布を扱うファッションやアパレルとインテリア。
一見関係が無いように思いますが「実は、とっても相性が良いのでは?」と思う今日この頃。
というのも先日、仕事場を知人の洋服製作のアトリエとして、期間限定で開放したのですが、ボディーやミシンが似合うこと似合うこと。
インテリアコーディネートをする時は、何かテーマを決めておくと家具選定やカラーコーディネートがしやすく、まとまりのある部屋を作ることができるのですが、真っ新な部屋を“ファッション”をテーマにしてみるのもアリなのでは?
ファッション・アパレルに携わる人が使うカラフルな布や糸、ミシン、マネキン(トルソー)や参考にしてる雑誌など、業界特有のアイテムも使い方によって立派なインテリアに。
今回は“ファッション”をテーマにしたインテリア例を紹介して行きたいと思います。
ファッションをテーマにしたインテリア実例-目次
1.ファッションのデッサン画を部屋に飾る
ファッション系の学校に行ったことがある方は「これ書ける!!」となるデッサン画。
書けない私のような素人からすれば、これは立派なインテリアアイテムで「他のどんなアートよりもお部屋をファッショナブルに見せてくれるに違いない!!」と思ってしまいます。
そんなデッサン画をおしゃれに飾った事例を5つ見てみましょう。
ベッドの頭部分の壁にカラフルなドレスのデッサン画を同じサイズの額縁に入れて横2列、縦2段飾った例。
イエロー、ネイビーなどエレガントなドレス姿の女性の絵がお部屋全体にフェミニンさをプラス。
お花柄の壁紙クロスの上に飾った事例ですが、白の壁紙クロスの上でも十分映えますね。
ドレスのデッサン画を同じサイズの額縁に入れて横3列、縦3段、合計9枚飾った例。
統一感があっておしゃれ♪
ササッとシャワーで済ます海外のバスルームの事例なので、バスタブ横の壁面に絵が飾ってありますが、このクオリティなら玄関ホールやリビングにもぴったりです。
寝室の白の壁に、黒の2種類のコートのデッサン画を2枚飾った例。
めちゃくちゃ格好良い!!
朝起きて、このアートが目に入るだけで「服装を手抜き出来ない!!」と毎日気合いが入りそう。
ホワイト鏡面の格好良いデスクを壁に向かってレイアウトし、上部に白×黒のデッサン画を4列3段、計12枚飾った例。
こんなデッサンが描ける才能が羨ましい…。
キッチンやトイレや洗面所などの水回りの壁面に飾っても違和感が無さそう。
シャネル、エルメス、ディオールなどの広告チラシ(?)12枚を同じサイズの額縁に入れて、4列3段飾った例。
デッサン画ではなくイラストの事例。
ハイブランドを「これでもか!!」と前面に押し出すのではなく、あくまでもさり気なく。
優しい色使いや筆圧がインテリアを柔和な印象にしてくれそうです。
2.マネキンやトルソーをお部屋のポイントにする
洋服を作る時の必需品=洋裁トルソー。
使ってない時は邪魔になるこの物体も使い方によっては、お部屋をセンスUPする立派なインテリアアイテムに!!
トルソーをお部屋に溶け込ませた例を6つ見て行きましょう。
ドレッサーとくつろぎ空間の間に、ベージュのワンピースを着せたトルソーを置いた例。
首の部分に黒の帽子を乗せて格好良くアレンジ!
手前に一人掛けソファがチラリと映ってますが、実はこのお部屋はワンルーム。
オープン棚の側面に洋服を着せたトルソーを置くことで収納部の目隠しの役割も果たしています。
テラスに出る窓の前に、ボタンワンピースを着せたトルソーを置いた例。
壁際に置いてあるオープン棚の本や壁面のモノクロアート、天井から下がった豪華なシャンデリアと合ってる!!
