どんな部屋でもインテリアの色を決める時の基本は、「まず床色との相性を考えてから。」だと思っています。
というのも、どんなに好きな色があったとしても、その色を選んでしまった為に、狭く感じたり、暑苦しく感じてしまうことがあるからなんですね。
特に、床色が濃い部屋は薄い床色の部屋に比べると、同じ部屋面積でも見た目に狭く感じてしまいます。
その為、濃い床色の部屋では、薄い色を壁面(カーテン)に持ってきた方が開放感のあるインテリアを演出することができるのですが、そのことを知らずに、ダークグレーなどの暗い色や、ネイビーなどのはっきりとした重い色のカーテンをコーディネートしてしまうと、息苦しく感じる部屋になってしまいます。
そんな失敗をする前に色と床の関係について、これまでソファと床色、壁紙クロスと床色で、解説してきましたが、今回は、カーテンと床色の相性についての特集をダークブラウン、ミディアムブラウン、ナチュラル(ライト)ブラウン、無彩色(ホワイト、グレー、黒)の4回に分けて紹介していこうと思います。
暗いダークブラウンの床色の場合、カラフルなカーテンをコーディネートするのは勇気が要りそうですし、カラフルなカーテンを使いたい場合でも、「ソファやラグはどんな色にしたらよいのだろう…」とカラーコーディネートに頭を悩ませてしまいますよね。
床色がどっしりとしたダークブラウンの場合、どんなカーテンコーディネートが似合うのか?
実際のコーディネートを30例、見て行きましょう。
ダークブラウンの床色に合わせたカーテンコーディネート事例-目次
1.暖色カーテンとダークブラウンの床のコーディネート例
ダークブラウンの床色の部屋は、「床色が濃い。」というだけで圧迫感を感じてしまうので、カーテンには薄い色を選ぶのがおすすめですが、敢えてカラフルな色をコーディネートしてメリハリのあるインテリアを作ることも可能です。
1-1.【赤色】カーテンとダークブラウンの床のコーディネート例
濃い床色の狭苦しい雰囲気を回避する為、家具をホワイトにし、カーテンの赤でアクセントをつけたエレガントなインテリア例。
フラワーをモチーフにしたデザインの選び方がとっても素敵♪
寝室の事例ですが、リビングにも応用できる感じですね。
重厚感のあるソファコーディネートに赤のカーテンでアクセントをつけたリビングの例。
茶色&グリーン&ホワイトを使ったフラワーモチーフのラグと観葉植物をレイアウトした自然を感じさせるインテリアがおしゃれ♪
この家具の組み合わせに赤のカーテンを合わせようなんて思いつかない…。
私なら、ベージュやホワイトで無難にまとめてしまいそうです。
1-2.【オレンジ色】カーテンとダークブラウンの床のコーディネート例
カーテンのオレンジが“パッ”と目を引く、エレガントなリビングのコーディネート例。
この部屋も暗い床色の圧迫感を感じさせないように、家具類には薄い色をチョイス。
明るく開放感のあるインテリア例です。
真っ白な空間にオレンジのカーテンが映える、空間の広がりを感じるリビングコーディネート例。
家具を両サイドの壁際に寄せて、正面の窓に向かう視線の抜けを作るレイアウトの仕方は、狭い部屋で是非真似したいポイント。
リビングテーブルがないと、こんなにも開放的な印象になるんですね。
オレンジとグリーンをインテリアのアクセントにしたカラフルなリビングのコーディネート例。
このカラーコーディネートの仕方はセンス抜群!!
暖炉の横にあるシェルフとソファの背面にあるテーブルの上のディスプレイは、カーテンの色に合わせてある!!
しかも、フォーカルポイントとなるアートまでもカーテンと同じ色…。
カラフルなカーテンを選ぶと、こんなにコーディネートが楽しめるんですね♪
1-3.【黄色】カーテンとダークブラウンの床のコーディネート例
暖色&寒色を絶妙に組み合わせたおしゃれなリビングのコーディネート例。
ソファの水色がパッと目に飛び込んできますが、背面のシェルフにグリーンを多めに使ったディスプレイがしてあるので、寒色特有の寒々しい雰囲気があまり感じられませんね。
一人暮らしのインテリアコーディネートの参考にもできそうな事例です。
黄色をアクセントに使った明るい印象のリビングダイニングのコーディネート例。
カーテン、ダイニングチェア、一人掛けソファに明るい黄色を使い、カーテンは少し暗めにするというトーン使いがおしゃれ♪
リビングダイニングが一つながりになった部屋で、まとまりのあるコーディネートをしたい時に参考になりそうな事例です。
1-4.【茶系】カーテンとダークブラウンの床のコーディネート例
茶色をベースとしたリビングコーディネートに暖色のオレンジと寒色のブルーをプラスしたハイセンスなインテリア例。
家具の色とも相性の良い茶色を使った無難なコーディネートに、パッと目を引くオレンジでアクセントをプラスする手法は、ワンランク上のコーディネートをしたい時の参考になりそう!!
