「食べる空間とくつろぐ空間は分離した方が生活にメリハリが出る。」このサイトでは、何度もこのことに言及しています。
というのも、心身共にリラックスできるソファに座り、リビングテーブルに食事を置いて食べる習慣をつけてしまうと
- TVを見ながら、ネットサーフィンをしながらの“ながら食べ”が習慣になる
- 食べているのかくつろぎいでいるのかわかならい状況が続く
など「食べることへのこだわりが薄らいでしまう」と感じるからです。
これは、私が学生時代や一人暮らし時代に部屋にダイニングを作るという考えが無かった為に起こった経験談でもあります。
過去4回の引っ越しのうちダイニング空間を作る余裕のある間取りでは無かった1回を除いて、「家具を買う予算が無かった」という理由でダイニングを後回しにし、そのまま過ごしたのをきっかけに、残りの3回は、ダイニングを作るスペースがあったにも関わらず、ダイニングのない部屋で長年過ごしていました。
このサイトでは、ダイニング空間の作り方を「広々orコンパクト2~4人掛けダイニングチェアの座り方・レイアウト例」でちょっぴり解説していますが、今回は、一人暮らしやダイニングが置けるかどうか程度の部屋を想定して、2人掛けダイニングの作り方を紹介します。
を念頭に置きながら8パターンのレイアウト例を見ていきましょう
2人掛けダイニングレイアウト-目次
1.【コーナー活用】2人掛けダイニングレイアウト
1-1.正方形2人掛けダイニングレイアウト
ダイニングテーブル(80cm)+椅子を引くスペース(75cm)なので最低155cmの正方形スペースがあれば2人掛けダイニングを置くことが可能です。
ソファとTVがあるリビングと2人掛け正方形ダイニングをレイアウトしたワンルームの例。
右下に見切れているのがソファです。
部屋の隅に家具を寄せることで中央のスペースを広々と空けた開放感のあるレイアウトも参考に。
凹んだ壁を活用してシャビーなダイニングテーブルを置いた例。
椅子が3つ置いてありますが、2人掛けにも応用できる!!
「部屋内に柱型があって邪魔だ」という場合の家具の置き方の参考にも。
逆コーナーバージョン
【壁1】ダイニングテーブル1(幅80cm)+ダイニングテーブル2(奥行き40cm)
【壁2】ダイニングテーブル2(幅80cm)+ダイニングテーブル1(奥行き40cm)
なので最低120cmの正方形スペースがあれば2人掛けダイニングを置くことが可能です。
幅1.2m奥行き1.5mほどの壁にカウンターを取り付け、窓に向かって2人掛けのダイニングを作った例。
こんな発想したことなかった!
カフェのようなレイアウトですが、この事例のように壁に挟まれた空間で真似する時は、壁側(この事例の場合は奥側)の椅子を引くスペースに余裕を心掛けましょう。
1-2.長方形2人掛けダイニングレイアウト
長方形ダイニングテーブルの2面を壁にくっつけて、2人分の食事スペースを作る場合は
【長手】ダイニングテーブル(150cm)
【短手】ダイニングテーブル(40cm)+椅子を引くスペース(75cm)
なので最低150×115cmの長方形スペースがあれば2人掛けダイニングを置くことが可能です。
幅150cm奥行50cmほどのインダストリアルデザインのダイニングテーブルに黒のスチールチェアを組み合わせた2人掛けダイニングの例。
「ダイニング=対面座り」と思っていた方は、この事例でアイデアが広がるかも。
長方形のワンルームの場合は、コーナーに正方形テーブルを置くよりも長い方の壁に沿って長方形テーブルを置いた方が、短手方向の空間に余裕ができます。
幅2m奥行き60cmほどのナチュラルな木目天板を2面を窓に囲まれたコーナー部に置いて、3人掛けダイニングを作った例。
2人掛けの場合は、テーブル幅がもう少し狭くてもOK。
テーブルの奥行きを深くすることで、ポットを奥くスペースを確保。
食材も置いてあるので、チェアの背中側はキッチンになってるのかな?
