シリーズで解説している正方形リビングの家具レイアウトの第3弾。
今回は約450×450cmの12畳の部屋を特集します。
これくらいの大きさになると、リビング空間だけでなくダイニング空間も併設可能。
以前、【3タイプ別】12畳リビングのレイアウト&厳選インテリア例でも12畳の部屋にリビングダイニングを作る方法を解説したのですが、こちらは6畳+6畳の12畳長方形のリビングダイニングだったので、真四角の部屋の家具配置の参考にはなりません。
なぜなら、真四角は文字通り、部屋の壁の長さが全く同じだからです。(下図参照)
- 4人掛け:230×120cm
- 6人掛け(3対3):230×180cm
- 6人掛け(2対2、1対1):230×270cm
なので、12畳の正方形のリビングダイニングの場合は、コーナー部or壁の中央、どちらに配置しても中途半端なスペースが余ってしまうという事態が起こってしまいます。
食べるスペースとくつろぐスペースを同じ空間で共有する12畳正方形リビングダイニングにはどんな家具の置き方があるのか、事例を参考に見て行きましょう。
12畳正方形リビングダイニングのレイアウト例-目次
- 1.家具を壁面にまとめて、反対の壁面を広く取り12畳の広さを生かしたレイアウト例
- ピンク×黒でコーディネートしたエレガントな12畳正方形リビングダイニング例
- 1-2.掃き出し窓を殺す勇気が潔い!中央を広く空けた12畳正方形リビングダイニング例
- 1-3.掃き出し窓を生かし壁面に家具をまとめた12畳正方形リビングダイニング例
- 1-4.カラーコーディネートが素敵!!カップル住まいにおすすめの12畳正方形リビングダイニング例
- 1-5.ダイニングスペースをコンパクトにしてリビングを広々と確保した12畳正方形リビングダイニング例
- 1-6.遊び場を確保したソファ無しの12畳正方形リビングダイニング例
- 1-7.「食べる」「くつろぐ」「寝る」を一部屋で完結。オーダー家具の使い方が上手すぎる12畳正方形リビングダイニング例
- 2.家具を中央にまとめて、周囲のスペースを広く取り自由に行き来できる空間を演出したレイアウト例
1.家具を壁面にまとめて、反対の壁面を広く取り12畳の広さを生かしたレイアウト例
1-1.ピンク×黒でコーディネートしたエレガントな12畳正方形リビングダイニング例
窓際のコーナー部分に4人掛け円形ダイニングテーブルをコンパクトにレイアウトし、黒とコーラルピンクのカラーコーディネートでまとめたエレガントなリビングダイニング例。
家族暮らしには不向きなコーディネートかもしれませんが、統一感があって素敵!!
ダイニングスペースを隅っこにレイアウトすることで、リビングスペースを広々確保。
ダイニングテーブルは周りをチェアで囲むので、ついつい壁の中心にレイアウトしがちですが、隅にレイアウトすると「リビングの一角にダイニングがある。」という印象がしますね。
1-2.掃き出し窓を殺す勇気が潔い!中央を広く空けた12畳正方形リビングダイニング例
コーナーソファと4人掛け円形ダイニングテーブルを同じ壁面にレイアウトし、反対側のスペースを広く取った12畳正方形リビングダイニングの例①。
掃き出し窓を背にコーナーソファが置いてある!!
窓の前に家具を置くのって勇気がありますが、12畳は元々広い部屋なので、多少被ってもOK!?
