白、黒、グレーで作るモノトーンインテリアは、黄色やグリーンなどの有彩色を取り入れたインテリアよりも挑戦しやすそう!!と思ったことはありませんか?
比較的簡単にできる、白、黒、グレーの無彩色で作るインテリアは、
- 白やグレーを多めに使うと広々とした印象
- 黒を多めに使うと重厚感溢れるモダンな印象
など、トーンの使い方や色配分で、部屋の雰囲気がガラリと変わります。
そこで、今回は、これからモノトーンインテリアに挑戦する方の為に、色配分や「どこにどんな色を使うか?」の参考となる海外54実例を紹介しながら、リビングにモノトーンカラーを使って、くつろげる空間を演出する方法を見て行きましょう。
モノトーンインテリアを作る時の3つのポイント&モノトーンリビング実例-目次
1.モノトーンインテリアを作るときに知っておきたい3つのこと
一般的に、リビング空間は、楽しさや明るさ、陽気やくつろぎといった心理的要素を重要視してカラー選定を行いますが、白・黒・グレーの無彩色には、彩度(鮮やかさ)がありません。
モノトーンインテリアを作る時は、次の3つに注意してカラー選定を行いましょう。
1-1.部屋の広さは黒の配分で印象が変わる
モノトーンインテリアと言っても、白黒にするのか、グレー×白にするのかで、部屋の雰囲気や広さの感じ方が全く変わってきます。
特に、黒には“格好良い”や“重厚感”というイメージがあるかもしれませんが、色の中では、最も重い色。
黒や濃いグレーを多く使ったインテリアは、部屋を狭く見せてしまうので、狭い部屋でモノトーンインテリアを作る時はグレーや白を多めに使いましょう。
濃いグレーを多く使ったリビングの例
少し窮屈な印象がしますね。
1-2.モノトーンは常に緊張感を生む
モノトーンインテリアは、生活感のないスタイリッシュなインテリアや大人っぽいインテリアを作れる一方、寂しさや質素、地味といった印象が強く残ります。
リビングというくつろぎ重視の場所に白・黒・グレーを使う場合は、インテリアが心に及ぼす影響についても考えておきましょう。
グレーのソファ&ラグの組み合わせ
無機質で格好良く、清潔感に溢れた印象ですが、安心感はやや薄めです。
1-3.モノトーンで暖かみのあるインテリアを作るには?
白・黒・グレーをメインに使ってくつろげるリビングを作りたい。
そんな時は、ビビッドな色をプラスして、メリハリの効いたインテリアを演出をしましょう。
モノトーン+オレンジ
モノトーン+黄色
また、これらのビビッドな色以外にも、薄い色をプラスして穏やかな印象のリビングインテリアを作る方法もあります。
詳しくは、4項目目に実例を掲載していますので、参考にしてみて下さいね。
2.【2色使い】色配分で雰囲気自在!白×黒、黒×グレー、白×グレーで作るモノトーンインテリア実例
2-1.白×黒/ダークグレーのリビング実例
黒/ダークグレーが多め
ラグ:ダークグレー
カーテン:ダークグレー
クッション:ホワイト
コーヒーテーブル:黒
家具:黒
黒のレザーソファとダークグレーのラグでまとめた格好良い雰囲気のリビングコーディネート。
壁のモノクロアートがインテリアをグンとおしゃれに見せています。
全体的に狭い部屋には不向きな色合いですが、狭い部屋で同じようにしたい場合は、ラグを明るめのグレーにすると広々とした印象になります。
ソファ:黒&ダークブラウン
ラグ:なし
カーテン:なし
クッション:ホワイト&グレー
コーヒーテーブル:ホワイト
家具:ホワイト
ダークグレー&濃いグレーの暗い感じのリビングコーディネート。
このリビングは天井高があるので、この色合いでもOKですが、狭い部屋なら、もう少し白の割合を増やすと明るいリビングが演出できます。
白・黒/ダークグレー均等
アクセントクロス:ダークグレー
ソファ:黒
ラグ:なし
カーテン:なし
クッション:なし
コーヒーテーブル:なし
家具:ホワイト×黒
細長いリビングの両サイドの壁を白と黒/ダークグレーでそれぞれコーディネートした例。
同じ空間で白と黒をバラバラにレイアウトするのではなく、配分を考えながら中央(この写真の場合はリビングの真ん中から右左)で色分けするアイデアが凄いです!
