主人が建築、私がインテリア系の仕事をしている関係で、旅行に行く時は新しめのシティホテルに宿泊するようにしています。
というのも、ホテルの室内の家具やインテリアって、年代を感じる(言い方を変えれば古臭く感じる)ものと新鮮さを感じるものがあり、後者は最先端のデザインや色を意識して使ってあることが多く、部屋に入った瞬間、「新しい」と感じるから。簡単に言うと、感性を刺激するためです。
先日泊まったホテルは、クッション性のあるヘッドボードがあるお部屋で、高級感を感じるとともに、ヘッドボードにコンセントの差し込み口が2個あるという今まで見たことがないタイプ。
実は、この枕元のコンセント、年末に別のホテルに宿泊した際は、テーブルの上にしか差し込み口がなく(当然電源コードからベッドまで届く訳もない)、スマホを見ながら寝るのが習慣の私達は「今時、寝転んですぐそばにコンセントが無いなんて…。」と少し残念に思っていました。
それが、次に泊まったホテルで実現してあるので、「ここは最高!!」と感激。
我が家では、年末年始に寝室の改造を行っていますが、シティホテルが大好きな私達の最終目標は、「自宅の寝室もホテルのようなリラックスできる空間にしたいな。」です。
そこで、寝室にベッドを単に置くのではなく、ホテルっぽい雰囲気にするには、どんなアイテムをプラスし、どんなところに気を使えば良いか?
年末年始の寝室大改造の際に気をつけたポイントに、ここ数日おしゃれな寝室を作るための記事を書いた時に感じたことを踏まえ、“ホテルライクな寝室に欠かせない7つのアイデア”を紹介しつつ、実際の事例を見ていきましょう。
ここに載せてる寝室は、ホテルの一室ではなく、実際に人が住んでる家のベッドルーム。
驚くほど素敵なインテリアの作り方に溜息が出てしまうかもしれません。
ホテルライクな寝室を作る7つのアイデア&ホテルみたいな寝室事例-目次
1.ホテルライクな寝室にする7つのアイテム
1-1.主照明以外の明かりを足そう
「寝室は寝るだけの部屋だから、天井に明かりが1灯あれば問題ない。」
そう思っていませんか?
主照明の他に読書用照明を兼ねた間接照明を加えると、寝室が一気にホテルライクな空間に。
フロアランプやテーブルランプを上手く活用してみましょう。
ベッドのテーブルランプをコーディネートした例。
左右同じ家具をレイアウトするのではなく、左側はデスク、右側はナイトテーブルになっています。
デスクの前には鏡もあるので、奥様用かな?
ダブルベッドを中心にナイトテーブル&テーブルランプをシンメトリーにレイアウトした例。
テーブルランプのデザインが可愛い♪
支柱のシルエットにもこだわって照明器具を選ぶと、上品な空間を演出できそうですね。
ベッドの後ろの壁にポールを1本渡して、ブラケット照明を2灯取り付けた例。
この位置に照明器具があると寝転んだ時、光が直接目に入ってしまうので少し眩しいかも…。
サブ照明を選ぶ時は、明かりの方向が自由に動かせるフレキシブルタイプがおすすめです。
ベッド周囲の照明についてもう少し詳しく見たい方は下記のトピックをどうぞ。
1-2.壁にアートを飾ろう
どんなホテルでも部屋に一歩足を踏み入れると、壁に飾られたアートが目に入ります。
壁にあるアートは、お札を隠すものではなく(笑)、視線を集中させるためのインテリアの技です。
どんな寝室でも壁にスペースがあるはず。
ベッドの上や横に素敵な絵を飾るだけで、いつもの寝室が非日常的な雰囲気になりますよ。
ベッドの頭方向の壁に、近代アートを木製のフレームに入れて飾った例。
アートと聞くと「有名な画家の絵を飾らなくちゃ!」と思ってしまいそうですが、「見てると和む。」「元気が出る。」など好みのテイストの絵をインスピレーションで決めてしまってOK。
この事例のように余白が多めの飾り方も出来るので、アートの大きさも気にする必要はありません。
ベッドの頭方向の壁に抽象的なモノトーンのアートを2枚飾った例。
同じデザインのアートをシルバーのフレームに入れて飾った例です。
アートの横に間接照明があるので、よりおしゃれな印象ですね。
3種類のグラフィック柄をホワイトのフレームに入れて、均等にベッドの頭方向の壁に飾った例。
ベッドリネンとアートの色を合わせたコーディネート例です。
アートは、1枚よりも2枚、3枚…と多く飾る方がおしゃれ度が増すような気がするのは私だけ?