裸の状態でトルソーを置いてると「ただのオブジェ」ですが、インテリアに合わせた洋服を着せると、こんなにも豪華な印象になるんですね。
デスクを窓に向かってレイアウトし、壁際にトルソーを置いた例。
パールの三連ネックレスをかけてトルソーをドレスアップ!!
「たった1本のネックレスの有無で、トルソーがインテリアディスプレイに見えてしまう」というわかりやすい事例です。
シルバーのトルソーに黒のストールと帽子をつけて寝室の空きスペースに置いた例。
トルソーのデザインとカーテンのデザインが同じなので統一感抜群で格好良い!!
洋裁用というより飾る為に、このトルソーを入手したのかな?
黒地に白のドット柄のトルソーに、ピンクのストールとターコイズブルーのネックレスをつけて、窓際に置いた例。
カラフルで可愛い♪
赤×白の壁紙クロスに赤の猫足チェストという派手派手しいインテリア例ですが、ファッショナブルな印象です。
布を収納したガラス製家具の隣に、クリーム色のシフォンワンピースを着せたトルソーを置いた例。
頭の部分にはお花のブーケをon。
作業中の仕事部屋かもしれませんが、優しくて可愛い印象。
この事例を見て「年齢的に着れなくなってしまったパーティー用のドレスをトルソーに着せてみるのもありかも」と、ふと。
3.生地や糸など洋裁材料や道具をセンスよくレイアウトする
洋裁に使うカラフルな生地や糸。
冒頭で紹介した知人が「収納場所がなく、箱にグチャ~と入れてる」と言ってましたが、見栄えを重視してインテリアの一部にしてしまった例を7個紹介。
前面が透明になった浅い引き出しやポールに生地を収納した洋裁用仕事部屋の例。
ポールに布を巻き付けて収納するアイデアが素敵!!
ハサミや鉛筆などを壁面におしゃれにしまえるレール式収納はキッチン用をアレンジしたものかな?
整理整頓の仕方が参考になる事例です。
ミシン台を壁に向かってレイアウトし、背面の壁にステンレス製のオープン棚を置いて生地を収納した例。
カラフルな糸を透明な瓶に入れて収納するアイデアに脱帽。(ミシン台の左とオープン棚の下段)
生地も糸も丸見え状態の部屋なのに、ゴチャついて見えないのが凄いです。
布をクリップ付きハンガーで留め、ポールに掛けて収納した例。
何というアイデア。
これスカートを吊るすハンガーよね?
大きな生地をこんな風に収納するのは難しいかもしれませんが、どこにどの生地があるのか一目瞭然ですね。
4段のスライド網籠がついた収納を上下2段、横に2列並べて生地を収納し、手前に生地の色のラベルを張った例。
これは見やすい!!
大きな生地はロールしたまま収納の隣に立てかけてあります。
「生地の色や柄ごとに収納場所を決めておく」という発想なら「あれ?どこに行った??」と底の方から引っ張り出すことも無いですね。
ソファ背面の壁にファブリックボードを取り付け、端切れや色見本を張り付けた例。
これは1個前の事例の部屋にあるソファ。
手仕事が大好きな方なのかな?
クッションと同じ柄の端切れが張ってあるので、クッションカバーは全部手作りです。
ミシン台兼デスクの前の壁に糸収納を取り付けて、カラフルに糸を収納した例。
糸が斜めに刺さってるので取り出しやすそう!!
糸の他にも、ハサミや針など洋裁に使う道具を壁面に綺麗に収納するアイデアがとても参考になります。
部屋のコーナーに向かってミシンをレイアウトし、両サイドの壁に糸を斜めに収納できる板を上下に2段ずつ取り付けた例。
この板は、Martha Stewart Living™ Craft Space Spool And Bobbin Storage, 13″Hx33″Wx3″D, PICKET FENCE(Amazon US)。
「日常生活に洋裁が欠かせない!!」という方が参考にすると良さそうな糸の収納例です。
4.ファッション誌をディスプレイする
流行のファッションや最先端ファッション情報を入手するのに欠かせない雑誌。
特に海外のファッション雑誌は、表紙がとっても格好良いのでインテリアをグンとセンスアップしてくれます。
VOGUEやELLEなど海外のファッション誌をお部屋に溶け込ませた事例を6個見てみましょう。
COURTUREという1950年代のファッション誌のアートを横3列、縦2段飾った例。
カラフルで格好良い!!
