建築家にデザインしてもらった個性的な注文住宅でない限り、日本の住まいはフローリングやドア&クローゼット扉など、住まいの中には木を素材としたものが多く、茶系でまとめられている場合がほとんどです。
また、テーブルや椅子、TVボードやベッドなども木製のものが多く、木のぬくもりを感じる空間は、適度な安堵感と居心地の良さを演出することができます。
しかしながら、インテリアには、これらの木以外にも、壁紙やソファ、カーテン、クッション、ラグなど布を素材としたものも多く存在し、元々ある茶系(木の色)と同じ茶色の生地を合わせようとした時「茶色×茶色ってどうなの?」と一瞬悩んでしまうことも。
住まいの基礎に使われている木と茶色の生地をどんな風に組み合わせればおしゃれに見えるのか?
今回は、茶色をメインカラーに使ったインテリア事例を紹介していきましょう。
茶色インテリア-目次
1.茶色のソファを置いたリビングコーディネート例
ダークブラウンのフロアソファと木製のローテーブルをコーディネートしたリビングの例。
ナチュラルブラウンのフローリングの部屋の参考になりそう!!
ラグをベージュ色にして、広々とした空間を演出してあるのがポイントです。
ダークブラウンのレザー製ソファを2セットL字にレイアウトしたリビングの例。
ソファの足元が木製なので、温もりたっぷり♪
ちょっぴりレトロな雰囲気もする落ち着けそうなリビングインテリア例です。
ダークブラウンのフローリングのリビングにダークブラウンのレザーソファをコーディネトした例。
この部屋、清潔感少な目で格好良い!!
茶色にもう一色プラスした事例は、このページの最後でも紹介しますが、この部屋の場合はターコイズブルーがアクセントカラーに使ってあります。
長方形の板を互い違いにしたようなデザインのリビングテーブルも、とってもオシャレですね。
ダークブラウンのTVボードとダークブラウンのレザーソファを対面式にレイアウトしたリビングの例。
リビングテーブルの代わりにベンチを置いてワンランク上のインテリアを演出する手法は、長細いリビングの参考にも。
ちなみにこのベンチは、デザイナーズ家具でおなじみのプラットホームベンチ by ジョージ・ネルソンです。
2.茶色のアクセントクロスを使ったインテリアコーディネート例
ミディアムブラウンのフローリングのリビングの壁の一面に暗めの茶色の壁紙を張り、リビングテーブル代わりのオットマンとサイドテーブルをダークブラウンでコーディネートした例。
床、壁、オットマン&サイドテーブルの茶色は、明るさが違いますが、違和感ゼロ。
アクセントクロスを張った壁にガラス製のウォールシェルフを取り付けてオシャレに演出するアイデアも参考にして下さいね。
リビングの壁の一面に茶系のアクセントクロスを張り、ダークブラウンのTVボードをレイアウトした例。
こんなに明るめの茶色の壁の事例は初めて見たかも…。
壁、床(ラグ)、クッションを全てアニマルモチーフにして、インテリアのテイストを揃えてあるのもポイントです。
リビングの壁1面の暗めの茶色の壁紙を張り、ホワイトのチェアを2セット並べてレイアウトして、写真を2枚額に入れて飾った例。
茶色の壁と真っ白なレザーチェアのコントラストがお洒落過ぎる!!
奥行きを感じる構図の写真を壁に飾ることで、開放感のある空間を演出する手法は狭いリビングの参考に。
リビングの壁の一面にダーク系茶色の壁紙を張り、明るい茶色のロータイプの木製家具をレイアウトした例。
色と素材が全く違う茶色同士をくっつけると変テコな雰囲気になるのかと思ってましたが、違和感を感じません!!
その原因は、木製家具がマットタイプではなく、横木目が目立つタイプだからかな?
リビングの壁一面をダークブラウンにして、ウォールシェルフを上下に2本取り付け、黒、ゴールド、ダークブラウンのフレームに入れたモノクロ写真を10枚飾った例。
壁の演出の仕方が素敵過ぎる!!
