インテリアの中に取り入れる色で部屋のイメージがガラリと変わるのは、色を効果的に利用したインテリアカラーの組み合わせ6選やカラーの効果と好きな色をインテリアに上手く入れるコツに書いた通りです。
でもこれらのページに載ってる事例は、色をベースに選んだ写真なので、全部が違う部屋です。
その為「もし、この部屋が違う色だったら?」と想像するのは難しいです。
人生でインテリアカラーを決める場面は、引っ越しで新しい新居に移る時。
家具などがない真新しい空間をどのようなカラーテイストにするかで随分イメージが変わります。
このページでは、同じ部屋を異なるテイストの9色でコーディネートした場合、どのように見えるのかをシミュレーションしています。色使いのポイントやイメージの違いを身近に感じてみて下さい。
同じ部屋、色違いで変わるインテリアのイメージ
白でまとめた部屋のイメージとポイント
床をごく薄いクリーム色にして、壁や天井、家具を白でまとめた部屋は広々として清潔感漂う印象になります。
白は広がり感が出る為、狭い部屋も実際以上に大きく見えるメリットがあります。
また、白は汚れやすいからと嫌煙しそうですが、逆に汚れが目立つからと掃除をまめにするメリットも。
白にはクリームがかったものや少しだけ赤みを感じるものなど様々な色があります。
リビング・ダイニングのようなくつろぎが目的の部屋は青みがかった白でまとめると無機的なイメージに偏るので、クリーム系がおすすめです。
白っぽい色で部屋を統一すると、単調に見えがちなので、カーテンやテクスチャーに変化をつけると飽きの来ない空間になります。
ベージュでまとめた部屋のイメージとポイント
ナチュラルカラーの代表格、ベージュでまとめた部屋はくつろぎ感漂う空間になります。
白とベージュを組み合わせた部屋は、自然なやすらぎを感じさせ、どんな年代の人にもしっくりきます。
ベージュの洋服を着たり、ベージュがメインの部屋で過ごしたりすると、安心感を得られるという人も多いのでは?
これは、ベージュが肌の色に近く、人にとって保護色だからという説もあります。
白とベージュの組み合わせは、飽きがこない上に、小物にどんな色を使っても失敗が比較的少ないのが魅力です。
無難過ぎるのを避けるには、白のインテリアと同様、ソファの張り地やカーテン地などに素材感があるものを使ったり、小物に柄を使いましょう。
白×ベージュ×濃いめのブラウンでまとめた部屋のイメージとポイント
白とベージュ、濃いめのブラウンの組み合わせでまとめた部屋は引き締まった印象になります。
ナチュラルカラーでありながら、ブラウンをポイントに使うことで、白とベージュの組み合わせよりもグンとメリハリの効いた部屋に仕上がります。
濃いめのブラウンはインテリアのトレンドカラーです。
淡い色調の部屋にこの色の家具を置くと空間を引き締める効果があります。
ただし、カーテンなど面積が広い部分に使うと、素材によって暑苦しく感じることも。
夏が近づいたら、ブラウンでも涼感のある素材のものに取り換えたり、ラタンやカゴなどリゾート風の小物で演出するのもアイデアです。
白×ベージュ×赤でまとめた部屋のイメージとポイント
赤は私達に元気を与えてくれるパワーの色です。
白とベージュのインテリアに赤をプラスすると、暖かな団らんのイメージに変身します。
もちろん、赤には色んな色みがあり、ビビッドな赤ならカジュアルに、渋めの赤ならシックに、と表情も多彩。
また、コットンやベルベットなどの素材の質感によってもイメージが大きく変わります。
ただし、鮮やかな赤は使い方に注意が必要です。カーテンなど一部だけに使うと、そこだけ浮いてしまう危険があります。この場合、クッションやラグなどにも同じ色が入ったものを使うとまとまりやすくなります。
白×グレー×黒でまとめた部屋のイメージとポイント
無彩色のインテリアは、住宅というより非日常空間のイメージです。
重さを感じさせる黒をボリュームのあるソファに使うと安堵感が出ます。
また、白×グレー×黒の組み合わせは、住宅では狭い部屋より、ある程度広い空間に向いています。
窓の小さな閉鎖的な部屋では、無彩色のクールな表情がより強調されて、寂しげな印象になってしまいます。
床から天井まで大きな開口部がある部屋なら、窓から差し込む陽光や自然の緑が冷たさを和らげてくれます。
無彩色のインテリアには、ガラスやクロムを使った家具が似合い、クッションなどにビビッドな赤や青を使うと変化がつきます。
ブラウン×黒でまとめた部屋のイメージとポイント
黒もブラウンと組み合わせると、上のモノクロームのパターンと比べてずっと暖かな印象になります。
重厚感のある黒と落ち着き感のあるブラウン。この2色のイメージが重なって、会社の役員室のようなフォーマルな雰囲気の部屋になります。
ブラウン×黒の組み合わせは、ファミリールームというより、応接間を兼ねたリビングや書斎にぴったり。ちょっとよそよそしくて地味な印象を和らげるには、ブラウンと黒が入ったラグを敷いたり、シックなレンガ柄やグリーン系のクッションをプラスします。ソファの張り地やカーテンに温もり感のある素材を使うのもおすすめです。
白×薄いブルーでまとめた部屋のイメージとポイント
白いテーブルやキャビネットにグレーの床とソファ、薄いブルーのカーテンの組み合わせ。淡い寒色系のコーディネートは、狭い部屋も広々と見せる効果があります。
寒色系は冷たく感じる色なので、夏場、特に日差しが強い部屋に使うと涼しくて快適ですが、冬は寒々しいイメージになってしまいます。夏はアクセントカラーに濃さの違うグリーン系、冬には暖色系のオレンジを使うのがおすすめです。
青紫や紫を組み合わせると、ぐっとお洒落な雰囲気に、淡いピンクをプラスするとソフトで優しいイメージになります。
グリーン×オレンジでまとめた部屋のイメージとポイント
グリーンやオレンジ、赤など鮮やかなカラーをたくさん使ったインテリア。
こんな部屋で暮らす人は、日常のちょっとしたことにも楽しみを見つけるアクティブなタイプです。
鮮やかな色は小さな子供に好かれるので若いファミリーにもおすすめです。
「元気が出ない」と悩んでいる人にもおすすめの配色で、明るい色から元気とパワーをもらえます。
強い色の多色使いでは、広い面積に白を使い、家具も白か明るいナチュラルカラーにするとまとめやすくなります。家具のデザインは、軽快で遊び心があるものが似合います。
トーン違いのピンクでまとめた部屋のイメージとポイント
壁紙を淡いピーチ色、カーテンにピンク。淡い暖色系を使った部屋は、そっと身体を包み込んでくれるような包容力があります。
花の色にも多いピーチ色やピンクは、やさしくてロマンチックなイメージがあり、女性に好まれる色です。
ピンクは若返り効果もあると言われており、年配の女性の部屋やバスルームにも向いています。
でも、ベビーピンクのような甘すぎる色では子供っぽくなりすぎるので、ややグレーやベージュがかったグレイッシュな色を選び、大人のコーディネートを心掛けましょう。
家具や床はソフトな雰囲気を損なわないようにアイボリーやベージュなどを選びましょう。