先日、事務所用に6畳の物件を契約しました。
・最優先事項は、寝る場所(=つまりベッド)の確保。
・書き物やパソコン作業できるテーブル必須。
・スペースが余れば、くつろぐ場所(=つまりソファ)も欲しい。※応接に使えると尚良し
これらの条件を元に、家具の個数&サイズ等をあれこれ計算する担当になった私。
「6畳の部屋にベッドとソファを置くには…。」を考える前に、どんなレイアウトの方法があるのかを知っておこうということに。
…というのも、同じ6畳の部屋でも
・寝るとくつろぐを同じ位置
・寝るとくつろぐを別々
の考え方の違いでソファとベッドを置く場所が変わってくると思ったんですね。
更に、今回の場合は、ベッドが最優先事項なので、限られたスペース(6畳)にベッドを置いてから、他の家具のサイズを決めることをしなければなりません。
6畳一人暮らしの部屋から「食べる」行為だけを省いたものだけなので、これから新生活を送るという学生さんや新社会人さんの参考にもなりそうなベッド&ソファのレイアウトを3パターンに分け、基本的な配置の仕方を紹介していきましょう。
最後に、目安となる家具のサイズも掲載するので、ぜひ参考にしてみて下さいね。
ソファとベッドレイアウト3パターン-目次
1.6畳ってどのくらいの大きさなの?
畳1枚は、180×90cm。
6畳は、文字通り畳6枚分の大きさの部屋のことです。
面積は、1.62㎡×6枚=9.72㎡。
約10㎡になります。
冒頭に書いた事務所は、3m×3.6mで10.8㎡。
物件の図面に○畳の表記はありませんが、6畳くらいの大きさになりますね。
2.【省スペース型】ベッドの下にソファ
2-1.ソファonベッドのインテリア例
人が眠るのに必要な最低限のスペースは、畳1枚分です。(※体格にもよります)
「6枚から1枚分引けば、残りは5枚。結構余裕ができるのでは?」と思いがちですが、ベッドでも布団でもシングルサイズの大半は、それ以上のスペースを取ります。
6畳を広々と使いたい(床の見えてる部分を多くしたい)場合は、ロフトベッドの下にソファをレイアウトするのがおすすめです。
木製のロフトベッドの下に2人掛けのベンチ型ソファをレイアウトした例。
スペースを取るTVボードは置かずに、壁掛けにしてあるのがポイント。
この位置なら、ベッドからも見える!!
しかも、ロフトベッドは壁に収納できる優れもの(上記写真参照)で
壁に収めると、こんな感じ。
このスペースは、18㎡のワンルームの一角です。
黒のパイプ式ロフトベッドの下部にキャスター付きの2Pソファをレイアウトした例。
ソファの位置を手軽に変えることができる発想に脱帽!!
部屋のコーナー(右奥)に、斜めにデスクをレイアウトして食事や書き物スペースとして活用するアイデアも参考にしたいです。
作り付けロフトベッドの下に、2Pソファをレイアウトし、チェストやリビングテーブル、一人掛けソファもレイアウトした例。
中二階のような感じかな?
賃貸でこんなベッドを作るのは不可能ですが、くつろぎスペースを重視したベッド&ソファのレイアウト法は、個室が狭い一戸建て住宅の参考にしても良さそうです。
黒の木製ロフトベッドの下に、ホワイトの2Pソファをレイアウトした例。
反対側のスペースに、細長いデスクをレイアウトした子供部屋の事例です。
ちなみにこのベッドは、IKEAのSTORÅ。
現行品では、SVÄRTAやTUFFINGを使えば、同じようなレイアウトができそうな予感です。
ナチュラルな木製ロフトベッドの下にベージュの2Pソファをレイアウトした例。
左の壁からベッドのある壁(右)までは2mちょい程度に見えるので、4畳半の部屋で参考にできそう。
デスクやテーブルを置かなければ、ベッド+ソファをこのくらいの省スペースに収めることができるのが、このレイアウトの魅力です。
ホワイトのロフトベッドの下にダークレッドの2Pフロアソファをレイアウトした例。
ソファに脚が無い分、ベッドまでの距離が遠くなるこのレイアウトは、床生活が好きな人や背が高い人が参考にすると良さそう。
空いてる場所にコタツが置きたい場合も参考にすると良いですよ。
ホワイトのロフトベッドの下に、背もたれのないソファ(ベンチ?)をベッドと直角にレイアウトした例。
正方形の部屋で真似すると良さそうな上にカラーコーディネートがおしゃれ過ぎる!
これまで紹介した例は全部、ベッドとソファの方向が同じですが、敢えて変えると、こんなに格好良い雰囲気になるんですね。
下のソファは、ソファベッドとしても使えるので3人以上のお泊りにも対応できます。
(3個目は、寝袋)
グリーンが混じったベージュのロフトベッドの下にベージュの3Pソファをレイアウトし、ソファの対面側の壁にTVボードを置いた例。
部屋の大きさは8畳くらいかな?