写真やアートを何枚も飾るのは“海外ならでは”と言った感じですね。
リビングの壁一面に茶色の壁紙を張り、葉っぱのアートを2枚飾った例。
1個前の事例と似てますが、こちらはホワイトのソファをコーディネートしたリビングなので、濃淡がはっきりとしていてスタイリッシュな印象。
木目のモダンなリビングテーブルや和みを演出する観葉植物の使い方にも注目です。
3.茶色をアクセントカラーに使ったインテリアコーディネート例
冒頭にも書いたように茶色は室内に元々使われていることが多い色なので、茶色をアクセントカラーに取り入れて、赤、木、青を使った時のようなメリハリのあるインテリアを作ることは難しいですが、「茶色の使い方が絶妙だな。」と思った事例を2つ紹介します。
オールホワイトでカラーコーディネートした寝室の壁に茶色+ホワイトの幾何学模様の壁紙を張った例。
何とエレガントな寝室なんでしょう!!
真っ白な空間は、広々とした印象と同時に緊張感や無機質と言った生活感のない雰囲気も出してしまうので、心身ともに安らぐ場所=寝室にはちょっぴり不向き。
茶色の壁紙を1枚張ることで、落ち着きをプラスした事例です。
ホワイトのレザーソファに、茶色、水色、グリーンのキューブを組み合わせたようなデザインのラグをコーディネートしたリビングの例。
茶色は土を連想する色なので、古くから大地と共に生活してきた私達は、この色を見ると安心感を覚えると言われています。
ラグやクッションをコーディネートする時は、ブラウンが1色入ったマルチカラーをチョイスするだけで、落ち着き&センスが良いの両方を満たしてくれるような気がします。
4.茶色のラグを使ったリビングコーディネート例
ナチュラルブラウンのフローリングに茶色の長方形ラグを敷き、茶色のローテーブルとホワイトのレザーソファをコーディネートしたリビングの例。
ダイニングスペースには、リビング側より薄めの茶色のラグが敷いてあります。
薄い茶色の床に茶色のラグって似合わないのかと思ってましたが、そんなことはありませんね。
ちなみに格好良いレザーのソファは、日本でも購入可能なリーン・ロゼというメーカーのFengです。(現在は廃番)
ナチュラルブラウンのフローリングのリビングに、薄い茶色ノラグを敷き、ベージュのソファとホワイトのローテブルをコーディネートした例。
1個前のダークブラウンのラグに比べると、暖かな雰囲気がアップしてます。
同じ薄い茶色の床色と茶色のラグの組み合わせでも、ラグの濃淡でこんなに印象が変わるので、色選びだけでなく明暗も重要だということがわかりますね。
ナチュラルブラウンのフローリングのリビングにダークブラウンのラグ&茶色ソファをコーディネートした例。
全部茶色のコーディネートですが、温かみがあって落ち着きます。
パターン柄の茶系のクッションとグリーンのスツールを使ったインテリアの作り方は、ワンランク上のインテリアを作りたい方の参考になりそう。
ミディアムブラウンのフローリングのリビングに茶色のラグw敷き、ダークブラウンのソファをコーディネートした例。
床とラグの色が同じなので、まるでラグが敷いてないみたい。
1個前の事例は、床→ソファの順に色が薄くなってましたが、こちらは逆パターンです。
ラグを薄い色にした方が軽やかな印象になるかな?
ナチュラルブラウンのフローリングのLDKのダイニングスペースに茶色に薄く線が入ったラグを敷いた例。
このラグ、木目っぽい♪
キッチン扉やテーブル、家具が質感タップリの木目なので、それに合わせてあるのかな?
5.茶色のカーテンを使ったコーディネート例
ダークブラウンのフローリングのリビングに床色より濃い目の茶色のカーテンをコーディネートした例。
ソファも茶色の茶×茶インテリアですが、茶色の明るさと質感が違うので上手く馴染んでいますね。
上品なパターン柄を多用したエレガントな雰囲気作りも参考にしたいポイントです。
ダークブラウンのフローリングのリビングに床色と同じダークブラウンのカーテンをコーディネートした例。
濃い床色のリビングに茶色のカーテンを合わせると、部屋が暗くなりがちですが、ラグとソファをホワイトにすることで回避。
ホワイトの冷たい印象のリビングスペースは、ファー素材を多用することで温もりがプラスしてあります。
ベージュのカーペットを敷いたリビングに明るい茶色のカーテンをコーデイネートした例。
私の中でカーテンに茶色を使うことは「絶対に選ばない。」だったのですが、この事例を見た瞬間、「何て素敵なカラーコーディネートなの…。」と思ってしまいました。
ベージュや薄いグレーと茶色のコンビネーションが、女性っぽい優しい印象のインテリアになるんて新発見!!
