方形デスクを組み合わせたL型レイアウト。
天板は数cm程度段違いになっています。
天板の高さがぴったりと合わなくても問題無し。
一番コストがかからないL型デスクの作り方です。
L型2枚天板(天板高を同じにすることで1枚天板のような見た目)
同じ素材、同じサイズの天板をL型にレイアウトしたデスク例。
同じデザイン、同じサイズのデスクを2台L型につなぎ合わせたデスク例。