安いアートならIKEAがおすすめです。
1-3.複数の枕を活用しよう
ホテルのベッドに寝転ぶと「これは一体どこに使うんだろう?」と思うほど、枕がたくさん並んでいる風景を見たことがありませんか?
自室をホテルっぽく見せるには、長方形の枕、クッション、円筒状の枕など様々な枕を組み合わせてレイアウトするのがポイントです。
枕とクッションを組み合わせた7パターンのレイアウトを紹介しますので、是非参考にしてみて下さいね。
クッション+クッション+円筒状枕
ベージュと紫のクッションと枕を使った上品な印象の枕コーディネートです。
クッション+長方形枕+円筒状枕
グレー、オレンジ、ネイビーを組み合わせたちょっぴりカジュアルな枕コーディネートです。
ホワイトと赤紫を組み合わせたアジアンっぽいテイストの枕コーディネートです。
長方形枕+長方形枕+円筒状枕
ダークオレンジとグレーを組み合わせたシックな枕コーディネートです。
長方形枕+クッション+クッション
グレー、ベージュ、グリーンのクッションを組み合わせた落ち着きのある枕コーディネートです。
一番手前にくるクッションを斜めにレイアウトしてあるのもポイントです。
ダークブルーとオレンジ色を組み合わせた個性的なカラーコーディネートの枕の例。
ボリュームのあるクッションは、真ん中を抑えてトトロの耳のようなシルエットに。
長方形枕+クッション+長方形枕+クッション+クッション
グレー、ホワイト、黄色を組み合わせたスタイリッシュな枕コーディネートです。
クッション+長方形枕+クッション+クッション
先ほどの枕のアップ写真。
単色のフラットな生地ではなく、凸凹した生地や柄入りを組み合わせる上級技が素敵過ぎます!!
クッション+長方形枕+長方形枕
グレーとホワイトの枕をコーディネートした例。
どの事例も同色の枕を単に並べるのではなく、色を使ったコーディネートが特徴的でしたね。
初心者には、柄と色を同時に組み合わせるのは難しいかもしれませんので、最初はプレーンな単色を組み合わせることから始めてみると良いかも。
1-4.ベッドリネンのカラーコーディネートにこだわろう
寝室空間で最も色面積があるアイテムと言えば、掛け布団カバー。
それ故、ベッドリネン(ベッドシーツ、枕カバー、掛け布団カバー)にどんな色を選ぶかで“静寂”“落ち着き”“暖かさ”など、寝室のイメージはガラリと変わります。
「セットで安かったから…。」
「特に人が目にする場所じゃないから何でもよい。」
ではなく、ベッドリネンにこだわると寝室がホテルライクに!!
ホワイト×ベージュのベッドリネンをコーディネートした例。
上品さと暖かさを感じるカラーコーディネートです。
ホワイト×薄い水色のベッドリネンをコーディネートした例。
清潔感や静寂を感じるカラーコーディネートです。
濃淡グレーのベッドリネンをコーディネートした例。
エレガントさと高級感を感じるカラーコーディネートです。
ベッドリネンのおしゃれな組み合わせ事例をもっと詳しく見たい方は、下記のトピックを参考にしてみて下さいね。(購入可能な海外のベッドリネン通販サイトも紹介しています。)
1-5.ベッドスローを使ってみよう
ベッドスローは、掛け布団の上に掛ける長方形の布です。
ベッド生活の歴史が浅い日本の寝室では、あまり見かけないアイテムですが、「1-3.複数の枕を活用しようう」で紹介した枕やクッションの色とコーディネートするとホテルっぽい雰囲気に。
アクセントカラーをベッドスローに取り入れるとインテリアが一気に洗練されたイメージになりますよ。
ダークレッドのベッドスローをコーディネートした例。
アートやクッションの刺繍を同色にして寝室全体に統一感が出してあります。
イエローグリーンのベッドスローをコーディネートした例。
枕やクッションと同系色でまとめてあります。
ブルーグレーのベッドスローをコーディネートした例。
枕カバーと色が揃えてあり、おしゃれ過ぎる!!
照明やアートの使い方も参考になりますね。
ベッドスローにどんな素材&色を使ったらお洒落に見えるかは下記のトピックを参考に。
1-6.フットベンチを活用してみよう
細長い(長方形)の寝室に2m強のベッドを置いて、まだスペースに余裕があるという場合は、ベッドの足元にフットベンチをレイアウトするとホテルっぽい雰囲気に。
フットベンチは元々、靴を脱ぐ習慣のない海外で、靴を履いたままベッドに寝転ぶ際に足を置く場所として使われていたという説がありますが、裸足生活の日本でも腰掛けスペースとして活用できます。
茶色のレザーのフットベンチをベッドの足元にレイアウトした例。
ヘッドボードとデザインが同じなので、統一感がありますね。
茶色とベージュでまとめたカラーコーディネートの仕方も参考にしたいです。
紫のフットベンチをコーディネートしたエレガントな寝室の例。
ラグジュアリーな寝室インテリアを作るのに参考になりそう!!
