前回の記事で色別のインテリアコーディネートを何回かのシリーズに分けて特集すると宣言しましたが、すっかり時間が経ってしまいました…汗
この空白の期間にも我が家では、インテリアをセンスよく見せる部屋作りに挑戦していて、年末から年始にかけて寝室を大改造していたのですが(その時発見したインテリアのポイントはこちら)、やはり迷ったのが色の使い方。
我が家の寝室は、日当たりの悪い北側にあり、窓が小さく、暗い印象なので、実は、足を踏む入れるのが億劫だったんです。
この陰湿なイメージの部屋を元気や活力、楽しい気分を感じることができるように変えたいというのが大改造の目的でもありましたので、青を使った寒色系よりも、黄色やオレンジを使った暖色系にした方が良い気がしたんですね。
でも、大面積に暖色を使うと夏に暑苦しく感じてしまいそうなので、小面積でポイント的に使おうと。
そんな時、参考にしまくったのが暑さをあまり感じないオレンジ色のインテリアコーディネート例です。
オレンジ色は、【10色事例付】カラーの効果と好きな色をインテリアに上手く入れるコツで説明した通り、健康的な印象をもたらす色です。眠るだけの寝室でも、アクセント的にオレンジを使えば、心を豊かにしてくれるんではないかと考えました。
しかしながら、オレンジ色の部屋と言えば、子供っぽいという印象もぬぐえません。
そこで、私が参考にした大人っぽいオレンジ色を使ったインテリアコーディネート事例を使われている家具や場所ごとに紹介していきましょう。
赤インテリア-目次
1.オレンジのソファを置いたリビングコーディネート例
ミディアムブラウンの床色のリビングの日当たりの良い場所に曲線の3Pソファをレイアウトした例。
明るい場所に明るい色のソファを置くことで、見てるだけで元気が貰えそうなコーディネートになっています。
ちなみに床に敷いてある、ぐねっとした曲線のラグは、デザインbyポール・スミスです。
ナチュラルブラウンの床色のリビングにシンプルなデザインのオレンジ色のソファをL字にレイアウトした例。
家具は白をメイン、ラグも主張し過ぎないベージュにすることで、ソファが際立って見えますね。
ホワイト×オレンジのはっきりとしたコントラストのおかげで、オレンジのソファなのに、スタイリッシュな大人の雰囲気を感じるインテリアになっています。
ソファの背面にある白い壁に、ソファと同色の涙のような形のオブジェが張り付けてあるのもポイントです。
ダークブラウンの床色のリビングにオレンジ色のモダンなデザインの3Pソファをコーディネートした例。
黒っぽい床にオレンジ色のソファを組み合わせると、もっさりとした印象になってしまいがちですが、クッションとリビングテーブルの脚に白を使うことでメリハリを演出。
茶系の空間の中にオレンジ色のアイテムがあると、パッと明るく、楽しい雰囲気になりますね。
ホワイトの床色のリビングに茶色のラグを敷き、オレンジ色のコーナーソファをレイアウトした例。
このリビングも白のリビングテーブルと組み合わせることで、メリハリのあるスタイリッシュなインテリアが演出してあります。
長方形の板を角度を変えて3つ乗せたようなデザインのリビングテーブルが格好良い!!
ダークオレンジのソファに丸太風のリビングテーブルを3つ組み合わせた、自然を感じるリビングインテリアの例。
落ち着きと癒しを感じる素敵なコーディネート♪
壁に飾られている鳥の絵は、写真集(Bird by Andrew Zuckerman)を切り抜いて額に入れたもの。
枝のようなフロアランプなど、自然をテーマにしたインテリアの作り方が、とても参考になります。
オレンジ色の個性的なデザインのソファにホワイトの鏡面素材のリビングテーブルをコーディネートしたモダンリビングの例。
オレンジのソファには、ホワイトの家具を組み合わせるのが鉄板なのかしら?
チープな印象を受けないのは、ソファの色が少し黒みがかったオレンジ色だからです。
2.オレンジのアクセントクロスを使ったインテリアコーディネート例
4面の壁のうち1面だけにダークオレンジのアクセントクロスを張った寝室の例。
ベッド、ナイトテーブル、デスクは全てダークブラウン色に統一して、落ち着きのあるベッドルームを演出。
テーブルランプのシェードにブルーを使い、アクセントカラーの効果を最大限に活用したカラーコーディネートの仕方も参考になります。
4面の壁のうち2面に鮮やかなオレンジ色の壁紙を張ったリビングの例。
日本人の色彩感覚で、このカラーコーディネートの部屋を見ると「賑やか過ぎる」と感じてしまう方も多いかもですが、家具にダーク色が使われているので、明るいオレンジの壁の部屋でも心がざわつく感じは軽減されています。
3面の壁:ライトグレー、1面:オレンジにした縦長リビングのコーディネート例。
正面のオレンジ色の壁がリビング全体をパッと明るい雰囲気に!!
