人生の1/3を占める睡眠。
寝室は、くつろぐ為のリビングとは違い、そのほとんどを目をつぶって過ごす部屋なので、布団と枕さえあればOKという方も多いかもしれませんが、寝るための準備や目覚めの気分を快適にするために、インテリアカラーにこだわってみるのも一つの方法です。
例えば、
- 朝陽が入らない北側にある寝室で、窓に頭を向けてベッドを置き、太陽を連想させる黄色やオレンジのカーテンをつける。
- ベッドカバー(布団カバー)とカーテンを沈静作用のあるブルー系でまとめる。
など、色を中心としたコーディネートを意識することで、一日の始まりがこれまでと違ったものになるかもしれません。
「眠るだけの部屋だから、色を意識すると言われても…」という方の為に、おすすめの寝室カラーコーディネート例を5つ紹介しますので、ぜひ参考にしてみて下さいね。
カーテンとベッドの色コーディネート例-目次
1.ベッドとカーテンを同じ色相でまとめる
「同じ色相でまとめる」とは、ビビッドな青と白みがかった青など、色の基本は同じにして組み合わせるコーディネート法です。
「ベッドとカーテンを青にする」と決めたら、鮮やかさや明るさ・暗さの異なる青をベッドとカーテンにそれぞれコーディネートすればOK。
暗い、または重みのある色をカーテンにコーディネートすると落ち着いた雰囲気になります。
しかし、暗さの度合いによっては、狭苦しく感じてしまうこともあるので、カーテンには白っぽい色、ベッドカバー類には暗めの色を組み合わせるようにしましょう。
赤
暗めの赤のカーテンと枕カバーをコーディネートした例。
ダークブラウンフローリングの暗い雰囲気をそのまま生かした落ち着きのある寝室です。
鮮やかさが少なめの赤を選ぶことで、高級感も感じる空間になっています。
オレンジ
暗いオレンジのカーテンと茶色に近い枕カバーをコーディネートした例。
落ち着きを暖かさを感じる組み合わせ。
オレンジ色と言えば、目が覚めるようなビビッドな色を連想しがちですが、黒が多めのオレンジをチョイスすると重厚感がUP。
黄色
暗めの黄色のカーテンと枕カバーをコーディネートした例。
明るさと落ち着きを感じる組み合わせ。
カーテン全体を黄色にするのではなく、ベッドから起き上がった時に目に入る位置に黄色がくるように、ツートンカーテンを選んであるのが技あり。
緑
カーテンを暗めの黄緑、枕カバーを灰みがかった緑でコーディネートした例。
ベッドカバー類はライトグレー系でまとめた上品な組み合わせ。
緑は、冷暖を感じさせない色なので、一年中快適に過ごせそう。
濃淡青緑でカーテンと枕カバーをコーディネートした例。
癒しを感じる上品な組み合わせ。
この事例も薄いグレーを更に追加してあります。
紫
カーテンを灰みがかった紫、ベッドカバーを赤紫でコーディネートした例。
エレガントで上品な組み合わせ。
紫も冷暖を感じさせない色なので、年中過ごしやすい寝室を作りたい場合におすすめの色です。
青
カーテンを爽やかなブルー、枕カバーをアクアブルーでコーディネートした例。
暗い床色の寝室を広く見せる寒色の組み合わせ。
寒色は後退効果があるので、狭い部屋におすすめです。
しかしながら、爽やか過ぎる青は、寝室全体が寒々しい雰囲気になってしまうので「冬に寒く感じないか?」を考慮して、青の暗さや鮮やかさを決めるようにしましょう。
2.ベッドとカーテンを類似色でまとめる
「類似色でまとめる」とは、色相環の隣り合う3色までの色を組み合わせるコーディネート法です。
青と青緑、青と青紫など似た色を寝室に使うことで、まとまりのある部屋になります。
緑と青
緑のリーフ柄のカーテンと水色の枕カバーをコーディネートした例。
屋外にいるかのような自然を感じる組み合わせ。
窓と窓の間にあるコーナーのデッドスペースに鉢植えの観葉植物が置いてあるのがポイントです。
黄と緑
茶色っぽいカーテンとくすんだ緑のベッドカバーをコーディネートした例。
ナチュラルな雰囲気がする、くつろぎも感じる組み合わせ。
暗めの色を上手に組み合わせた過ごしやすそうな寝室例です。
赤と紫
赤のカーテンと紫のベッドカバーをコーディネートした例。
エキゾチックな組み合わせ。
個性的な寝室インテリアを作りたい時の参考に。
3.ベッドとカーテンを反対色(補色)でまとめる