こういうインテリアって、目にすると「素敵!!」と感じるのですが、自分では、なかなか思いつかないですよね。
ホワイト&ベージュでエレガントにまとめたリビングコーディネートの例。
全体的に優しい色使いなので、女性は好きかも!!
ベージュのカーテンって、茶系のソファだけでなく、グレーのソファにも合うんですね…。
限りなく白に近いベージュでまとめたコーディネートに黒を足して、格好良い印象をプラスしたリビングの例。
ホワイト:黒=9:1くらいの割合なのに“格好良い”という印象が強いのは、黒の使い方が絶妙だからですね。
薄い色が多い“のっぺり”としたインテリアを少量の黒で引き締める手法、ぜひ身につけたいものです。
パステルカラーでアクセントをつけた可愛い雰囲気のリビングコーディネート例。
リビングテーブルと衝立は、シャビーインテリアを彷彿させる剥げたブルー。
そこに淡いピンクのラグを組み合わせて、優しい雰囲気をプラス。
ダークブラウンの床の部屋って、モダンな印象のインテリアコーディネートをしがちですが、色や素材の選び方次第で、この事例のようなナチュラルな雰囲気も出せるのは、新たな発見です。
2.寒色カーテンとダークブラウンの床のコーディネート例
2-1.【青色】カーテンとダークブラウンの床のコーディネート例
ブルーをメインカラーに使ったすっきりとした印象のリビングコーディネート例。
青の面積が多い割に寒い印象が少ないのは、ラグや一人掛けソファにちょっぴり暖色が入っているからですね。
木の素材を生かしたリビングテーブルで更に温かみをプラスする方法も真似したいポイントです。
メディアでも最近取り上げられることが多くなったモロカン風リビングコーディネートの例。
異国情緒あふれるインテリアは斬新で、リゾートっぽい雰囲気も。
カーテン、クッション、ラグのデザインは“モロッコ”や“モロカン”で探すと、ネットで見つけることができますよ。
モロッコインテリアをもっと見たいという方は、下記のトピックも読んでみて下さいね。
ブルーとゴールドをアクセントに使った、デスクのある寝室の例。
このインテリア、よく見るとブルーとゴールドの使い方が絶妙!!
デスクの上にゴールドのフレームに入ったアートが飾ってあるのですが、1枚だけカーテンと同じブルーを使ったアートが。
違う壁面にある色を意識して合わせると、こんなにまとまりを感じることができるんですね…。
ダークブルー(ターコイズ?)の使い方が素敵なリビングのコーディネート例。
インパクトのあるソファの色に合わせたウィンドートリートメントがおしゃれ♪
窓周り=カーテンという安直な発想ではなく、ローマンシェードにすることで、お部屋全体にシャープな印象をプラスする方法はインテリア好きなら知っておきたい手法です。
2-2.【水色】カーテンとダークブラウンの床のコーディネート例
観葉植物で温かさを演出したリビングのコーディネート例。
寒色カーテンのリビングは、すっきりとした印象になりますが、寒々しい雰囲気になってしまうのが難点。
その欠点を植物の緑を使うことで上手にまとめたインテリアは、とても参考になりますね。
カーテンとソファの色を同じにしたリビングコーディネート例。
何個か前の事例もソファとカーテンの色が同じでしたが、こちらは、ライトなブルーの例。
同じ寒色でも、薄い色だとカジュアルっぽさが増すかな?
3.中性色カーテンとダークブラウンの床のコーディネート例
3-1.【グリーン】カーテンとダークブラウンの床のコーディネート例
中性色2色(紫、グリーン)を絶妙に組み合わせたモダンなリビングのコーディネート例。
ラグとカーテンを同じ色にして、クッションにもプラス。
大人っぽいお洒落なインテリアの作り方は、モダンインテリアが似合うマンションのコーディネートの参考になりそうですね。
夏っぽい印象のカジュアルなリビングコーデイネートの例。
モノトーンを基本にしたインテリアに、カーテン、テーブル、クッションでグリーンをプラスした爽やかなリビングは、頭がすっきりしそう♪
冬に寒さを感じる場合は、オレンジや黄色をプラスすると良さそうです。
深いグリーンが印象的な重厚感溢れるリビングのコーディネート例。
ダークブラウンの床色のリビングに、こんな暗い色のカーテンを合わせると部屋が暗く感じてしまいそうですが、このリビングはソファが白なので、適度な明るさも感じます。
クッションに緑と同じ中性色の紫が使ってあるので、まとまりがあって、大人っぽい雰囲気も。
3-2.【紫】カーテンとダークブラウンの床のコーディネート例
見ているだけで、心が落ち着くリビングにあるデスク周りのコーディネート例。
ダークブラウンの家具とダークパープルのカーテンの組み合わせ方が絶妙!!
