「【書斎を作る前に読んでおきたい】デスクレイアウトの基本8パターン&厳選47実例」に書いた通り、ポールスミス展でインテリア脳を刺激された我が家は、すぐに仕事部屋の改造に取り掛かっています。
デスクの配置換えや乱雑に見える書類、本の整理はもちろんのこと、過去に特集した壁の飾り方を参考に、整然としながらもクリエイティブさが感じられる仕事部屋が理想です。
なので、エコカラットを張った壁(引っ越し後、なぜかすぐに自分達で張ったという…)を上手く活用できないかな?とイメージを膨らませ、世界を意識したステンシル+時計のヴィンテージっぽいインテリアを作ることになりました。
今回は、このステンシルを使った壁かけ時計インテリアを作った時の事例を元に、
- フォント選び
- 自作のテンプレートの作り方
- ステンシルのやり方
の3ステップを中心に手順を紹介していきたいと思います。
【ステンシルDIY】アルファベット+壁掛け時計でWorld Clockインテリア手順-目次
1.ステンシルに必要なもの(準備物)
ステンシルテンプレート用
- 用紙(シールでも可)
※プリントする文字の大きさによってA4~A3
※凸凹した部分にステンシルをする場合は、スケッチブックや画用紙など厚手の紙の方が文字が滲まない。 - カッター
- 定規(まっすぐカットする用)
- 両面テープ※シールを使う場合は不要
ステンシル用
- スプレー
※事例で使っているのは、カンペハピオ Kラッカースプレー 300ml(つや消しくろ) - マスキングテープ(なければセロハンテープ)
- 両面テープ
- 古新聞(スプレー養生用)
準備物を用意したら、まずはステンシルをしたい文字の形(フォント)を選びます。
2.ステンシル用フォントを選ぼう
ステンシルを作る場合は、見栄えのする太めの文字を使うのが鉄則です。
我が家の場合は、凸凹したレンガ調の壁の上にステンシルをするので、HGP創英角ゴシックUB(アルファベットは全角入力)とNaxa Boldの2種類を使用。
陶器、壁、家具などフラットな場所にステンシルをする場合は、スタンプ系のフォントの方がそれっぽくなるのでおすすめです。
(レンガのような凸凹した素材にステンシルをする場合は、細いラインが滲んでしまうので、スタンプ系はおすすめしません。)
人気のスタンプ系英語フォント10選
“THE QUICK BROWN FOX JUMPEDOVER THE LAZY DOGS.”を木の板にステンシルした場合の比較。
上から順に
※フォント名をクリックすると、フォントのダウンロードページに飛びます。
上記以外のフォントをネットから見つけたい場合は、“stencil font”または“stencil font bold”(太字)で探すとたくさん出てきますよー。
ステンシル用フォントを選ぶ時のポイント
選んだフォントを使ってステンシルテンプレートを作る時、曲線が多いフォントは、不器用さんはイラっとしてしまうかも…。
似たようなフォントでも④Disparador Stencil、⑤Octin Stencil Fontは、“O”や“C”などの曲線がある文字も定規を当てて直線にカットできます。
右の2つのフォントは、角がカクカクしているので、カッターの使い方に自信がない方におすすめです。
3.ステンシルテンプレートを作ろう
2.ステンシル用フォントを選ぼうで選んだフォントをPhotoshop、Illustrator、Excelなどを使って入力し、準備しておいた用紙に印刷します。
壁掛け時計用ステンシルテンプレートA3横文字
- New York/United States
- London/United Kingdom
- Tokyo/Japan
用紙を印刷したら、印刷した文字をカッターで切り抜きます。
※“O”や“a”など丸く切り抜いた白の部材(?)を間違えて捨てないように!!
印刷した用紙の裏面に両面テープを張り付けます。
※シールを使う場合は、この作業は無し。
※文字をスプレーで抜く場合は、文字の周りキワキワに&カーブの部分は特に丁寧に両面テープを張っておくこと。
(両面テープの箇所が少ない場合、スプレーが用紙と下地の隙間から入り込んで文字が滲んでしまいます。下記New Yorkの文字参照)
※凸凹したレンガ調の壁に張るのにA3のコピー用紙では心もとない為、スケッチブック用紙に印刷した用紙を張ってカットしています。
4.ステンシルで壁にデコレーションしよう
3.ステンシルテンプレートを作ろうで作った用紙をステンシルしたい部分に貼り付けます。
我が家は、壁に。
まずは、先ほど切り抜いた用紙を3分割均等割で壁に張ります。
続いて、先ほど残しておいた“e”や“o”のホワイトの部材(?)を貼り付けます。
ステンシルテンプレートの周りに古新聞を張って壁や家具を養生し、黒のスプレーを吹き付けます。
かなり入念にスプレーしました。
が、
ご覧の通り。
3.ステンシルテンプレートを作ろうの最後に書いたように、ステンシルテンプレートの背面に両面テープを張り付けた際、壁とテンプレートと壁の隙間のことを深く考えないで適当に張った為、文字が滲んでしまいました。
上記の写真のような細かい隙間は、特に入念に両面テープで埋めるように心がけましょう。
※フラットな壁や板にスプレーする場合は、さほど気にする必要はありません。
New Yorkの反省を生かして、Londonは少し改善。
New York、London、Tokyoの順番でスプレーしたので、Tokyoが一番マシ。
タイル目地に塗料が流れ込みTokyoがTokyaに見えます…。
タイルの目地も考慮して、テンプレートを割り付けるべきだったと後から更に反省。
5.壁掛け時計を取り付けよう
4.ステンシルで壁にデコレーションしようでステンシルした文字の上に壁掛け時計を取り付けます。
選んだ時計はこちら。壁掛け 時計 デザイン インテリア クロック by Amazon
時計の針と文字がバラバラになった黒の壁掛け時計です。
(乾電池はついてこないので、1つの時計につき単3電池を1個準備。)
数字はスポンジみたいな材質で、裏に両面テープが張ってあります。
4.ステンシルで壁にデコレーションしようで作った文字の上に型紙をレイアウトします。
(型紙は時計に付属しています。)
型紙に沿って文字を貼り付け、最後に真ん中に時計の針を取り付けます。
アルファベットステンシル+壁掛け時計の完成!!
