ナチュラルやカントリーなど暖かみのあるインテリアが好き!でも引っ越し先の床がダークブラウン。

これ、凄く迷いますよね。

ダークブラウンの床の住まいは、ホワイトや黒、グレーなどと組み合わせてモダンな印象のインテリアにすると似合うのですが、パキっとしたスタイリッシュなインテリアよりもくつろぎ感溢れるインテリアが好きな人にとって、「この床でナチュラルやカントリー調のインテリアは可能なんだろうか?」というのが一番最初に出てくる疑問ではないかと思います。

そもそも、ナチュラルなインテリアは茶色の中でも薄い茶色を主体にしたインテリアですし、それに白っぽい家具や植物を組み合わせて、自然味溢れる空間を演出するもの。

床が暗い(ダーク)という時点で、このポイントからずれてしまっているような気がしてしまうんですよね。

でも、大丈夫。暗い床でも、ナチュラルやカントリーなインテリアを作ることは可能です。

そこで、今回は、ダークな床で、くつろぎ感溢れるナチュラルなインテリアを作る際のポイントを紹介しながら、“ダークブラウンの床でナチュラルインテリアを実現した実例”を紹介していきます。

床色に合わせた好みではないインテリアではなく、床色を利用して、ナチュラルを目指してみましょう。

1.ダークブラウンの床でナチュラルインテリアを作る4つのポイント

ナチュラルやカントリー調のインテリアは、白やベージュがメインカラーです。
ダークブラウンの床でも床色とらわれず、このポイントを気にするだけでも目指すインテリアに近づけますが、木の質感やファブリック(布)などのインテリア要素にも注意を払うと、より心地よいインテリアが実現できます。

濃い床色でナチュラル&カントリーを目指す時に気を付けたいのは次の4つです。

1-1.家具やファブリック(カーテン、クッションカバー、ラグ)の色は白やベージュを基本に選ぼう

インテリアカラーの基本は、ベースカラー(床や建具など)が75%、メインカラー(ラグやソファ)が25%、アクセントカラー(クッションやランプシェード)5%です。

部屋の中で一番面積を占める床色が濃い場合、薄い色の面積を多くすることで、濃い印象を緩和することができます。

ダークブラウンの床にホワイトのソファを置いて、他の家具を白と黒にした場合の見た目の違い

ダークブラウンの床に白のソファを置いて、黒の一人掛けチェアと黒のコンソールテーブル、黒のリビングテーブルをコーディネートした例。

ソファとラグはナチュラル色ですが、他の家具の色が濃い(黒に近い)のでインテリア全体としては、モダンな印象がしますね。

同じようなリビングで白の面積を極力増やしたのが下の例。

リビングテーブルやダイニングチェアにも白を選ぶと見た目の印象が“ダークブラウン”よりも“白”に。
このリビングダイニング、ラグを敷いていませんが、ダークブラウンの床色でも“ナチュラル”な雰囲気がしませんが?

1-2.家具の材質は、木目が目立つものや木の質感を強調するを選ぼう

ダイニングテーブルやリビングテーブルなど大きな面積の家具には、薄い茶色で木目が自然に見えるデザインを選ぶと効果的。
家具にホワイトを使わない場合は、ナチュラルな木目のテーブルを置くだけでも、モダンな印象を緩め、ナチュラルな雰囲気を出すことができます。

対面式キッチンのあるダイニングに一枚板のダイニングテーブルをレイアウトした例

モダンな家具な似合いそうなダークブラウンの床にナチュラルな家具を組み合わせると、くつろぎ感がアップしますね。
観葉植物を飾ると、さらにナチュラルな印象になる予感です。

違和感はありませんね。

1-3.ベッドリネン、カーテン、クッションカバー、ソファ(カバー)はふわっとした印象の手触りの良さそうなものを選ぼう

ナチュラルな印象のインテリアを作るには1-1や1-2のような薄い色や木に加え、触り心地が良さそうな生地が欠かせません。
生成りやコットン、麻などを積極的に取り入れると、床色に惑わされない自然を感じるインテリアを作ることができます。

ソファを選ぶ時は、シルエットが整っているデザインよりも、崩れた感じがするデザインが◎。

薄いベージュやホワイトで、ゴワゴワしたカーテンを掛けると、よりナチュラルな印象に。

1-4.植物、ワイヤーバスケット、木箱など、ナチュラルインテリアを彷彿させる小物をたくさん取り入れよう

ソファとコーヒーテーブルをホワイトでまとめ、部屋のあちこちに花を飾ったリビングの例。

テーブルの下には、籠を置いて、ナチュラルな印象をアップ。
ダークブラウンの床の部屋でも、インテリアの組み合わせ方で、ここまでナチュラルな雰囲気が出せます。

これら4つのポイントを踏まえ、ダークブラウンの床色でナチュラルインテリアを実現したリビング、ダイニング、寝室の事例をみてみましょう。
※写真の下にある製品のリンクページは全て海外のサイトで、日本入手不可ですが、家具のデザインや色を決める時に参考になりそうなので、掲載しています。