ソファ:ホワイト
ラグ:ホワイト×黒
カーテン:なし
クッション:ホワイト×黒
コーヒーテーブル:黒
家具:黒
白と白×黒のストライプのファブリックを上手く使ってコーディネートしたリビングの例。
モノトーンに慣れないうちは、こんな風にホワイトベースのインテリアコーディネートをしておいて、ファブリックでメリハリをつける方法も。
クッションカバーやラグなら、後からグレーを取り入れたものに取り替えるのも簡単です。
白が多め
ソファ:ホワイト
ラグ:なし
カーテン:なし
クッション:ホワイト×黒
コーヒーテーブル:黒
家具:ホワイト、黒
リビングの主要家具はホワイトでまとめ、アクセント的に黒を取り入れたモノトーンコーディネートの例。
壁面をいっぱいに使った収納に圧迫感のない白が選んであるのがポイントです。
白と黒を混ぜた柄の合わせ方も参考になりますね。
ソファ:ホワイト
ラグ:なし
カーテン:なし
クッション:ホワイト×黒
コーヒーテーブル:なし
家具:黒
モノトーンを使って少し廃れた印象にしたリビングコーディネート例。
壁面のディスプレイの仕方やアイテムの選び方を参考にすると、良さそうな事例です。
壁に飾られた射的のターゲットのアートはB-29 NRA Shooting Targets Official Police by Amazon USです。
2-2.黒/ダークグレー×グレーのリビング実例
黒/ダークグレーが多め
ソファ:ブラック
ラグ:グレー
カーテン:なし
クッション:なし
コーヒーテーブル:ガラス+クローム
家具:なし
黒のソファをメインに大人っぽい雰囲気にコーディネートした例。
無機質な印象のカラーコーディネートですが、テーブルランプの明かりの色で暖かみをプラスした技ありインテリアです。
モダンだけど、ほんの少し安らぎも感じますね。
ソファ:ブラック
ラグ:グレー
カーテン:なし
クッション:黒×ホワイト
コーヒーテーブル:ガラス+クローム
家具:なし
黒のフローリングを利用しつつ、広々とした印象もある重厚感のあるリビングの例。
床に近い部分には黒を多く、壁は白を多く、とメリハリを効かせたおしゃれなコーディネートです。
アートやテーブルランプなど、主要インテリアでは無い部分にもさり気なく黒と薄いグレーが使ってあり、エレガントさも感じるインテリアですね。
ラグ:薄いグレー
カーテン:なし
クッション:なし
コーヒーテーブル:なし
家具:ダークグレー
壁面がダークグレーのリビングなので、あまり参考にならないかも知れませんが、同じデザインのアートを6個飾った壁の使い方がおしゃれです。
このアート、プリンターとパソコンがあれば自分でも作れそうな気がします(笑)
(同じ部屋を違う角度から見た写真)
ソファ:ダークグレー
ラグ:グレー×黒
カーテン:なし
クッション:ホワイト、ダークグレー
コーヒーテーブル:なし
家具:ダークグレー
ナチュラルブラウンの床で、北欧っぽいインテリアを演出したリビングの例。
ソファ、チェスト、ラグの3つだけをコーディネートした事例なので、一人暮らしでも真似できそうですね。
ソファ:ダークグレー
ラグ:なし
カーテン:なし
クッション:ダークグレー
コーヒーテーブル:黒
モノトーンインテリアのお手本のようなダークグレー&黒のリビングコーディネート例。
コーヒーテーブルには、なるべく小さなサイズ&華奢なデザインを選んで、スマートな印象をアップ。
僅かな壁に規則正しく飾られた女性の顔のアートも素敵です!
グレーが多め
ソファ:薄いグレー
ラグ:グレージュ
カーテン:なし
クッション:薄いグレー
コーヒーテーブル:ガラス×黒
家具:メタリック
薄いグレーのソファをメインに上品な印象にコーディネートしたリビングの例。
モノトーンインテリアは、モダンやスタイリッシュという印象が濃いのですが、ミラーやコーヒーテーブルのデザインでエレガントにもできるんですね!
少し薄いブラウンも混ざってますが、女性のインテリアやくつろぎ重視のリビングに参考になりそうな事例です。
ソファ:薄いグレー
ラグ:グレージュ
カーテン:なし
クッション:薄いグレー×黒
コーヒーテーブル:白×黒
家具:黒
薄いグレーの壁のリビングに壁色よりも薄いソファとコーヒーテーブル(オットマン)をレイアウトした例。
周囲の壁を真っ白にするよりも断然おしゃれなインテリア。
壁が暗い分、床面に近い家具を薄いグレーにして、狭く見えないように工夫してあります。
ラグ:グレー
カーテン:なし
クッション:なし
家具:ダークグレー
リビングの事例ではなく、寝室なのですが、壁の使い方がリビングにも応用できそうなので掲載。
壁際に薄いグレーのソファが置いてあっても似合うと思いませんか?