6.参考にしたいアルファベットステンシル実例
最後に、瓶や食器、インテリア雑貨などにステンシルしているインテリアはよく見かけるので、変わった場所を中心にステンシルをする時に参考になりそうな事例を紹介。
フォントや色、ステンシルをしている場所など、これを見えると部屋中がアルファベットや数字だらけになりそうな気も…。
床に
玄関に向かう外の階段に“Hello.”のステンシル。
可愛い♪
事例は屋外ですが、玄関框に真似できそう!
やり方はこちら(英語です)
タイル床に“THE ONLY THING/COLUMBUS DISCOVERED/WAS THAT THE HE WAS LOST”などの文字を文字の大きさを変えて、ステンシルした例。
これは、凄い!!
店舗かな?
一般的なお家のフローリングにこのステンシルをするのは勇気がいりそう…。
文字の大きさを揃えずに、文章ごとに変えると一段とおしゃれに見えますね。
段差に
ステップの高さ方向に、赤で“MIND THE STEP”の文字。
こんなところに文字を書くなんて発想は無かった…。
文字の高さや方向が少しずつ変えてあるのがポイントです。
壁に
リビングの凹んだ壁に“there was a cry there was a smile under bedroom eyes”などの詩を床から天井までステンシルした例。
アクセントクロス+英語ステンシルでも同じようなインテリアが作れそう。
英語で長い文章をステンシルしたい時は、有名な曲の歌詞や映画のセリフを参考にすると悩まないですよ。
幅1.5mほどの壁をグレー×オレンジ×グレーで縦に塗り分け、上から“ENEGY”、“FIT”、“STRENGTH”、“SPIRIT”の文字をステンシルした例。
この壁、格好良い!!
文字の大きさもフォントもバラバラですが、統一感がありますね。
室内ドアが取り付けてある壁に“MAKE LOVE/NOT WAR”の文字。
ドアから文字がはみ出してる!!!
ステンシルをする時に、“A”や“O”の中抜きを取っておくのを忘れると、この事例のように黒く塗りつぶすハメになります…。
ヴィンテージな木目の壁のトイレに“RECYCLING”の文字をステンシルした例。
掠れた文字が素敵!!
RECYCLING(リサイクル)と書いてあるので、木を再利用したものかしら?
続いては、壁に直接ではなく、ステンシルをした板やキャンバスを使った事例を4つ。
幅30cm高さ10cmの板にホワイトでステンシルしたものを縦に4枚くっつけて、ピースを作り、縦2段、横3列にして窓と窓の間のホワイトの壁に飾った例。
壁に穴をあけたりしなくても両面テープで貼り付けることができるので、壁を傷つけたくない方でも真似できます!!
ちなみに、書かれている英語は、歌の歌詞です。
白の黒の英語をステンシルしたホワイトのキャンバスを壁に飾ったダイニングの例。
ちなみに書いてある文字は、BUENOS AIRES/SYDNEY/NEW YORKなど、世界各国の都市の名前。
フォントは同じですが、文字の大きさを変えてバランスが取ってあります。
30×30cmの木の板に紙を貼り付けて、文字を切り抜いた例。
文字をペイントするのではなく、文字を切り抜いて下地を見えるバージョンです。
書いてあるのは、“LEND ME YOUR EYES I CAN CHENGE WHAT YOU SEE”、“BUT YOU SOUL YOU MUST KEEP TOTALY FREE”。
イギリスのフォークロックバンドMUMFORD&SONSの『Awake My Soul』の歌詞の一部です。
黒っぽい木の板に“7TH AVENUE”、“BROOKLYN BIRIDGE”、“Union Square”、“Broadway”などニューヨークの地名をホワイトでステンシルして、壁に飾った例。
文字の掠れ方が素敵!!
1個前に紹介した事例とは逆で、文字を塗ったバージョンです。
家具に
ナイトテーブルとして活用しているトランクの側面に数字をステンシルした例。
スタンプっぽい見た目が可愛すぎる♪
この方法は、チェストにも真似できそうですね。
木製スツールの座面に“5”をステンシルした例。
文字が書いてあるだけで、3倍くらいおしゃれに見えてしまうのは、私の頭がステンシル脳になってしまっているからでしょうか…。
英語のステンシルと壁掛け時計を使ったWORLD CLOCKの作り方は参考になったでしょうか?
アルファベットと針だけの時計を使ったインテリアは、1年ほど前から挑戦してみたいことだったのですが、レンガ壁の凸凹にこれほど悪戦苦闘するとは予想外でした。
文字が滲んでしまった失敗例は、載せるのを躊躇してしまったのですが、「こんなダメな事例もあるよ。」ということで…。
ちなみに、フラットな壁ならこれほど滲む心配はないでしょう。
今回の挑戦で、ステンシルに目覚めてしまったので、次回は仕事部屋に新設した収納家具の扉にラベルっぽいものを作ってみようと思います。
[参照元:Houzz Inc]