2.ダークブラウンの床でナチュラルインテリアを実現したダイニング

ホワイトのダイニングテーブルと木製のアンティークっぽいデザインのダイニングチェアの組み合わせ。

壁付けにした家具も全て白にしたダークブラウンの床×ホワイトのコーディネート例です。
この系統のチェアは、北欧ブランドに多いので、似たようなデザインを探すなら下記のトピックを参考にすると良いかも。

手作りっぽい木の一枚板ダイニングテーブルに白のイームズのサイドチェアの組み合わせ。

チェアがこのままで、ガラス製のダイニングテーブルと組み合わせるとモダンな印象になると思うので、やはり、木の質感や厚み、ゴツゴツした感じって大事だと気付かされます。

壁に置かれた大きなミラーがアンティークっぽいフレームなので、更にナチュラルな印象が色濃く残りますね。

4人掛けの円形ダイニングテーブルにモダンなデザインのダイニングチェアの組み合わせ。

質感のある木目が綺麗なテーブルをおくだけでナチュラル感アップ!!
こんなに色が濃い床でも、ナチュラルなインテリアは作れますね。

味のある木製のダイニングテーブル&ダイニングチェアをレイアウトした例。

結構濃い目の茶色ですが、古い感じがする(アンティーク)ダイニングテーブルセットなので、モダンな印象はゼロで懐かしい雰囲気がします。
ちなみにこのダイニングスペースの壁側を取ったのが下の写真。

バスケットを横向きにしてオープン棚のように並べたディスプレイ。
写真は飾り棚として活用している例ですが、中に白の食器を重ねて収納したり、観葉植物を置くとナチュラルっぽくなると思いませんか?

アンティーク風のダイニングテーブルセット、食器棚、チェストをレイアウトしたダイニングの例。

1個前のダイニングのテーブルのアップ写真。

アイアンをグルンと曲げたアンティークの脚がとっても可愛い♪
ダイニングテーブルの下には薄いベージュのラグが敷いてあります。

倉庫で眠っていたかのような古いデザインのダイニングチェアにストライプのレトロなテーブルクロスのコーディネート例。

家具だけでなく、布を使って、懐かしい雰囲気を演出するのもありですね。
田舎のレストランみたいな落ち着いたインテリアです。

茶色の円形ダイニングテーブルと真っ白なダイニングチェアの組み合わせ。

特にアンティーク家具を使っている訳ではないのですが、懐かしく落ち着きのあるダイニングコーディネートです。
この雰囲気を決定付けているのは、ホワイトのダイニングチェアかな?

ダークブラウンの床でカントリーインテリア

キッチンカウンターにアンティーク調のスツールをコーディネートし、壁にアンティークな時計を飾ったダイニングキッチンの例。

写真はアイランドカウンターで作ったダイニングスペースの例ですが、家具のデザインや壁の飾り方を参考にすればカントリーっぽいインテリアができそうです。

カントリー調のダイニングテーブルセットに赤のチェックのカーテンを組み合わせた例。

1-1で.家具やファブリック(カーテン、クッションカバー、ラグ)の色は白やベージュを基本に選ぼうと書きましたが、温かい雰囲気にするには、こんな方法も。

もっとナチュラルな雰囲気にするには、赤のチェックをベージュや薄いグレーンのチェックにすると良さそうです。

ダークブラウンの床+シャビーなダイニングテーブルセットの組み合わせ

ダークブラウンの床の住まいは、フレンチカントリーやシャビーインテリアも実現可能です。
同じホワイトの家具でも、ピカピカ☆の新品より、少し古ぼけた感じのデザインを選ぶと、より雰囲気が出ます。

ダークブラウンの床にカントリー(ホワイト)のダイニングテーブルセット&チェストの組み合わせ。

いかがですか?
床が濃い色でも違和感がありませんよね?