ベッドとTVボードの間の通路スペースが狭くなりますが、6畳でもこのレイアウトは可能です。
2-2.6畳の部屋のベッドの下にソファを置いた場合のレイアウトパターン例
2-2-1.余りスペースにデスクを置いた場合
パソコン作業をしたり書き物をするデスクは、奥行きより幅を優先させてサイズを決めることが多いので、縦長or横長どちらのタイプの6畳でも、通路スペースをたっぷり確保することができ、開放感ばっちり♪
ソファの真正面にTVボードを置くスペースまである余裕のあるレイアウトができます。(後述)
2-2-2.余りスペースにTVボードを置いた場合
ソファ(ロフトベッド)とTVボードの間には十分なスペースが確保できているので、収納部の開閉に問題なしです。
2-2-3.余りスペースにダイニングスペースを作った場合
ロフトベッドの下にソファをレイアウトするパターンは、2つの家具を一か所に集約して余りの多くできるメリットがあるので、独立した食事スペースの確保も可能です。
また、テーブルとチェアを組み合わせたダイニングは、書き物やパソコン作業にも適しているので、ダイニング兼デスクという使い方も。
※家具そのもののサイズだけでなく、“椅子を引くスペース”を考慮して余裕を持たせましょう。
2-2-4.余りスペースにコタツを置いた場合
1~2人用なら、天板サイズは80cm、こたつ布団サイズは180cm。
さきほどの下の図面は、こたつ布団とロフトテーブルが重なっていますが、実際はロフトベッドとこたつの高さが違うので、もっとベッド寄りにレイアウトしても可。
ソファは脚のあるタイプではなく、フロアタイプを選ぶと良いでしょう。
※図はロフトベッド:SVÄRTAロフトベッドフレーム by IKEA(サイズ208×97cm)で計算。
3.【くつろぎ重視型】ベッドの横にソファ
3-1.同じ部屋にベッドとソファを置いたインテリア例
ベッドとソファを並べたり、ベッドと違う面にソファを置くのが、このレイアウト。
2.【省スペース型】ベッドの下にソファと比べると、家具が占める割合が広くなりますが、頭上の圧迫感がないので、くつろぐスペースが優先的に欲しい方におすすめです。
ベッドとソファを横に並べた例
正方形の部屋の片方にダブルベッド。
サイドテーブルを挟んで、コーナー部に茶色のレザーソファをL字にレイアウトした例。
8畳くらいあるかな?
広い寝室の事例なので、一人暮らしの部屋の参考にはならないかもしれませんが、“寝る”よりも“くつろぐ”を重視したレイアウトなのが、わかりますね。
同じ壁面に、シングルベッド、ナイトテーブル、2Pソファを並べた例。
部屋を広く見せる為の家具レイアウトの基本である“同じ面に家具を並べる”が守ってあるので、床面がたっぷり見えます。
ソファの横にある家具を無視すれば、部屋の広さは6畳くらいかな?
1個前の事例のベッドとソファのレイアウトを逆バージョンにした例。
グレーを基調に、イエローやオレンジ、アイスブルーをプラスした、おしゃれなカラーコーディネートです。
左右、奥行きともに広いので8畳くらいあるかな?
6畳の部屋で真似する場合は、次に紹介する部屋のようにベッド&ソファサイズを見直すと良いです。
同じ壁面に、茶色の一人掛けレザーソファ、縦長の本棚、シングルベッドをレイアウトした例。
茶色とグレーを基調としたヴィンテージ風のカラーコーディネートが格好良い!!
部屋の周囲&床から2mほどの高さにフックを取り付けてバッグやミラーを吊り下げるアイデアも参考にしたいです。
部屋の広さは、6畳より狭いかな?
ダブルベッドと2Pソファを横並びにレイアウトし、ベージュとオレンジでコーディネートした暖かそうなインテリア例。
食事スペースは別の場所にあるのかな?
この部屋だけで8畳くらいありそうですが、オレンジ色をアクセントカラーにした温かみ&活気を感じるカラーコーディネートは寂しい一人暮らしの参考にも。
ベッドと違う面にソファを置いた例
ダブルベッド+通路+3Pソファのレイアウト例。
壁一面は、ベッドの幅+通路幅+ソファの奥行き分でOKなので、1個前の「ベッドとソファを横に並べるレイアウト」より大きなサイズのソファを置くことが可能です。
事例は6畳より広いので、6畳で似たようなレイアウトをする場合は、通路スペースがこれより狭くなります。
シングルベッド+通路+ベンチのレイアウト例。
奥行きのあるソファではなく、背もたれがないベンチを活用することで、幅が無い部屋でも似たようなレイアウトは可能。
この部屋は4畳半ほどかな?
ベッドとソファをL字にレイアウトした例
2面の壁にシングルベッドとソファベッドをレイアウトした例。
正方形の部屋で真似すると良さそう!