家族団らんを楽しむのではなく、落ち着きのあるリビングを演出したい時に参考になりそうな事例です。
紫やブルーのパステル系カラーを使ったエレガントなリビングのコーディネート例。
濃い床色の部屋でも、こんなに優しく軽やかな印象のインテリアが実現できるんですね…。
パステル系の色を使うと、子供っぽくなりそうなのに、上品で大人の雰囲気が出てるのは、家具のデザインによるところが大きい気がします。
4.無彩色カーテンとダークブラウンの床のコーディネート例
4-1.【グレー】カーテンとダークブラウンの床のコーディネート例
茶色とダークグレーを組み合わせた重厚感のあるエレガントスタイルのリビングコーディネート例。
余計な家具を一切置かずに、すっきりと見せたリビングは、まるでソファのショウルームのような印象です。
暗い色が多いのに圧迫感が少ない理由は、床面が多く見えているからですね。
ダークグレーに薄い黄色で模様を描いたカーテンをコーディネートしたリビングの例。
カーテン、クッション、アートに同じダークグレー&薄い黄色のコンビネーションが使ってあるハイセンスなインテリア例です。
カーテンとクッションやカーテンとアートの2か所コーディネートは、これまで何回か紹介してきましたが、3か所は初めてかな?
全く同じ色を使ったインテリアアイテムを探すのは大変そうですが、揃えるとこんなに素敵になるんですね!!
ダーク色でまとめた空間にダークレッドをアクセントカラーにしたレトロモダンなリビングのコーディネート例。
カジュアル過ぎない赤の使い方がおしゃれ♪
暗い色の面積が多い割に、重苦しい雰囲気がしないのは、ラグにホワイト系が使ってあるからかな?
アクセントクロスとカーテンにグレーを使った上品な印象のリビングの例。
ホワイト×グレーの部屋はすっきりとした印象になりますが、リラックス感は薄れてしまうので、ソファをホワイトではなく、ちょっぴり黄みがかったクリーム系にすることで温かみをプラス。
クッションにもオレンジや黄色などの暖色を使うことで、“すっきり”と“くつろぎ”のバランスが絶妙に取れていますね。
ダークブラウンの床色のリビングで典型的なモダンインテリアを実現した例。
ラグにちょっぴり暖かみのある色を選んで、モノトーン独特の無機質な印象を薄くしたコーディネートの仕方は、リビングにくつろぎ感を重視する方の参考になりそう。
このラグがグレーやホワイトだったら、よそよそし過ぎる気がしませんか?
生活感のある暖かい雰囲気のリビングダイニングのコーディネート例。
これまで紹介してきたグレーのカーテンのコーディネートとはことなり、このインテリアは、どこか民族っぽい印象も。
天井にダークブラウンの梁が見える部屋ですが、真っ直ぐな天井で真似しても大丈夫そうですね。
4-2.【ホワイト】カーテンとダークブラウンの床のコーディネート例
真っ白という印象が濃い、エレガントなリビングコーディネートの例。
部屋のほとんどが白なので眩しい!!!
ホワイトのコーディネートって、すっきりとした印象ですが、ここまで色が無いと、どこか冷たく感じてしまいますね。
4-3.【ブラック】カーテンとダークブラウンの床のコーディネート例
モノトーンでまとめたモダンなリビングのコーディネート例。
生活感の少ないインテリアが好きな方は、この事例に引かれるかも!!
1個前のホワイトベースのインテリアのように寒々しい雰囲気にならないように、ダークイエローのクッションをプラスして、ちょっぴり暖かみをプラスしてあるのがポイントです。
ダークブラウンの床色の部屋って、「暗くならないように。」とか「重苦しくないように。」と薄い色や明るい色のカーテンをコーディネートしがちですが、赤や青や緑のカーテンも合うのがわかりましたよね。
特に、カラフルなソファやディスプレイとカーテンの色を合わせる手法は、日本のインテリアではあまり見ることができないコーディネートの仕方のような…。
この方法を知ってるのと、そうでないのとでは、「カラー使いの幅が50倍くらい変わるのでは?」と、大変勉強になった私です。
[参照元:Houzz Inc]
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