続いて同じダイニングスペースを違う角度から見た写真を2枚。

カントリーっぽいホワイトの家具と円形の4人掛けダイニングテーブルセットの組み合わせ。

花や植物が似合うシャビーな感じが何とも言えません!!
床が濃い茶色だからって、諦める必要はないんですね。

3.ダークブラウンの床でナチュラルインテリアを実現したリビング

ホワイトのレザーソファを2セット対面式にレイアウトした例。

少しモダンな要素が濃い印象がしますが、観葉植物や自然素材のバスケットを置くと、ナチュラル感が増すような気がします。

ベージュのラグとベージュのソファをコーディネートした例。

ナチュラルモダンなリビングインテリアです。
もっと砕けた感じにしたいなら、ダークブラウンのモダンなガラス素材を使ったリビングテーブルをナチュラル系の色を使ったものや板を何枚も継ぎ足したようなヴィンテージ(アンティーク)調にチェンジすると良いかも。

薄いベージュのソファとベージュのラグをコーディネートした例。

ソファのデザイン自体はモダンですが、リビングテーブルやサイドテーブルがウッディーな感じなので、ナチュラルな印象が色濃く残ります。
テーブルとチェストの上にあるグリーンがくつろげるリビングを演出していますね。

リビングの壁にホワイトのラダーシェルフを置いて、観葉植物を飾り、一人掛けチェアをレイアウトした例。

このインテリア、可愛い♪
濃い床色に、こんな可愛いコーディネートが合うなんて驚きです!!
メインのソファに1個前に紹介したような薄い色をチョイスし、壁際やリビングのコーナーに写真と同じようなインテリア空間を作るとよさそう。

木の質感やベージュの使い方、ファブリックの使い方を真似したいコーディネート例。

「このリビング、天井の梁が見えていて白とのコントラストのせいでナチュラルっぽく見えるんじゃないの?」と思った方、写真をスクロールして、天井が隠れる位置まで下げてみて下さい。

いかがですか?
天井がこのデザインでなくても、ナチュラルですよね。

アンティークなリビングテーブルとナチュラルを連想させるベージュのコンボが最強!!
写真の左端にチラリと見えるカウンターチェアや奥に見えるバスケットの使い方なども参考にしたいポイントです。

ベージュのラグ&ベージュのソファ&ホワイトのコーヒーテーブルをコーディネートした例。

これもナチュラルモダンに近いかな?
壁に自然風景の写真を飾り、奥行感を出した演出の仕方が素敵です。
この写真のデザイン、錯覚インテリアでも紹介したように、狭いリビングで、より広さを強調するのに使える手法なので、是非真似してみて下さいね。

ソファ&ラグのデザインとカラー、チェストのデザイン、観葉植物とミラーの飾り方を参考にしたいリビングコーディネート例。

ダークな床でこんなナチュラルインテリアが実現できるんですね!!
ポイントは、ヨレっとしたラグとソファのカバーリングかな?
カーテンの柄が濃いので圧迫感が少しありますが、薄いベージュやグリーンにするともう少しオープンな印象になる気がします。

4.ダークブラウンの床でナチュラルインテリアを実現した寝室

水色、ネイビー、グレー&ホワイトのベッドリネンとアンティークなサイドテーブルを組み合わせた寝室コーディネート。

涼しげな寒色を使ってるのに、心が休まる雰囲気なのは、布のゴワっとした質感から優しい印象を受けるからかな?

ダークブラウンの床にグレーのベッドリネン、ナチュラルカラーのチェストをコーディネートした寝室の例。

少し寂しい印象がしますが、部屋の隅に観葉植物を置いたり、チェストと同じような色のチェアを1個部屋の隅に置くと暖かみが増すかな?

ダークブラウンの床にナチュラルブラウンのデスクのコーディネート。

ワンルームっぽい&壁が木の部屋ですが、「ダークブラウンの床の場合、先ずこの色の家具は選ばないだろう。」と思う色が組み合わせてあったので掲載。

こういった床色の場合、床色と正反対のホワイトか床色に近い黒のデスクを選ぶと思いますが、ナチュラルブラウンでも変じゃないですね。
想像上の組み合わせと実際目で見るのは、感じ方が全く違いますね。

ダークブラウンの床にホワイトのベッド&ホワイトのベッドリネンのコーディネート例。

ダークカラーとホワイトの組み合わせで、本来ならスマートな印象がするはずなのに、こんなに優しい雰囲気がするのは、ベッドのデザインのせいかな?
家具を選ぶ時は、色だけでなくデザインも大事だと気付かされますね。

ヘッドボードとサイドテーブルに質感のある木を使ったベッドの例。

ホワイトのカーテンとベッドリネンを組み合わせ、木の茶色と観葉植物をコーディネートしたナチュラル感溢れるインテリアです。
こんな部屋で朝目が覚めたら、寝起きがすっきりしそうな予感です!!

ダークブラウンの床にホワイトのモダンベッド&家具のコーディネート。

これまで5つの例とは異なり、スタイリッシュな印象が濃いインテリア事例ですが、緑(植物)の取り入れ方が上手だったので掲載。

白黒の空間に緑がたくさんあると“ナチュラル”という雰囲気が出ますね。

[参照元：Houzz Inc]