上の図の右下に出入口がある場合に、レイアウトの参考にすると良さそう。
ダイニング空間だけ切り取ってみると、隣にソファが置いてあるとは思えないほど。
同じ一直線上にある壁面でも、ダイニング側とリビング側を分けて違う飾り方をすると目に見えない境界線ができるのでおすすめです。
1-3.掃き出し窓を生かし壁面に家具をまとめた12畳正方形リビングダイニング例
コーナーソファと4人掛け円形ダイニングテーブルを同じ壁面にレイアウトし、反対側のスペースを広く取った12畳正方形リビングダイニングの例②。
1個前と同じ家具点数&デザインですが、コーナーソファの向きが違います。
壁いっぱいにある掃き出し窓を避けるように家具がレイアウトしてあるので開放感が抜群ですね。
ソファに腰かけた時、ダイニング空間が視界に入るようにレイアウトする方法は“家族団らん”を重視したい方におすすめ。
部屋の隅っこにダイニングがありますが、座る場所によっては、ソファに居る家族との会話もスムーズにできるので、家族の食事時間がバラバラという場合にもおすすめです。
1-4.カラーコーディネートが素敵!!カップル住まいにおすすめの12畳正方形リビングダイニング例
同じ壁面に2Pソファと2人掛けダイニングテーブルをレイアウトした12畳正方形リビングダイニングの例。
2人用のテーブルなので、家族住まいの参考にはならないかもしれませんが、正方形のダイニングテーブルに、対面式ではなく直角に座ることで、ソファとダイニングテーブルの距離を近くしたパターンです。
ソファをテーブルに寄せたことで、反対側にスペースが空き、高さ70cmくらいの本棚を置く余裕も。
同じ壁面に大型家具が並べることで、手前のスペースを広々と空け、カッコよい一人掛けチェアを置いて、インテリアをセンスアップ!!
グレー×ブルー×イエロー×茶色のカラーコーディネートの仕方も、とってもスタイリッシュ♪
1-5.ダイニングスペースをコンパクトにしてリビングを広々と確保した12畳正方形リビングダイニング例
4人掛けダイニングを部屋の隅に寄せてレイアウトし、応接スタイルのソファでリビング空間を演出した“くつろぎ感”溢れる12畳正方形リビングダイニング例。
長方形ダイニングテーブルの全部の面に腰かけるパターンは珍しい!!
奥行きが60cmくらいしかなさそうなテーブルなので、もしかしたらコンソールテーブルをダイニングテーブルとして活用してるのかも…。
冒頭に記述したとおり、一般的な4人掛けダイニング空間に必要な寸法は230×120cmですが、このレイアウトの場合は180×270cm(約3畳分)と縦長でコンパクト。
その分、リビングスペースが広々取れているので
ソファの両サイドにテーブル+テーブルランプをレイアウトして、ゴージャスに演出したり
リビングテーブルに向かって、デザイナーズ家具のチェアをハの字にレイアウトしたりして、くつろぎを感じるリビング空間を演出する余裕も。
1-6.遊び場を確保したソファ無しの12畳正方形リビングダイニング例
ダイニングの片側をベンチにしてダイニング空間をコンパクトに収め、リビング側をチェア、テーブル、ハンギングチェアのみにした12畳正方形リビングダイニング例。
子供が小さいうちに真似すると良さそう!!
リビングにソファがあるのが当たり前だと思ってましたが、じっと座ってることができない年齢の場合はソファは用無し。
ソファを置くスペースはたっぷりと確保してあるので、成長してから買いそろえる計画にしておけばOKですね。
ダイニングには10人くらい座れるので、両家の祖父母が集まっても対応できます。
チェアは一人掛けとハンギングタイプのみ。
「椅子に座るよりも床にペタンと座る方がくつろげる」という方や「冬にこたつを使いたい」という方も参考にすると良さそうです。
1-7.「食べる」「くつろぐ」「寝る」を一部屋で完結。オーダー家具の使い方が上手すぎる12畳正方形リビングダイニング例
4対4、1対1の合計10人座れるダイニングテーブルと6人くらい座れそうな幅広のフロアソファを平行に並べた12畳正方形リビングダイニング例。
「何人家族なの?」と思わず叫んでしまいそうになるくらい、家具のサイズがジャンボですが、一つの空間に同じ長さの家具を並べてリビングダイニングを共有するアイデアに脱帽。
ダイニングテーブルはジョイント式になっていて、継ぎ目が写真からも見て取れます。
大人9人でワイワイ食事している風景。
大人9人で談笑中。
アメリカのWEB関連企業の自由な社内のような雰囲気です。
「あれ!?テーブルはどこへ?」と思ったら、左側の床が収納になってて、そこにin。
奥には立って操作できるパソコン台もin。
ソファの背面の壁は手前に倒れ、
何と中からベッドが登場!!