ゴールドやシルバーをさり気なく使ってあるので上品な印象です。
グレーの肘掛のあるフットベンチをベッドの足元に置いた例。
鞄や荷物をポンと置くのにも便利そう。
服を脱いでベッドの上に置いてしまうという方は、この家具の魅力がわかるかも!!
ベッドの足元にスペースの余裕があるという方は、下記のトピックも参考にしてみて下さいね。
1-7.ヘッドボードを飾ってみよう
ヘッドボードは、ベッドフレームと壁の間に挟む(?)板です。
ベッドにはじめから付いているものもありますが、クッション性のあるヘッドボードに変えると一気にホテルっぽくなります。
黒のレザー調のヘッドボードを壁に取り付けた例。
高級感に溢れてます!!
こんなに厚みがあるヘッドボードなら、頭が当たっても痛くないかも(笑)
1個前の事例と同じく黒のレザーのヘッドボードをレイアウトした寝室の例。
足元にもレザーのスツールを2個置いて高級感溢れる印象です。
大きな鏡とチェストのコーディネートなど、寝室をホテルっぽく見せるのに使えそうなアイデアがたくさん詰まった寝室です。
茶色のクッション性のあるヘッドボードをレイアウトした寝室の例。
ヘッドボードと枕、掛け布団カバーのカラーコーディネートが絶妙過ぎる!!
ブラケット照明を活用したリラックス空間の演出法も参考になりますね。
2.えー?これが家の寝室!?まるでホテルみたいなベッドルーム事例
1~7で紹介したアイデアを組み合わせたホテルっぽい寝室インテリア事例をシングルベッド、ダブルベッド別に9例紹介します。
※ここに掲載している事例は、ホテルではなく人が住んでる家の寝室です。
シングルベッド
ダークレッド×ベージュ、ダークレッド×グレーでコーディネートしたシングルベッドを2台レイアウトした寝室の例。
カラーコーディネートが素敵過ぎます!!
ベッドスローと枕の使い方がとても参考になりますね。
茶色とベージュでコーディネートしたシングルベッドを2台レイアウトした寝室の例。
リゾート地のホテルっぽい雰囲気です。
ベッドの頭部分の壁に同じアートを飾るアイデアがおしゃれ♪
癒し効果のある観葉植物を部屋のコーナーにレイアウトする方法も取り入れたいポイントです。
ダブルベッド
グレーとホワイトでまとめた静寂を感じる寝室コーディネートの例。
ベッドの両サイドにテーブルランプ、毛糸っぽい素材のベッドスローなど、北欧っぽい印象の寝室を作るのに参考になりそう。
フカフカの枕に頭をうずめて眠ってみたいです!!
ワインレッド、ホワイト、グレーでコーディネートしたモダンな寝室の例。
黒っぽいアクセントクロスにモノトーンのアートを飾るアイデアがお洒落♪
グネっと曲がったシルバーのテーブルランプなど、ベッド周りに置くアイテムのデザインにもこだわりが感じられます。
ベージュ×茶色でコーディネートした寝室の例。
ベッドの頭方向の壁にある横長の枠は窓ではなく、自然を撮った写真です。
都会の殺伐とした立地にあるマンションなどで真似すると良さそうなインテリアです。
茶色のレザーベッドと足元にレザー製のチェストをコーディネートした例。
茶色の和みとレザーの高級感が融合したリラックスできそうな寝室インテリアです。
「ホテルの部屋なのでは?」と疑ってしまいたくなりますが、ゲストルームだそう。
ホワイト、ベージュ、茶色でコーディネートしたダブルベッドを2台置いた寝室の例。
この寝室、どれだけ広いの!!
2個前の事例と同じように自然風景の写真がベッドの頭方向の壁に飾ってあります。
まるで、ここに小窓があるような感じですね。
ブラウン、ベージュ、ホワイトでコーディネートした寝室の例。
1個前の事例よりベッドリネンはホワイトの配色が多いのですが、部屋全体で見るとこの事例の方が暗い印象です。
照明器具の暖かさを感じたい場合は、こちらのコーディネートの方が向いているかも。
黒、ゴールド、ホワイトでコーディネートしたゴージャスな寝室の例。
レザー素材を多く取り入れた寝室なので高級感たっぷり♪
壁と床が黒の寝室ですが、薄い色でも似合いそう。
[参照元:Houzz Inc]