この壁のインテリアは、世界地図インテリア【ワールドワイドで格好良い】海外実例47選でも紹介したように、チョークボードステッカーです。
ストライプとダークグレーのクッションの合わせ方も参考にできそうですね。
2-3.白×グレーのリビング実例
白・グレー均等
ソファ:グレー
ラグ:薄いグレー×ホワイト
カーテン:ホワイト
クッション:グレー、ブラック
コーヒーテーブル(オットマン):グレージュ
家具:なし
明度違いのグレーのソファをL型にレイアウトし、薄いグレーと白のラグを組み合わせたリビングの例。
ラグの色が薄めなので、広さも感じるコーディネートです。
白が多め
チェア:ホワイト
ラグ:薄いグレー
カーテン:グレー
クッション:なし
家具:ホワイト
ホワイトのキャビネットとグレーのカーテン、カーテンより薄いグレーでまとめた子供部屋の一角。
北欧っぽいコーディネートで、優しい雰囲気。
薄いグレーばかりでコーディネートすると、同じモノトーンでも清々しい印象になりますね。
3.【3色使い】メインカラーを多めにメリハリをつけた白×黒×グレーのモノトーンインテリア実例
白、黒、グレーの3色をインテリアカラーに使った事例を色の多さ別に紹介。
どの色の割合が多いかで、インテリアの印象が随分と変わるので、それぞれの事例を見比べて、好みのインテリアを見つけてみましょう。
3-1.白をメインカラーにしたリビング事例
まずは、カラー配分が、白>グレー>黒/ダークグレー、または、白>黒/ダークグレー>グレーのインテリアを5つ紹介。
ソファ:グレー
ラグ:なし
カーテン:なし
クッション:なし
コーヒーテーブル:ホワイト
グレーのソファとホワイトのコーヒーテーブル&ホワイトのTVボード、黒のコンソールテーブルをコーディネートした北欧っぽいリビングの例。
クッションには、白地に黒の柄物を合わせて、メリハリの効いたインテリアに仕上がっています。
ラグ:グレー
カーテン:グレー
クッション:ダークブラウン
家具:ホワイト
白のベッド&チェストに濃い目のグレーをアクセントカラーに使った例。
寝室の例ですが、ホワイトのベッドをソファに置き換えて応用が出来そうなので掲載。
ホワイトが多いと上品な印象です。
ソファ:ホワイト
ラグ:ダークグレー
カーテン:なし
クッション:なし
家具:ホワイト
床&家具は白で、壁と床にグレーを使ったおしゃれなリビングの例。
このリビングを違う角度から見ると、こんな感じ。
ホワイトのフローリングって、なかなか挑戦しにくいですが、実現できたら、アクセントクロスを組み合わせるのに参考になりそうです。
ソファ:ホワイト
ラグ:グレー
カーテン:ダークグレー
クッション:ブラウン
コーヒーテーブル:ダークブラウン
家具:ダークブラウン
ダークブラウンのフローリングの部屋でモノトーンインテリアに挑戦する時に参考になりそうなリビングコーディネート。
ダークな床は狭く見えがちなので、ソファにホワイトを使い、TVは壁掛けにしてなるべく広く見えるような工夫がしてあります。
3-2.黒/ダークグレーをメインカラーにしたリビング事例
次に、カラー配分が、黒/ダークグレー>ホワイト>グレー、または、黒/ダークグレー>グレー>ホワイトのインテリアを7つ紹介。
ソファ:ブラック
ラグ:ダークグレー×ホワイト
カーテン:ホワイト
クッション:なし
コーヒーテーブル:ガラス×黒
家具:黒
モダンな黒のレザーソファとエレガントデザインの黒のレザーを組み合わせたブルックリンインテリアっぽいコーディネート例。
黒が多めのモノトーンは格好良い印象になりますね。
黒の傘みたいな置物はオブジェではなく照明器具です。
Fortuny Moda Floor Lamp
ソファ:ダークグレー
ラグ:黒×ホワイト
カーテン:ホワイト
クッション:黒×ホワイト
コーヒーテーブル:黒
ダークブラウンのソファに黒×白のラグとクッションを組み合わせたパターン使いが素敵なリビングコーディネートの例。
ラグ、クッションカバー、ソファの後ろのアートは全て白×黒で統一したメリハリの効いたインテリアがおしゃれなリビングを演出していますね。
部屋のサイズも日本の一般的なリビングに近い広さなので親近感がわいてきます。
ソファ:薄いグレー
ラグ:薄いグレー
カーテン:黒、グレージュ
クッション:ダークブラウン
コーヒーテーブル:黒
家具(ダイニングテーブルセット):黒
ワンルームタイプのLDでモノトーンインテリアを作る時に参考になりそうな事例。
リビング側はグレー、ダイニング側はダークグレーとそれぞれの空間を色で分けてあります。
無彩色という共通のカラーが使ってあるので、まとまりがよくそれでいてゾーンニングもはっきり!