このレイアウトの場合、ソファの背面の壁に色をつけた形になっているので、くつろいでいる時は、オレンジ色が目に入ることがないようになっています。
ダークオレンジのアクセントクロスに、ホワイトの鏡面素材のモダンな収納家具をコーディネートした子供部屋の例。
このホワイトの家具はIKEAのリビング収納BESTÅ(ベストー)です。
ソファのところでもオレンジ×ホワイトは相性が良いと書きましたが、家具と壁の組み合わせでもスタイリッシュな印象になりますね。
1面の壁をオレンジ色にしたトイレの例。
明るくて清潔感のあるトイレ!!
オレンジ(暖色)は、寒色系の色に比べると圧迫感を生んでしまう色なので、狭い部屋には向きませんが、このトイレの場合は、壁の上部を鏡張りにして奥行感を演出することで、空間を実際よりも広く見せる工夫がしてあります。
狭い部屋や暗い部屋を鏡を使って効果的に演出する方法をもっと知りたい方は、下記のトピックを参考にしてみて下さいね。
3.オレンジをアクセントカラーに使ったインテリアコーディネート例
クッション(枕カバー)とランプシェードにダークオレンジを使った寝室のコーディネート例。
そうそう。私が目指したのは、このカラー使い!!
オレンジ色を使ってるのに子供っぽくなくて、エレガントな印象さえ受けませんか?
ベッドカバーがグレーなので、この配色なら夏でも暑苦しくありませんよね。
オレンジのベッドスローをコーディネートしたモダンなベッドルームのコーディネート例。
ベッドスローは、ホテルのベッドでよく見かけるベッドカバーの上にある横長の布です。
たった1枚プラスするだけで、こんなにも洗練された雰囲気になるので、寝室をおしゃれに見せたい時は、ぜひ活用してみて下さいね。
色別のベッドスローのコーディネート例は、下記のトピックで紹介しています。
濃淡グレーでコーディネートしたベッドルームにオレンジ色のベッドとオレンジのラインでアクセントをつけた例。
ゥオオオオォォォォ!!何だコレ?
そもそも、こんな場所にアクセントカラーを使おうという発想が無かった!!
オレンジ色のベッドは、モロッコのアンティークショップで見つけたものをペイントしたものだそう。
モノトーンでまとめた空間にオレンジ色のチェアとオレンジ色のキャビネットをレイアウトしたベッドルームの例。
チェアはイームズのサイドチェアDSRです。
キャビネットに椅子と同じ色の引き出しを持ってくるセンスが素晴らしい!!
この事例を見てると「アクセントカラーって大事だな。」と思いませんか?
テーブルランプ、クッション、サイドテーブルにオレンジ色をコーディネートしたリビングのインテリア例。
このリビング、家具のレイアウトの仕方が、暖炉を中心に左右対称になっています。
また、脚がクロスデザインになったリビングテーブルを部屋の中央に置くことで、シンメトリーを強調したコーディネートにしてあります。
ダークグレーのキッチンにオレンジ色のカウンターとシェルフを組み合わせた、格好良い一人暮らしの部屋のインテリア例。
シルエットが同じ4つのシェルフを壁につけることでスタイリッシュに見せた事例です。
そもそも、この事例のように「部屋全体がダークグレーだ。」という人の方が珍しいかもしれませんが、このアクセントの使い方は、ダークブラウンにも合いそうな気がします。
ダークグレーのソファにダークオレンジのクッションをコーディネートしたリビングの例。
アクセントカラーをもっとも取り入れやすいのがクッションです。
インテリアコーディネート初心者のうちは、この事例のようにソファとクッションの組み合わせで、メリハリを出すことから始めてみると良いですよ。
白に近いライトグレーのソファ&ラグにオレンジ色の一人掛けチェアを組み合わせたリビングのコーディネート例。
ファブリック素材の一人掛けチェアなので、暖かい雰囲気が伝わってきますね。
もっとスタイリッシュな印象にしたい場合は、チェアの素材をレザーやプラスチックに変えると良さそうです。
アクセントカラーの配分については、下記のトピックを参照してくださいね。
4.オレンジのラグを使ったリビングコーディネート例
ダークオレンジのパターン柄のラグをコーディネートしたリビングの例。
オレンジ色のラグは、単色で明るい色だとカジュアル要素が濃くなってしまいますが、暗めのオレンジ色やパターン柄をチョイスすると、この事例のように大人っぽくて落ち着きのある部屋にすることができます。
ダークオレンジの単色ラグの上にホワイトのダブルベッドを置いた寝室の例。
やっぱり、オレンジと白は合う!!
「このベッドが、木目や茶色だったら…。」と想像すると、もっとモサっとした印象になってしまうと思いませんか?
ダークオレンジのラグにホワイトのコーナーソファをコーディネートした横長リビングの例。
クッションや隣にあるダイニングスペースのチェアにもオレンジ色を使うカラーセンスが素敵過ぎる!!