ベッドの足元&ソファサイドの余った部分には、チェストを配置。
ベッドと反対側の壁面にチェアが置いてありますが、この部分をデスクスペースにすると快適な生活が送れそう。
ダブルベッドと2PソファをL字にレイアウトした北欧インテリアの例。
8畳くらいあるかな?
ベッドとソファの位置が、これだけ離れてると、いつまでも布団でゴロゴロする習慣が減り、メリハリのある生活が送れそうな予感です。
3-2.6畳にベッドとソファを置いた場合のレイアウトパターン例
3-2-1.ベッドとソファを横並びにレイアウトした場合
長方形の部屋の場合
- 長手方向にベッドとソファを並べる
- 短手方向にベッドとソファを並べる
の2パターンを考えることができます。
が、短手方向に並べる場合は置けるソファの幅が狭くなります。
また、シングルベッドをセミダブル、ダブルにした場合もソファの幅は狭くなるので、ナイトテーブルの有無も踏まえ、それぞれの兼ね合いを考えながら家具サイズを選定していきましょう。
3-2-2.ベッドとソファを通路を挟んでレイアウトした場合
この場合、ベッド横とソファ前に膝が入るスペース(約40cm)が確保できればレイアウトが可能です。
上記の下の図のようなレイアウトをする場合は、ソファの横にサイドテーブルを置いたり、移動が自由にできるミニテーブルを置くと使い勝手が良くなります。
3-2-3.ベッドとソファをL字にレイアウトした場合
ただし、家具が部屋に点在するレイアウトとなるので、通路スペース、引き出し開閉スペースなど、他の家具との兼ね合いに注意しましょう。
※図はシングルベッド:TARVAベッドフレーム by IKEA(サイズ207×98cm)で計算。
4.【長細い6畳におすすめ】ベッドの足元にソファ
4-1.ベッドの足元にソファを置いたインテリア例
海外インテリアでよく見かけるのがこのパターンです。
このレイアウトは、ベッドの長さ+ソファの奥行き+通路スペースが必要なので、部屋の一辺の壁の長さが最低でも3m以上必要。
ですが、ベッドとソファの一体感のあるくつろげる部屋を演出できます。
ダブルベッドの足元に、ベッドに背を向けてベージュの2Pソファをレイアウトした例。
ベージュ&ホワイトでコーディネートしたエレガントな印象の部屋。
家具類のデザインもシャビーな雰囲気なので、優しさを感じます。
ダブルベッドの足元に、ベッドに背を向けてホワイトの3Pソファをレイアウトした例。
ソファの前にリビングテーブルを置いた寝室とリビングを合体させたような部屋。
テーブルの前にTVが置いてありそうな気が…。
ダブルベッドの足元に、ベッドに背を向けてグリーンの2Pソファをレイアウトした例。
ソファの背もたれとベッドの高さが同じなので、ソファからベッドに潜り込むことができそう!
「眠気を誘う就寝前の読書が習慣だ」という方が参考にすると良さそう。
ダブルベッドの足元に、ベッドに背を向けてライトグレーの3Pソファをレイアウトした例。
ソファと枕カバーの色を同じにした一体感のあるコーディネートが素敵♪
広々としていて、リゾート感もあるぐっすり眠れそうなインテリアです。
ダブルベッドの足元に、ベッドに向かって水色の2Pソファをレイアウトした例。
ローベッドとモダンなソファのコンビはお部屋を広々と見せる効果も。
TVの位置に悩んでしまいそうですが…。
ベッドの頭方向の壁からソファの背中までの距離は3mちょっとあるので、6畳の長い方の壁にベッドとソファを向かい合わせでレイアウトする時の参考にすると良いかも。
4-2.ベッドの足元にソファを置いた場合のレイアウトパターン例
4-2-1.ベッドとソファをくっつけた場合
ベッドとソファの両方から見やすいTVの位置は、ベッドとソファの直線状の壁ですが、壁面固定できない場合は、部屋の隅にTVボードを置いてTVの角度を変える形で対処。
ちなみに、6畳でこのレイアウトをする場合は、ソファの前にTVボードを置くスペースはありません。
(図の空間は、足を入れるスペース)
4-2-2.ベッドとソファを離した場合
3600×2700、2700×3600いずれの部屋の場合も、ベッドとソファの間にベッドに滑り込むスペース兼ソファに座った時の足スペースを確保。
ベッドに寝転んだ時とソファに座った時が向かい合わせになるのでTVの位置が難しいですが、部屋の同じ方向をベッドとソファで占めるので、残りのスペースを有効活用できるメリットがあります。
※図はシングルベッド:TARVAベッドフレーム by IKEA(サイズ207×98cm)で計算。
最後に、今回参考に書いたベッドとソファのレイアウト図は、家具自体の寸法だけを入れたものです。
忘れがちなベッドをレイアウトする時に必要なスペースは「ベッドレイアウトー覚えておきたい3つのスペースと具体的35実例」を参考にして下さいね。