ソファ:黒
ラグ:黒×グレー
カーテン:黒
クッション:グレー×白、シルバー
コーヒーテーブル:黒
家具:黒
カーテン、ソファ、ラグに黒を多めに使った重厚感のあるリビングの例。
応接間のような雰囲気もあり、見ただけで“高そう”という高級感が伝わってきますね。
モノトーンインテリアで黒を使う時は、レザーソファの方が格好良いインテリアが実現しそうです。
ソファ:グレー
ラグ:グレー×白
カーテン:なし
クッション:なし
コーヒーテーブル:なし
家具:黒、グレー、白
下部は床色と同じ黒、上部にラグやソファと同じグレーを使ったスタイリッシュなデザインのTVボードがあるリビングの例。
この家具、格好良すぎます!!
水平ラインを強調したデザインなのでダークカラーでも狭い部屋にも置けそうな予感。
ソファ:薄いグレー
ラグ:ダークグレー
カーテン:なし
クッション:グレー、白
コーヒーテーブル:ダークグレー
家具:黒
ラグ&コーヒーテーブル、フロアスタンドのランプシェードに黒を使い、ソファを薄いグレーでまとめたリビングの例。
同じ黒をメインにしたモノトーンインテリアでも、ソファを何色にするかで、印象が全く変わりますね。
「白っぽいソファにした方が、広々とした印象になる。」というイメージは、この事例で伝わるのではないでしょうか?
ソファ:ダークグレー、グレー
ラグ:なし
カーテン:なし
クッション:グレー、白
コーヒーテーブル:ダークグレー
家具:ホワイト
モノトーンのグレーのソファにダークグレーのソファを組み合わせたリビングの例。
グレーのソファを置いた場合でも、濃さによってイメージがガラリと変わります。
1個前の事例に比べて、こちらの方がソファの色が濃いので、どっしりとした印象ですね。
3-3.グレーをメインカラーにしたリビング事例
最後に、カラー配分が、グレー>黒/ダークグレー>ホワイト、または、グレー>ホワイト>黒/ダークグレーのインテリアを8つ紹介。
ソファ:グレー
ラグ:なし
カーテン:なし
クッション:黒、白
コーヒーテーブル:ホワイト
レトロデザインのグレーのソファをリビングのメインにして、背面に白×黒のアートを飾ったリビングの例。
黒の使い方がおしゃれ!!
クッションも単なる黒ではなく、ホワイトの柄が少し入ったデザインが合わせてあるのが素敵です。
ソファ:グレー
ラグ:グレー
カーテン:なし
クッション:黒、白
コーヒーテーブル:ホワイト
このサイトで何度か登場している北欧リビングのコーディネート例。
グレーのソファをメインに薄いグレーのラグやコントラストがはっきりした黒×ホワイトのソファの組み合わせは、意外と簡単に真似できそうですよね。
ちなみにこのソファとラグはIKEA製品です。
ダイニングチェア:ホワイト
ラグ:グレー
ダイニングテーブル:ホワイト×ブラウン
リビングではなく、ダイニングのコーディネート例ですが、ラグと壁のコーディネートが素敵だったので掲載。
同じモノトーンでも、躯体部分(床、壁)に質感のあるデザインを選ぶと、少し変わったモノトーンインテリアに。
壁は、本物の木ですが、壁紙を活用すれば、同じようなコーディネートができそうな予感です。
ソファ:グレー
ラグ:なし
カーテン:なし
クッション:グレー、ダークグレー
コーヒーテーブル:ホワイト
ソファ、クッション、チェア、コーヒーテーブルだけでモノトーンインテリアを実現したリビングの事例。
ラグが敷いてないので、広々としたリビングがますます広く見えます!