広いリビングダイニングの事例ですが、この事例のカラーコーディネートや家具の素材感は、現在日本で主流のワンルームタイプのLDKの参考にもできそうです。
ダークオレンジのラグにダークグレーのソファをコーディネートしたリビングの例。
これまで紹介してきたリビングにオレンジ色を使った事例と比較すると、「狭い。」という印象を強く受けませんか?
これが暖色と暗い色によって受ける圧迫感です。
同じ面積の部屋でも、ソファをホワイトにすると開放感のあるリビングを演出できるような気がします。
5.オレンジにもう1色プラスしたセンスのあるコーディネート例
+グリーン
ダークオレンジの仕切り壁の前にグリーンの3Pソファをコーディネートしたリビングの例。
変わった間取りの部屋ですが、オレンジとグリーンという一歩間違えればティーン向けのカジュアルになりそうな色の組み合わせを大人っぽく演出したコーディネートの仕方が参考になります。
オレンジの円形ラグにグリーンの一人掛けチェアをコーディネートしたリビングの例。
宇宙人が暮らしていそうな個性的なインテリアですが、椅子、テーブル、インテリア小物、ウォールシェルフに全て丸いフォルムのデザインをチョイスしてあるのがポイントです。
オレンジの一人掛けソファとグリーンのテーブルをコーディネートした寝室の例。
ベッドカバーと壁紙に同じパターン柄のグリーンの生地を使うアイデアが素敵!!
プラスチック製のキノコみたいなフォルムのテーブルは、Martini Side Table by West Elmです。
グリーンの3Pソファとオレンジのパーソナルチェアを向い合せにレイアウトしたリビングの例。
グリーン×オレンジは、自然と太陽の組み合わせを連想させるのか、心地良さそうな印象がしますね。
オットマン付のパーソナルチェアは、デザイナーズ家具でお馴染みのウームチェア by エーロ・サーリネンです。
1セット10万円近くする椅子ですが、スペースに余裕があるならインテリアのアクセントに使いたいですね。
渋いグリーンのベッドカバーにオレンジ色のベッドスローをコーディネートした寝室の例。
壁に飾ったアートもオレンジ×グリーンにして、ホテルのようなリラックスした空間を演出!!
ベッドリネンとアートの色を同じにするアイデアは今すぐにでも真似できそう。
+ブルー
水色のベッドと1Pソファをレイアウトした寝室にオレンジのテーブルランプと背面がオレンジ色のオープン棚をコーディネートした例。
メリハリのある素敵なカラーコーディネートがおしゃれ!!
水色の方がカラー配分が多く、オレンジ色をアクセントカラーに使ったインテリア例です。
水色のベッドにオレンジ色のナイトテーブルをコーディネートした寝室の例。
目がチカチカしそうな色の組み合わせ方なのに、落ち着いて見えるのは何故?
水色×オレンジは、リビングに使うとごちゃごちゃした印象になりがちですが、ベッドカバーに白を使える寝室なら大丈夫かも。
ホワイトの3Pソファにオレンジ色のクッションと水色のクッションを組み合わせ、両サイドにオレンジ色のサイドテーブルを置き、上に水色のシェードのテーブルランプをコーディネートしたリビングの例。
先ほど「水色×オレンジは、リビングに使うとごちゃごちゃした印象になりがち」と書きましたが、水色をこの事例のような灰みがかった色合いにすると、上手く馴染みます。
青のデスクにオレンジのチェアを組み合わせたホームオフィスの例。
こんなおしゃれな空間で仕事がしてみたい!!
ホワイトやベージュ系をベースにしたお家に合いそうな予感です。
青のベッドにオレンジ色の枕とベッドスローをコーディネートした寝室の例。
テーブルランプ、ナイトテーブル、ベンチにもオレンジ色を使うカラーセンスがおしゃれ過ぎます!!
例えベッドのカラーバリエーションに青があったとしても子供用の家具でない限り青を選ぶ可能性は少ないと思いますが、この事例を見た後だと「こんな組み合わせ方もあり!!」と思えてきますね。
オレンジ色のコーナーソファにブルーのデイベッドをコーディネートしたリビングの例。
隣にあるダイニングのチェアには赤紫と青紫を使うというハイセンスなカラーコーディネートですが、5色を同じ空間に混ぜてあるのにチグハグに見えないのは、カラーバランスが取れているからですね。
+グレー
グレーのベッドカバーにオレンジ色のクッションをコーディネートした寝室の例。
壁色もグレーの寝室ですが、白の壁に同じコーディネートをすると、もう少し明るく、スタイリッシュな印象になるんじゃないかな?
クッションの色に合わせたアートの飾り方も、是非参考にして下さいね。
ライトグレーのコーナーソファの背面の壁をオレンジ色で腰の高さまでペイントしたリビングの例。
クッション、テーブルランプにもオレンジ色を使ってあるので、都会的で明るい雰囲気のインテリアになっています。
今回の事例紹介で「オレンジ×ホワイトは鉄板の組み合わせ」だと、書いてきましたが、そこにグレーが加わるとおしゃれ要素が更にアップするような気がします。
[参照元:Houzz Inc]