センスの良いインテリアと言えば、“家具のデザインが素敵”、“素材の組み合わせ方が変わってる”、“使いやすいレイアウト”など、様々なポイントがあると思いますが、私がセンスが良いと感じるポイントは、“色の使い方”、つまり、カラーコーディネートです。
もちろん、家具を自分でデザインして部屋に置くなら、「センスのある家具を使った部屋」となると思うのですが、現状では、オーダー家具を使う人はそれほどいません。
でも、色は、特別な人じゃなくても、簡単に手に入れることができますよね。
実際に、これを読んでるあなたが、今から「北欧インテリアにしよう!」と実行するのと「茶色と黄色のインテリアにしよう!」と実行するのとでは、どちらが簡単に実現できるでしょうか?
インテリアカラーは、部屋のセンスを左右するのに、とっても大切。
そして、個性を表現できたり、好きなテイストを家具を使わずに表現することもできます。
このサイトで海外のインテリア事例ばかりを紹介しているのは、日本のインテリアに比べて、海外の方が色の使い方に圧倒的なセンスを感じるから。
そんな訳で、このサイトの記念すべき50記事目は、今まで紹介した事例の中から、独断と偏見で選んだセンス抜群なカラーの組み合わせ10個とその色を実際にインテリアに取り入れた部屋をランキング形式で紹介したいと思います。
いろんな色が混じり過ぎていると「真似できそう。」とならないと思うので、2色の組み合わせで紹介します。
また、その際にそれぞれの色がインテリアのメインカラーなのか、アクセントカラーなのかも記載しています。
どれもリビングや一人暮らしの部屋に使えそうなインテリアカラーなので、インテリアをセンスアップしたい人は参考にして見て下さいね。
センス抜群!! インテリアTOP10
【はじめに】部屋をセンス良く見せるインテリアカラーの使い方
インテリアの中に色を使いたい場合に知っておきたいのが、インテリアを構成する色の配分です。
インテリアカラーは、床や天井などの基礎となる色(ベースカラー)、ソファやカーテン、キャビネットなどの主役となる色(メインカラー)、クッションやランプシェードなどのすぐに変えられる部分に使う色(アクセントカラー)の3つの要素で構成します。
その割合は、ベースカラー:70%、メインカラー:25%、アクセントカラー:5%程度が理想です。
使いたい色はメインカラーに、アクセントカラーは、メインカラーを引き立たせるような色を選ぶとセンスのあるインテリアになります。
【第10位】黒×黄色
インテリアに黒を使うと格好良くなる?
確かに黒には全体を引き締める効果があるので、黒のあるインテリアはスマートで洗練された印象を受けます。
でも、ファッションと同じで、ソファ=黒、ラグ=黒、カーテン=黒みたいな黒づくめのお部屋は、狭苦しく、暗く感じてしまいます。
そんな時おすすめなのが黒×黄色のコンビネーション。
アクセントカラーに使うと、部屋がパッと明るくなり、格好良さも感じるセンスのあるインテリアになります。
ベースカラー:ホワイト
メインカラー:黄色
アクセントカラー:黒
真っ白な部屋に黄色と黒が映えたすっきりした印象の寝室コーデ。
黒の分量は少なめにして、圧迫感を作らないインテリアになっています。
ベースカラー:グレー
メインカラー1:黄色
メインカラー2:黒
サッシがダーク色という人におすすめな組み合わせ。
最近はステンレスカラーのサッシが多いですが、一昔前、こんな重厚感のある色が流行ったんですよね。
白っぽいインテリアにすると窓が妙に浮いてしまいますが、インテリアに同じ色を使うとこんなに素敵に!!
ベースカラー:グレー
メインカラー:黒
アクセントカラー:黄色
ダークな雰囲気の寝室。
壁に絵やアートを飾る際、インテリアに使っているのと同じ色を選ぶと、こんなに統一感のある印象に。
ベースカラー:アイボリー
メインカラー:白
アクセントカラー1:黒
アクセントカラー2:黄色
割と白が多めの一人暮らしの部屋。
今までの例とは異なり、黒と黄色の配分は少なめです。
これなら、簡単に真似できそうな気がしてきませんか?