ラグってインテリアには欠かせないアイテムだと思ってましたが、こうやって見るとラグなしの方が開放感があるインテリアが作れますね。
ソファ:ホワイト
ラグ:グレー
カーテン:グレー
クッション:グレー
コーヒーテーブル:黒
床と壁にグレーを使い、ホワイトのレザーソファをコーディネートしたリビングの例。
日本の住まいは壁が真っ白なことが多いですが、壁にも色を使うと、これまでとは違った印象のリビングが演出できます。
グレーを基調としたインテリアですが、ラグの毛足が長いので、暖かそうな印象ですね。
壁:グレー
ベッド:グレー
ラグ:なし
カーテン:なし
クッション:黒、ホワイト
家具:ホワイト
寝室の例ですが、壁をグレーにする場合に参考になりそうなので掲載。
ダブルベッドがある場所に、ホワイトのレザーソファを置くと、格好良いリビングになると思いませんか?
ホワイトのキャビネット&チェスト、黒のテーブルランプはそのままリビングにも応用できます。
壁:グレー
ソファ:ダークグレー
ラグ:薄いグレー
カーテン:ホワイト
クッション:グレー&寒色
コーヒーテーブル:ガラス×クロム
家具(サイドテーブル):ホワイト
1個前で紹介した寝室と同じような壁色をリビングに使った例。
ダークグレーのソファと薄いグレーのラグをコーディネートして、すっきりと清潔感のある印象に。
この場合、ソファをグレーにするかホワイトにするか悩みそうですが、グレーの方が落ち着いた雰囲気になるかな?
ソファ:薄いグレー
ラグ:グレー
カーテン:なし
クッション:グレー
コーヒーテーブル:黒
家具:ホワイト
ウォールシェルフとアートのコンビネーションが素敵なリビングの例。
ソファやラグだけでなく、壁も活用すると、モノトーンがもっと鮮明に!!
壁の中央に飾られているものは、全て黒というカラー使いも参考にしたいポイントです。
4.モノトーンに1色プラスしてインテリアにメリハリをつけたリビング実例
これまで紹介してきた事例はどれも、無彩色だけを組み合わせたカラーコーディネート。
このインテリアに1色有彩色を加えると同じモノトーンでも違った顔のインテリアになります。
まずは、柔らかい表情を作る、赤みを帯びた色をプラスしたインテリアから紹介していきましょう。
4-1.赤みを帯びた色をプラスしたリビング事例
赤みを帯びた色は、赤やオレンジなどのハッキリとした色ではなく、ベージュやブラウン系など赤と白と黒を混ぜて出来るような色のことです。
ソファ:薄いグレー
ラグ:グレー×薄いグレー
カーテン:ベージュ
クッション:薄いグリーン×白
コーヒーテーブル:ダークブラウン
モノトーンリビングのコーヒーテーブルを茶色にした例。
通常なら黒やホワイトのテーブルにするところを茶色にするだけで、温もりが感じられるインテリアになりますね。
ソファ:ダークグレー
ラグ:ベージュ
カーテン:濃いベージュ
クッション:ダークグレー
コーヒーテーブル:ガラス×ホワイト
家具:ホワイト
カーテンをグレーではなく、ダークベージュにしたリビングの例。
黄色の要素が少しプラスされただけで、モノトーン独特の寒々しい雰囲気が緩和されています。
ソファ:グレー、ブラウン
ラグ:ベージュ
カーテン:グレー、ベージュ
クッション:グレー、ブラウン
コーヒーテーブル:ガラス×ホワイト
グレーのカーテンの代わりに光沢のあるベージュのカーテン、ダークグレーのソファの代わりにブラウンのソファをコーディネートした例。
モノトーンインテリアには違いないのですが、赤みを帯びた色が混じっているので、エレガントな印象です。
壁に飾ってあるアートは1万円以内で手に入るIKEA製品です。
壁:グレー×ホワイト
ソファ:黒、グレージュ
ラグ:ホワイト
カーテン:なし
クッション:黒、黒×ホワイト
コーヒーテーブル:ガラス×クロム
グレーのソファの代わりにグレージュのソファをコーディネートしたリビングの例。
これもメインはモノトーンですが、赤みが少し入った2台のソファとシャンデリアの効果で、エレガントかつ暖かな雰囲気がプラスされています。
ここまで紹介した4つの例は、はっきりと主張しない色をグレーの代わりに使った例。
続いて、黒やグレーと対比するようにハッキリとした色をモノトーンインテリアにプラスした事例を暖色、寒色、中性色に分けて、10個紹介します。