しかも、リビングとして使う時にあったシェルフがベッドの脚になるという、アイデア家具です。
フルオーダー家具のリビングダイニングなので“ピン”とこないかもしれませんが、こういう事例を見ると「家具もアイデア次第だな~。」と思います。
2.家具を中央にまとめて、周囲のスペースを広く取り自由に行き来できる空間を演出したレイアウト例
2-1.コンパクトながらも統一感抜群!モダンな12畳正方形リビングダイニング例
正方形の4人掛けダイニングテーブルと2Pソファをレイアウトした12畳正方形リビングダイニング例。
モダン家具でまとめた格好良いインテリアは、マンションの参考にすると良さそう!
家具点数が多いのでゴチャっと見えますが、最低限サイズのダイニングテーブルを置いて、周りにたっぷりと空間が確保してあるのがポイントです。
図で見ると「ダイニングテーブルの周りにスペースが無いのでは?」と思ってしまうかもしれませんが、これは椅子を座った状態を描いたもの。
ダイニングチェアはテーブルの中にinできるので、最初に紹介した写真のように誰も座っていない時、ダイニングテーブルセットが占領するスペースは120cm角ほどです。
TV側から窓の方向を見ると、一直線にスペースが空いているので広々とした雰囲気。
ソファとリビングテーブルを最低限くっつけて、反対側にスツールを2つ並べるアイデアも参考に。
2-2.ソファの背もたれでゾーニング!食べるとくつろぐを完全に切り離した12畳正方形リビングダイニング例①
4.5mの中心にコーナーソファを置き、背面に6人掛けのダイニングテーブルをレイアウトした12畳正方形リビングダイニングの例。
存在感のあるソファをドーンと部屋の真ん中に置くレイアウトは、思いつきそうでなかなかできないかも。
「真ん中に家具を置くと部屋が狭く見えるのでは?」
と、ついつい避けてしまうレイアウトも事例を見ると「あり!!」となるので勉強になります。
コーナーに大きな柱型があるリビングダイニングですが、ダイニングテーブルセット&ソファの両サイドに均等に通路スペースが設けてあります。
また、ダイニングチェアとソファ、リビングテーブルとTVボードの間は、人が通れる最低限のスペース40cmを守ればOK。
バランスを見ながら、家具を少しずつ動かし、窮屈に感じる場所がないように配置するのがポイントです。
ソファの背中にダイニングがあるので、リビング側から食べてる風景は全く目に入りません。
くつろぎを重視したい方におすすめです。
2-3.ソファの背もたれでゾーニング!食べるとくつろぐを完全に切り離した12畳正方形リビングダイニング例②
グリーンの2Pソファを空間の中央、背面に6人掛けダイニングをレイアウトした12畳正方形リビングダイニングの例。
写真の方向が逆ですが、1個前に紹介した事例のI字ソファバージョンです。
両サイドの広く空いたスペースを利用して、チェアを2脚置き、くつろぎ感を演出する方法が参考になります。
リビングのチェア周りの通路スペースを考慮したリビングテーブルの大きさに注目。
リビングテーブルを買う時って、ソファの幅とのバランスばかりを考えがちですが、こういうレイアウトにする時は「どの椅子(ソファ)に座っても快適に動けること」を一番に考えておく必要があります。
ダイニングの背面にあるカウンターキッチン部分を壁だと想定して、家具レイアウトの参考にしましょう。