1-3.円形2人掛けダイニングレイアウト
円形ダイニングテーブルの2面を壁にくっつけて、2人分の食事スペースを作る場合は
ダイニングテーブル(直径80cm)+椅子を引くスペース(75cm)
なので最低155×155cmの正方形スペースがあれば2人掛けダイニングを置くことが可能です。
直径120cmのホワイトの円形テーブルを部屋のコーナーに置き、白黒ドット柄のチェアをコーディネートした2人掛けダイニング例。
テーブルサイズを大きめにして、余裕を持たせたレイアウト例です。
直径150cmの木製円形ダイニングテーブルを部屋のコーナーに置き、木製チェアをコーディネートした2人掛けダイニングの例。
1個前の事例よりも一回り大きなテーブルのレイアウト例。
この場合椅子を引くスペースも含めると、2m25cmの正方形スペースが必要に。
写真の状態で、椅子の背面までの距離は壁から2mほどです。
2.【壁活用】テーブルの1面を壁面にくっつけたダイニングレイアウト
2-1.テーブルの長手を壁面にくっつけたダイニングレイアウト
ダイニングテーブルの長手をぴたりと壁にくっつける場合の2人掛けの座り方は2種類。
長手に横並び
ホワイトの長方形ダイニングテーブルを壁面にぴったりとくっつけて、2人掛けベンチとコーディネートした例。
ベンチシートの場合は、椅子を引く動作が不要なのでコンパクトに収めることが可能。
この事例の場合は、テーブル周りのスペースは150×120cmほどです。
短手に対面
幅120cm奥行き40cmほどの木製テーブルを壁面にぴったりとくっつけて短手方向にそれぞれ腰かけた2人掛けダイニング例。
テーブル幅が椅子と同じくらいのコンパクトサイズですが、片側が折り畳み式になってるので食器の数に合わせて、テーブルサイズをUPすることが可能になっています。
幅120cm奥行き40cmほどのホワイトテーブルを壁面にぴったりとくっつけて短手方向にそれぞれ腰かけた2人掛けダイニング例。
1個前の事例と同じパターンで、テーブルサイズを変えれるタイプ。
キッチン横に2人掛けダイニングをコンパクトに作った事例ですが、通路スペースがキチンと確保できているので「窮屈そう」という印象は全くありません。
ホワイトのダイニングテーブルの長手を壁面にぴたりとくっつけて、ホワイトの木製チェアを短手に対面式にレイアウトした2人掛けダイニング例。
60cm角の折り畳み式テーブルを使ったアイデアが素敵。
ウォールステッカーを上手に活用したカフェのようなインテリアの作り方は「簡易的な家具でも手抜きをしない!」というこだわりを感じます。
2-2.テーブルの短手を壁面にくっつけたダイニングレイアウト
長方形ダイニングテーブルの短手方向を壁面にくっつけると、長手側が2面空くので、2人掛けよりは4人掛け向き。
リビングダイニングのコーナー寄りにテーブルの短手をぴたりとくっつけて、ベンチとチェア×2を対面式にレイアウトした例。
壁側をベンチにするアイデアは、人が集まることが多い方が参考にすると良さそう!
普段使いの時は、テーブルを2面とも壁にくっつけると、1項目目で紹介した1-2.長方形2人掛けダイニングレイアウトができますね。
2-3.円形テーブルを壁面にくっつけたダイニングレイアウト
直径60cmほどのホワイト円形テーブルにホワイトのイームズチェア×2をコーディネートした2人掛けダイニング例。
2人で食事するにはテーブルサイズが小さすぎるかな?