このアートは、日本のAmazonでも購入可能な様子です。
壁面に3段のポケットがついたマガジンラックを横4列取り付けVOGUEやELLEを飾った例。
ショップのインテリアみたい!!
定期購読してる雑誌が数冊ある場合は、雑誌ごとに入れる場所を決めておいて新刊が出たら交換という手順が踏めそう。
VOGUEの表紙をホワイトの額縁に入れ、寝室のベッドの頭方向の壁にズラズラと張った例。
高価なアートは必要なし!!
グレーの壁の事例ですが、白の壁に黒の額縁でも格好良く決まりそう。
はしごのようなマガジンラックに、タオルのようにファッション誌を掛けた例①。
ラックの隣には、バスケットに、人物の顔をプリントしたサイケデリックなクッションをon。
このラックは、Slat Rack by CB2で、日本にも発送可能な海外の通販サイトのもの。
現在は廃番品のようなので、その他のマガジンラックを見たい場合は、こちらから。
はしごのようなマガジンラックに、タオルのようにファッション誌を掛けた例②。
非常はしごのようなデザインとおしゃれなファッション誌がマッチ!!
このラックは、Magazine Racks by Gus Modernです。(日本発送不可)
マガジンラックの前にチェアとミニテーブルを置いた、まるでカフェテラスのお一人様席のようなコーディネート法も参考に。
壁面にファブリックボードを取り付けて、雑誌の切り抜きやデッサン画を張り付けた例。
お気に入りのアイデアを壁にペタペタ。
壁にそのまま張りつけるのではなく、生地を巻いたファブリックパネルが使ってあるところがファッション系の人っぽい!!
5.アパレルディスプレイを取り入れる
最後は、洋服や靴、ファッション小物をアパレルショップのようにディスプレイした事例を5つ紹介。
ディスプレイ用扉に、ハンガーに掛けたジャケットとパンツを吊り下げ、床にハイヒールと男性モデルの写真アートを飾った例。
家の中なのにショップの一角を見てるみたい。
向こう側に人が見えるので、部屋内ではなく廊下かホールのディスプレイかな?
ファッション好きさんが真似すると良さそうな事例です。
天井から黒のパイプを吊り下げ、ハンガーに掛けたシャツを吊るし、下の空いたスペースに2段の棚板を取り付けて靴を並べた例。
玄関で靴を脱ぐ習慣のある日本では靴と洋服を同じ場所に収納するという発想が無いので、この事例は目から鱗。
ショップのディスプレイを見てるかのようです。
天井から木の棒を吊り下げ、ハンガーに掛けたシャツを吊るし、下の空いたスペースに2段の棚板を取り付けてトレーナーやシャツを折りたたんで置き、床に靴を並べた例。
クローゼットが無い部屋で真似てみたい!!
棚の上に綺麗に並んだ洋服達はショップで見かけるのとまるで同じ。
こんな服の置き方があるなんて、勉強になります。
天井から太めの枝を吊り下げ、ハンガーに掛けたシャツとS字フックに掛けたバッグを吊り下げた例。
鞄をS字フックに吊り下げるとは…。
セレクトショップにありそうなディスプレイ法です。
壁にネクタイと帽子をズラズラと掛けた例。
ネクタイのカーテンが圧巻!!
凝ったデザインに見えますが、実は壁から壁にロープを渡してネクタイを吊り下げてあるだけ。
プレゼントや年齢的に合わない使わないネクタイをインテリアの一部として活用するのもアリですね。