4-2.暖色をプラスしたリビング事例
ソファ:グレー
クッション:黒、グレー
コーヒーテーブル:黒
グレーのソファ、黒の家具のリビングに赤のクッションをプラスした例。
ビビッドな赤がアクセントになったスタイリッシュな印象のコーディネートです。
4-3.寒色をプラスしたリビング事例
ソファ:グレー
ラグ:グレー
クッション:ネイビー、ブルー
コーヒーテーブル:黒
薄いグレーのソファに濃いグレーのラグを組み合わせたリビングにネイビーとトーンが低めの青のクッションのコーディネート例。
黒やダークグレーのクッションを組み合わせるよりも都会的な印象です。
ソファ:ダークグレー
ラグ:黒×白
カーテン:ブルーグレー
クッション:グレー、ダークグレー
家具:白
モノトーンでまとめたリビングインテリアにブルーグレーのカーテンのコーディネート。
ブラウザの関係でグレーに見えてしまう人がいるかもしれませんが、このカーテン少しブルーが入っています。
はっきりとしたコントラストはありませんが、グレーのカーテンと吊るすのとは違った印象です。
4-4.暖色&寒色をプラスしたリビング事例
壁:グレー
ソファ:黒
ラグ:なし
カーテン:なし
クッション:黒
コーヒーテーブル:黒
ブラック&ダークブラウンでまとめたモノトーンリビングにユニオンジャックのオブジェとクッションを組み合わせた例。
イギリスの国旗って青、赤、白なんですよね。
フランスの国旗も同じ色使いですが、イギリスの方が格好良い?(笑)
ソファ:グレー、ネイビー
ラグ:グレー
カーテン:濃いグレー
クッション:赤、ホワイト×ゴールド
コーヒーテーブル:シルバー
モノトーンでまとめたリビングインテリアに赤のクッションとネイビーの一人掛けソファをコーディネートした例。
2色あることで、寒さも暖かさも感じにくくなっていますね。
四季がある日本では、両方プラスする方が良いかも。
ソファ:ダークグレー
ラグ:なし
カーテン:なし
クッション:水色、黄色
家具:白
ダークグレーのソファ、ホワイトのTVボードをコーディネートしたリビングに鮮やかな水色の一人掛けチェア&クッション、黄色のクッションを組み合わせた例。
モノトーンインテリアに、クッションをプラスする時に使えそうな事例です。
4-5.中性色をプラスしたリビング事例
ソファ:グレー
ラグ:グレー
カーテン:なし
クッション:グリーン&ホワイト、黒×ホワイト
コーヒーテーブル:ガラス×ゴールド
モノトーンでまとめたソファ周りにグリーンの植物柄のクッションを2個プラスした例。
癒しも感じるコーディネートです。
ソファ:グレー
ラグ:なし
カーテン:ホワイト&カーキ
クッション:ホワイト&カーキ
コーヒーテーブル:ホワイト
グレー&ホワイトでまとめたモノトーンリビングに薄いカーキの柄入りクッション&カーテンを組み合わせた例。
少しグリーンが入るだけで、無彩色にはない、“和み”要素が出てきますね。
ソファ:ダークグレー、パープル
ラグ:ダークグレー&グレー
カーテン:ホワイト
クッション:ダークグレー、パープル
コーヒーテーブル:ホワイト
ダークグレーのソファ+薄いグレーのラグでまとめたリビングに紫の一人掛けソファ×2と紫のクッションをコーディネートした例。
紫が加わることで、モノトーンだけの時とは違った上品さがプラスされています。
緑や紫は、温度を感じない色なので、モノトーンに何かプラスする時は、この2つの色を優先的に選ぶと年中違和感なく使えます。
白・グレー・黒で作るモノトーンインテリアは、簡単なようで、色配分によって印象が全く変わるのが少しは伝わったでしょうか?
現在の住まいに引っ越した時、無機質なインテリアに憧れて、黒(TVボード&リビングテーブル)、グレー(ソファ&ラグ)で北欧チックなリビングをコーディネートしていたのですが、3年で飽きた経験を持つ私。
あの時は、色が持つ心理効果を十分理解できていなかったのだと事例を見てつくづく思いました。
狭苦しい&寒々しいリビングで、心から休まることが出来ていなかったんでしょうね。
現在は、木を多めに使ったリビングにインテリアチェンジしていますが、グリーンをプラスするなどしていたら、もう少し耐えられたのかもしれません(笑)