【第9位】緑×ピンク
緑は自然を感じる落ち着く色なので、インテリアカラーを選ぶ時に真っ先に、この色を選ぶという人も多いでしょう。
でも、緑を使ったインテリアは、落ち着きすぎて、遊び心がない印象にも。
緑を使ってセンスのあるインテリアにするには、反対色のピンクを入れると効果的です。
ベースカラー:ホワイト
メインカラー:ダークブラウン
メインカラー:緑
アクセントカラー:ピンク
ポップインテリアで紹介したことのあるダイニング。
こんな大人数で座れるサイズのダイニングテーブルを置けるお家は少ないと思いますが、一人住まいならデスクスペースとかに使えそうな配色です。
ベースカラー:ベージュ
メインカラー:緑
メインカラー:ピンク
可愛い子供部屋の事例。
壁面を全部グリーンにするのは抵抗があると思います。
でも、この色合いホワイトの壁にも合いますよね。
ベースカラー:ベージュ
メインカラー:緑
アクセントカラー:ピンク
子供部屋っぽい雰囲気ですが、これはリビング。
圧迫感のない優しい色合いの素敵なコーディネートです。
ベースカラー:白
メインカラー:ピンク
メインカラー:緑
打って変わって、濃いめのピンクを用いた例。
こんなピンクを壁に使うのは勇気が要りそう…。
でも、壁に使わなくても、同じような配色をソファとクッションなどで表現しても素敵です。
【第8位】ピンク×黄色
ピンクと黄色は、インテリアカラーで言うと失敗が少ない反対色の組み合わせです。
家族で暮らしているリビングにこの2つの色を使うのは抵抗があるかもしれませんが、個室、子供部屋、トイレの小物などに取り入れると明るくて楽しい雰囲気になりますよ。
どちらかと言えば、女性向きの色かな?
ベースカラー:ホワイト
メインカラー:ピンク
メインカラー:黄色
めちゃくちゃ可愛いリビングです。
女性向けのインテリアになってしまうのですが、一人暮らしの方のインテリアの参考になりそう。
ベースカラー:ホワイト
メインカラー:黒
アクセントカラー1:ピンク
アクセントカラー2:黄色
ソファとオットマンにアクセントカラーを使った例。
リビングにはテーブルを置かなくちゃ、と思っている方、こんな感じのオットマンでもOKですよ。
オットマンの方が色のバリエーションが豊富なので、逆にテーブルより良いかもしれません。
ベースカラー:ホワイト
メインカラー1:グレー
メインカラー2:ダークブラウン
アクセントカラー1:ピンク
アクセントカラー2:黄色
黄色とピンクを少量使ったリビング。
派手な色使いはしたくない方に参考になりそうなインテリア事例。
少し色があるだけで、センス良く感じませんか?
ベースカラー:ベージュ
メインカラー:黄色
アクセントカラー1:ピンク
アクセントカラー2:緑
黄色のトーンを落としてエレガントな雰囲気にしたリビング。
黄色とピンクの配色にもう一色加えるなら、グリーンが断然おすすめです。
【第7位】紫×黄色
インテリアの中に自然に紫を取り入れられる人は、元々インテリアセンスのある人なのではないかと思っています。
高貴なイメージのある紫は、時には憂鬱さや悲しさを誘う色。でも、反対色の黄色とコーディネートすれば、気品と明るさに満ちた素敵なインテリアになります。
ベースカラー:ホワイト
メインカラー1:黒
メインカラー2:ベージュ
アクセントカラー1:紫
アクセントカラー2:黄色
シンプルなのにセンスを感じる寝室。
ちょっと紫を入れるだけで、センスアップの典型的な例です。
ベースカラー:ベージュ&白
メインカラー1:ブラウン
メインカラー2:緑
アクセントカラー1:紫
アクセントカラー2:黄色
壁のトーンが低いので暗い印象のリビングですが、2組のソファの色合いはとても参考になります。
ベースカラー:ホワイト
メインカラー:黄色
アクセントカラー:紫
何回見てもド派手なリビング。
紫と黄色が合うことに気付くきっかけとなった写真です。
ベースカラー:ブラウン
メインカラー:ホワイト
アクセントカラー1:紫
アクセントカラー2:黄色
紫と黄色を控えめに使ったダイニング。
このさり気ない色の使い方にセンスを感じます。
ベースカラー:ホワイト
メインカラー:ベージュ
メインカラー:グレー
アクセントカラー1:紫
アクセントカラー2:黄色
白い空間に黄色と紫が目立つリビング。
どの季節でも快適に過ごせそうなすっきりとしたインテリアです。
【第6位】茶色×黄色
ダークブラウン系の床や家具でコーディネートした部屋は、どうしても狭くて暗い印象になってしまいます。
特に、簡単に色を変えることができない、床やドアが濃い茶色という住まいにおすすめなのが、この組み合わせです。
ベースカラー:ブラウン、ホワイト
メインカラー:ベージュ
メインカラー:グレー
アクセントカラー1:黄色
アクセントカラー2:ピンク
オーソドックスなモダン家具のリビング。
ダークブラウンに黄色って本当に合いますね!!