「反対色(補色)でまとめる」とは、色相環の対局にある色同士を組み合わせるコーディネート法です。
青とオレンジ、赤と青緑、黄色と青紫など反対色でまとめると、メリハリのある寝室になります。
赤と青
赤のカーテンと青紫(紺)の枕カバーをコーディネートした例。
パターン柄を上手に取り入れたおしゃれな寝室。
これだけハッキリとした2色を組み合わせてあるのに、ゴチャついた印象が全くしないのが不思議ですね。
黄色と青
緑がかったブルーのパターン柄のカーテンと暗めの黄色の枕カバー&掛け布団をコーディネートした例。
白っぽい部屋にメリハリを感じる組み合わせ。
ベッドの頭方向の壁面上部に横長ミラーを掛けて、部屋に奥行き感が出してあるのもポイントです。
黄色と紫
暗めの黄色のカーテンと薄い紫の枕カバーをコーディネートした例。
細かいパターン柄同士の組み合わせなので、エキゾチックな印象も。
この事例のようなおしゃれなコーディネート例を見ると、布団カバー○点セットでは実現できないこだわりを感じます。
緑とピンク
コーラルピンクのカーテンに深緑のベッドをコーディネートした例。
ファブリックベッドの事例ですが、木製ベッドに、この事例のような緑のカバー類の組み合わせでも、似たようなインテリアが作れそう。
「ピンクを寝室に。」と聞くと「子供部屋?」と思ってしまいますが、暗めのピンクを使えば、大人の雰囲気に。
3.ベッドとカーテンを同じトーンでまとめる
「同じトーンでまとめる」とは、鮮やかさや明るさが同じ2種類の色を組み合わせるコーディネート法です。
ペールブルーとペールイエローなど、トーンを同じにすると居心地の良い寝室環境を演出することができます。
ダークレッドとダークブルー
暗い赤のカーテンと暗い青のベッドスローのコーディネート例。
ダークで落ち着きがあり、重厚感もたっぷり。
ゴールドフレームのアートとの相性も抜群です。
ペールイエローとペールブルー
白っぽい黄色のカーテンと白っぽい水色のベッドカバーコーディネート例。
爽やかで広々とした組み合わせ。
黄色、水色ともにくすんだ色が使ってあるので、カジュアルになり過ぎず、落ち着いた雰囲気です。
ビビッドなピンクとビビッドなブルー
鮮やかなピンクのカーテンと鮮やかな水色の枕カバーのコーディネート例。
海外の子供部屋にありそうな組み合わせも、ちょっぴり黒が混じった色同士にすることで大人のおしゃれな寝室に。
目が覚めるようなピンクのカーテンでも、ベッドに寝転んだ時、視界に入らない位置にあれば睡眠の邪魔をすることが無さそうです。
5.カーテンにアクセントカラーを取り入れる
「アクセントカラー」とは、インテリアカラー全体のうち約5%に使うと効果的な色。
ベッドカバーやラグをベージュ、クリーム、グレー、ホワイトなど無難なカラーでまとめて、カーテンにアクセントカラーを取り入れるようにすれば、それだけで、寝室のオシャレ度がグンとUPします。
腰窓や小窓がある寝室におすすめのカラーコーディネート法です。
赤
グレーでまとめた寝室のカーテンと枕カバーの一部に赤を使った例。
カーテンの縦ラインにアクセントカラーの赤を使う発想が素敵過ぎる!
オーダーカーテンでないと、このような色の取り入れ方は無理かもしれませんが、1色のカーテンよりも3倍くらいおしゃれに見えます。
黄色
くすんだ水色とホワイトでまとめた寝室のカーテンに鮮やかな黄色を使った例。
窓辺に明るい黄色があることで、太陽が差し込んでいるような明るさを演出。
白っぽい色ばかりでコーディネートした寝室なので開放感も抜群です。
青
ダークグレーでまとめた寝室のカーテンをエメラルドグリーンにした例。
サッシがブラックの寝室なので、カーテンが際立って見えます!
「このカーテンがベージュや白だったら…」と想像してみると、アクセントカラーの部屋に及ぼす影響力の大きさが伝わるのではないでしょうか。
緑
白と黒でまとめた寝室の壁に、緑のアートを飾った例。
この寝室が目に入った瞬間に癒しを感じる人が多いのでは?
アートに緑を使った事例ですが、小窓用のカーテンでも応用できそうですね。
紫
白とライトグレーでまとめた寝室のカーテンに紫を使った例。
一番最初に、カーテンに視線がいった人も多いのでは?
カーテンの色だけでエレガントさを演出した、センスのあるコーディネート例です。