ダークブラウンの無地カーテンとホワイトのレースカーテンをコーディネートしたリビングの例。
空間の中央部分には、圧迫感の無いライトグレーやベージュを使い、壁際に濃い色を使うカラーバランスの取り方が絶妙なインテリアです。
最後の項目でも紹介しますが、茶色に黄色でアクセントをつけると、めちゃくちゃセンス良く見えますね。
ダークブラウンのフローリングのリビングの茶色にホワイトのパターン柄のカーテンをコーディネートした例。
3.茶色をアクセントカラーに使ったインテリアコーディネート例でも茶色のパターン柄の壁紙を紹介しましたが、私のインテリア人生(?)に、こういう柄の使い方が存在してなかったので、思いつきもしませんでした…。
マンションのリビングや一人暮らしの部屋の参考になりそうな事例です。
6.茶色にもう1色プラスしたセンスのあるコーディネート例
グレー
茶色のレザーソファに黒×ホワイトのパターン柄のクッションとグレー×茶系のチェック柄のラグをコーディネートし、グレーのカーテンを掛けたリビングの例。
この配色素敵過ぎる!!
茶色とグレーって、ファンションではあまりしない組み合わせなので、パッと思い浮かぶ人の方が少ないかもしれませんが、上品で温もりのある部屋を演出する鉄板技です。
イエロー
茶色のソファを置いたリビングの壁に黄色の抽象的なアートを飾った例。
土と太陽を連想させる色の組み合わせが、リビング全体を快活な印象に。
この事例は高尚なアートが飾ってありますが、ポスターでもOK。
茶色のソファにイエローのクッションをコーディネートした例。
茶色のみでコーディネートした部屋は、ぬべ~とした印象になってしまいがちですが、黄色をプラスするとこんなにファッショナブルに!
実は、茶色はどんな色とも相性が良い色なので、アクセントにどんな色を使うか決めかねている方は、「まず茶色のソファを買ってみる。」というのも一つの方法です。
レッド
茶色のソファを置いたリビングに、赤のクッション&アートをコーディネートし、ラグの一部に赤を使った例。
茶色にイエローをプラスしたものと比べると高級な印象。
大人っぽいインテリアを作りたい時の参考になりそうな事例です。
オレンジ
茶色のコーナーソファにオレンジ色のスツールを2脚コーディネートした縦長リビングの例。
オレンジと茶色が合うことを知ってる人は世間にどのくらいいるだろう…。
この事例を見るまで、オレンジ×茶色の組み合わせを考えたことが無かったので、このインテリアを見た時は衝撃でした。
ブルー
キャメルのレザーソファにブルーのクッションをコーディネートした例。
茶色にこんな濃い青が合うなんて新発見!
ラグやカーテンなどの面積が広い部分にブルー系を使うと、インテリアの印象が固定されてしまいそうですが、この事例のようにクッションなどの小面積なら洗練された印象に。
ブラウンのレザーソファに鮮やかなブルーのクッションをコーディネートした夏っぽい印象のリビングの例。
濃い茶色に薄い青の組み合わせも素敵♪
夏が近いからか、寒色に惹かれるのは私だけ?
ダークブラウン×水色のパターン柄のアートとラグをコーディネートした子供部屋の例。
何!?この色使い!!!!!!!
ダークブラウンとアイスブルーがこんなに相性が良いなんて、今まで知らなかった自分を後悔…。
オレンジ+水色
茶色のカーテン、オレンジ色のラグ、水色×オレンジのアートを飾った寝室の例。
これまで紹介したオレンジと水色をミックスした3色使いですが、どの色も喧嘩せずに上手く馴染んでますね。
寒色、暖色どちらにも合うのが茶色の魅力です。
グリーン
茶色のコーナーソファにグリーンのスツールを2脚コーディネートした例。
土の茶色と植物の緑は、自然界に存在する組み合わせなので、和むインテリアを作るのに最適な組み合わせ。
グリーンの家具を見つけるのが難しい場合は、観葉植物とコーディネートしてもOKですよ。
[参照元:Houzz Inc]