ベースカラー:ダークブラウン
メインカラー:ブラウン
アクセントカラー:黄色
ガラステーブルのあるモダンなダイニング。
うちもこんなダイニングテーブルにしていたのですが、チェアを黄色にするという発想は皆無でした。
ベースカラー:ホワイト
メインカラー:ダークブラウン
アクセントカラー:黄色
一枚板テーブルと黄色のダイニングチェア。
この組み合わせ方も素敵ですね!
キッチンが壁づけタイプで、扉柄が白のお家なら、全く同じようなコーディネートができそう。
ベースカラー:ダークブラウン
メインカラー1:グレー
メインカラー2:ベージュ
メインカラー3:ブラウン
アクセントカラー:黄色
壁面が暗いですが、ここが白でも似合います。
良く見かけるタイプのソファなので、とっても親近感。
【第5位】茶色×オレンジ
さっきの黄色をオレンジに変えただけなのが、このバージョン。
白の面積が多い部屋は、こちらの組み合わせの方が“パリッ”とした印象になるかも。
ベースカラー:ダークブラウン
メインカラー:グレー
アクセントカラー:オレンジ
ダークブラウンに黄色も捨てがたいですが、オレンジの方が温もりを感じますね。
ベースカラー:ダークブラウン
メインカラー1:ベージュ
メインカラー2:グレー
アクセントカラー:オレンジ
この部屋の床はダークブラウンですが、このラグとの色合いを見て、もしかすると、ベージュやナチュラル系の内装のお家は、黄色よりもオレンジの方が合うかもと思いました。
ベースカラー:ダークブラウン
メインカラー:ベージュ
アクセントカラー:オレンジ
ベッドに入って3秒ほどで眠りにつけそうな安堵感のある寝室です。
ベースカラー:ダークブラウン
メインカラー:グレー
アクセントカラー:オレンジ
さっきと同じような組み合わせですが、こちらは、ベージュの代わりにグレーを入れて、すっきりと印象が濃くなっています。
ベースカラー:ダークブラウン
メインカラー:ホワイト
アクセントカラー:オレンジ
このデスクを見た瞬間「こんなのが良い~~!!」と思った事例。
我が家の床はベージュ系なので、ここまでパリっとした印象にならない気がします。
【第4位】グレー×黄色
インテリアに薄い色を使う時、ホワイトよりも薄いグレーを選んだ方が上品な印象に。
そこに黄色を少し加えると、数倍センスアップしたインテリアになります。
ベースカラー:ダークブラウン
メインカラー1:ホワイト
メインカラー2:グレー
アクセントカラー:黄色
ベッド周りの写真は、「少量の色でセンスよく見せる」が一番伝わりやすいです。
「ベッド脇に置く照明なんて、どんなのでも良いや!」ってなりがちですが、ベッドに使ってる色と合わせると、こんなに素敵になるんですね。
ベースカラー:ホワイト
メインカラー:グレー
アクセントカラー:黄色
ダイニングチェアの座面とクッションの色だけで、センス良く見えるダイニング。
「ほんの少しだけ色を気遣うとインテリアがぐぐ~と良くなる」の良いお手本です。
ベースカラー:ベージュ
メインカラー:グレー
アクセントカラー:黄色
広いキッチン&リビングをすっきり見せた例。
黄色のアクセントカラーが映えています。
ベースカラー:ダークブラウン
メインカラー:グレー
アクセントカラー:黄色
ベッドサイドランプと窓の色にこだわった寝室。
この事例、親近感がわいて、これなら出来そう!!って気分になりませんか?
事例は、窓自体が黄色ですが、ブラインドにこんな色を選ぶと良いかも。
ベースカラー:ブラウン
メインカラー:グレー
アクセントカラー:黄色
グレーをメインに使って、広々と見せたリビング。
丸っこいデザインのソファって、空間を狭く見せてしまうような気がしてましたが、グレーなら大丈夫そう。
ベースカラー:ベージュ
メインカラー:グレー
アクセントカラー:黄色
黄色とグレーのストライプが印象的なリビング。
こんなおしゃれデザインのソファを見つけることができたらな~。
ベースカラー:グレー
メインカラー:ホワイト
アクセントカラー:黄色
シンプルなグレーのソファに黄色のクッションを少量使ったリビング。
ソファがグレーなら明日からでも真似できます!!
【第3位】茶色×ブルー
コンクリート打ちっぱなしとか、床がタイル張りみたいな、すんご~くモダンな家は除いて、たいていのお家は茶色がインテリアのメインとして使われているのではないでしょうか?
そんなごくありふれた木のインテリアを、ググーンとセンスアップしてくれるのが青の威力!!