1人で使うなら、このくらいコンパクトでも問題無しです。
直径60cmほどのグレーの折り畳み式円形テーブルにイエローの折り畳みチェア×2をコーディネートした2人掛けダイニング例。
これも2人で食事するにはテーブルサイズがコンパクト過ぎかも。
「ダイニングで食事をする機会は休日くらい」という場合は、この事例のようにテーブル&チェア共に、折りたためるタイプにしておいて、普段は壁面にしまっておくのもアリ。(この事例の場合は、左側のオープン棚の下部にテーブル&チェアの収納スペースが作ってあります)
ホワイト天板+黒の1本脚の円形ダイニングテーブルに真っ赤なラウンジチェアをコーディネートしたダイニング例。
テーブルサイズは、直径120cm程度。
カラーコーディネートやテーブル&チェアのデザインにセンスを感じる素敵なダイニングですが、チェアがボリュームのあるタイプなので、テーブルと隙間なくチェアを納めることは不可能かも。
テーブルにぴたりとチェアを収めたい場合は、下の写真のような背もたれが曲線になってるタイプを選ぶと良いです。
直径120cmほどの円形テーブルにヴィンテージ感溢れるチェア×2をコーディネートした2人掛けダイニング例。
対面式ではなく90度でチェアを置くレイアウトの仕方が変わってる!!
もしかすると対面式にレイアウトすると冷蔵庫と椅子がぶつかってしまうのかも…。
直径90cmほどのホワイトの円形テーブルに木目が綺麗なチェア×2をハの字にレイアウトした2人掛けダイニング例。
どちらの席に座っても窓の席が見えるシチュエーションが素敵!!
正方形テーブルや長方形テーブルでは、この座り方は不可能なので、窓前にテーブルを置いて景色を眺めながら食事したい場合は、円形が断然おすすめです。
2-4.正方形テーブルを壁面にくっつけたダイニングレイアウト
90cm角ほどの正方形ダイニングテーブルを壁面にぴたりとくっつけて、ホワイトのチェアを対面式にレイアウトした2人掛けダイニング例。
天板が広いので、ゆったりと食事ができそう!!
テーブルは、 Drop-Side Dining Table by Paul McCobb(最大サイズ:約74×92×143cm)で両サイドが折り畳み式になってるデザインです。(事例は片側だけをUPしたパターン)
90cm角ほどの正方形ダイニングテーブルを壁面にぴたりとくっつけて、木製チェアを対面式にレイアウトした2人掛けダイニング例。
これも天板が広いので、スペースに余裕があります!!
テーブルの脚と椅子の脚がぶつかるので、椅子をテーブルの前にコンパクトにしまうことは不可能。
ダイニングを使っていないときにすっきりと見せたい場合は、椅子がテーブルにピタリと収まるデザインにした方が良いかもしれません。
壁面に75cm角のホワイトの正方形ダイニングテーブルをくっつけて、黄色とグリーンのスチールチェアを対面式にレイアウトした2人掛けダイニング例。
カラーコーディネートがとっても素敵!!
チェアは、Design Lab MN Dreux Glossy Steel Side Chair。
壁付けキッチンの前にコンパクトに2人掛けダイニングを作った事例です。
3.【部屋中央】部屋の中央に2人掛けダイニングテーブルを置いたレイアウト
壁付けキッチンの前にIKEAのSTENSTORPを置き、イームズのカウンターチェア×2を横並びでレイアウトした2人掛けダイニング例。
このアイランド型収納兼テーブルはサイズが126×79cm。
2人並んで食事をするには少し窮屈かもしれませんが、
- キッチンが小さくて収納量が無い
- キッチンの幅が狭すぎて作業スペースが無い
など、キッチン用の補助家具としても活用できるので、一人暮らしの料理好きさんにおすすめです。
壁付けキッチンの前にホワイトの直径75cmの円形テーブルを置き、ホワイトのイームズチェアを2セット、ハの字にレイアウトした2人用ダイニング例。
この位置にテーブルがあると、配膳もしやすそう!
カニ歩きで移動するキッチン前の通路スペースを避けたチェアの置き方にも注目です。
窓辺から30cmほどスペースを空け、90cm角の木製正方形テーブルを置き、直角にチェアをレイアウトした2人掛けダイニング例。
ヒーターの前なのでスペースが空けてあるのかな?
対面式ではなく、広い空間側にチェアが1個置いてあるのは、テーブルの手前が出入口になってて、通路スペースを確保するためです。