青の中でも、爽やかなや鮮やかな青ではなく、グレーっぽい色を組み合わせると、今までとは違う部屋になりますよ。
ベースカラー:ベージュ
メインカラー1:グレー
メインカラー2:ブラウン
アクセントカラー:水色
薄い茶色のソファに水色のクッションのあるリビング1。
茶色の安堵感に水色のスキッとした印象がマッチして、インテリア全体がスマートな印象です。
ベースカラー:ベージュ
メインカラー1:グレー
メインカラー2:ホワイト
アクセントカラー:ブルー
薄い茶色のソファに水色のクッションのあるリビング2。
先ほどと同じ色の組み合わせですが、ソファをベージュっぽい茶色にすると部屋がぐぐ~んと広く見えますね。
ベースカラー:ダークブラウン
メインカラー1:ブラウン
メインカラー2:ブルー
アクセントカラー:黄色、オレンジ
ラグに青色を用いたリビング。
ここに青を使うのって結構勇気が必要ですが、「単色ではなく、ソファと同じ色が入ったラグなら違和感が少ないんだ!」と感じた1枚です。
ベースカラー:グレー
メインカラー:ダークブラウン
アクセントカラー:水色
ダークブラウンのファブリックでまとめた空間に水色のレザーソファを置いた寝室。
眠るときはぐっすり、目覚めはすっきりというメリハリがキチンとつきそうなカラーコーディネートです。
【第2位】ブルー×黄色
先ほど紹介したブルーに更に黄色を組み合わせると、コントラストが美しいセンスのある部屋に!!
暖色(黄色)と寒色(青)の組み合わせなので、寒々しくなく、すっきりと広がりのあるインテリアを作りたい方におすすめです。
ベースカラー:ホワイト
メインカラー:ブルーグレー
アクセントカラー:黄色
ブルーグレーのソファにダーク系イエローのクッションがあるリビング。
黄色があることで温もりを感じますね。
ベースカラー:ベージュ
メインカラー1:ホワイト
メインカラー2:ブルーグレー
アクセントカラー:黄色
落ち着いたトーンのブルーのソファと黄色のオットマンがあるリビング。
この2つの色、ベージュにも合うんですね。
ベースカラー:ベージュ
メインカラー:ホワイト
アクセントカラー1:ブルーグレー
アクセントカラー2:黄色
アクセントカラー3:オレンジ
黄色とブルー、異なる色のレザーソファを置いたリビング。
このインテリアを見て「こんな風にしたい!!」と思った写真です。
ステンレス素材の使い方も素敵♪
ベースカラー:ホワイト
メインカラー:グレー
アクセントカラー1:黄色
アクセントカラー2:水色
黄色のソファをメインに水色のアクセントを入れたバージョン。
グレー、ブルーグレー、ダーク系イエローを組み合わせたインテリアって最強じゃないですか?
【第1位】ブルーグレー×グレー
最後に私が勝手に選んだセンスのあるカラーコーディネート第1位は、この色の組み合わせです。
あれ?
もっと派手な色を選ぶと思ってました?
この組み合わせを1位に選んだ理由は、どちらも主張し過ぎない色だから。
ありそうでなさそうなさり気ない組み合わせが素敵なんですよね。
また、この色同士なら、更に赤やオレンジ、黄色を加えて、独自のアレンジもできますよね。
ベースカラー:ホワイト
メインカラー1:ベージュ
メインカラー2:グレー
メインカラー3:ブルーグレー
我が家の寝室がこんなだったら、毎日掃除するかも~と思った素敵な寝室。
優しい雰囲気とすっきりした印象の絶妙なバランスがたまりません!!
ベースカラー:ブラウン
メインカラー1:ベージュ
アセクセントカラー:ブルーグレー
シンプルだけど計算されたカラーコーディネートが素敵なリビング。
この部屋、壁に飾られた絵とソファの色が同じなんですよね。
ベースカラー:アイボリー
メインカラー1:グレー
メインカラー2:ベージュ
アクセントカラー1:ブルーグレー
アクセントカラー2:ブラウン
「家具にこの色を使う発想は無かった!!」と新たな発見だったリビング。
グレーの家具って敢えて選びませんよね?
ベースカラー:ベージュ
メインカラー1:グレー
メインカラー2:濃いグレー
アクセントカラー1:ブルーグレー
アクセントカラー2:水色
さっきのグレーの家具より、少しブラウンが濃いパターン。
う~ん。こっちも捨てがたいです。
センスのあるインテリアには、色がとっても重要だということが少しでも伝わったでしょうか?今回のランキングは、現時点での暫定順位。
惹かれる色って、その時の気分に左右される部分もあるので、今後変わるかもしれませんし、このまま貫くかもしません。
いずれにせよ、「インテリアを変えたいな~。」と思い立ったら、真っ先にここを見て、バリバリ、センスのある部屋を目指したいと思います。
[参照元:Houzz Inc]