陽射しの調整や視線カット、インテリアの雰囲気に合わせた色などカーテンを選ぶ目的は様々。
カーテンは、生地や色柄の種類が豊富で、自宅でも洗濯ができるので「窓周りにはブラインドではなく、まずはカーテン!!」という方も多いのでは?
しかも、カーテンは、どんなインテリアテイストにも似合うので、インテリアをグレードアップさせるカーテンをチョイスしてコーディネートを出来る限り楽しんでみたいですよね。
そこで、今回は、カーテン選び方を機能面、カラーコーディネート、カーテンレール&フックなどの部材に分けて紹介していきたいと思います。
これまで、何となくカーテンを選んでいたという方も、これを読めば、カーテンの考え方が180度変わってしまうかも!?
カーテンの選び方5つの基本とインテリアを3倍魅力アップするカーテン実例-目次
1.覚えておきたいカーテンの6つの役割とおすすめの選び方
引っ越しをしたらまずはカーテン。
人生で何回か住まいを変えたことがある方は、カーテンの重要性を認識していらっしゃると思いますが「そもそも、なぜカーテンをつけるのか?」その役割について考えたことがありますか?
カーテンには「室内に注ぎ込む光の調整」「日中の光の遮光」「内外からの視線」「冷暖の省エネ」「防音」の役割とインテリアをUPする「意匠性」の6つの役割があります。
1-1.自然光の調節
- 室内の自然光の量を調整
- 直射日光のカット
- 強すぎる日差しのカット
など、日中の光をカーテンによって調整します。
直射日光がデスクに当たるのをカーテンで防いだ例。
1-2.遮光
- 日中の外からの光を遮断
日中の光を遮断して、室内を暗くし映画鑑賞をしたり、眠る時には室内を夜と同等の明るさにできるカーテンの存在が欠かせません。
1-3.視線
- 【室外から】プライバシーの保護と防犯(住宅密集地・道路に面した部屋など)
- 【部屋内から】見たくない外の景色を隠す
カーテンが無いと部屋内が外から丸見え状態です。
カーテンと言えば、外からの視線を遮ることばかりに気をとられがちですが、室内から見える景色を隠すのにも大きな役割を果たしています。
例えば、マンションの廊下に面した部屋で、廊下を通行する人影を視界から遮りたい場合にもカーテンは欠かせません。
1-4.省エネ効果
外と部屋内にカーテンを1枚挟むことで暑さや寒さを緩和します。
1-5.防音効果
外と部屋内にカーテンを1枚挟むことで音を吸収します。
1-6.意匠性
カーテンの種類や色柄の選定によって、部屋の雰囲気をガラリと変えることができます。
「インテリアに飽きてきたな。」と思ったら、模様替えではなく、カーテンの色を思い切って変えてしまう方法もあります。
1-7.カーテンのおすすめの選び方
冬に窓まわりの冷気が気になる場合は、天井から床までのカーテンを吊り下げ、窓をすっぽりと覆ってしまうのがおすすめです。
床から天井までカーテンを吊り下げた例。
ただし、腰窓の下に家具を置く場合は、家具にカーテンがかからない長さになるように注意しましょう。
カーテンの種類を選ぶ時は、道路側ならしっかりとした厚手、外からの視線が気にならない部屋には薄手と言ったように、カーテンを取り付ける部屋や目的を整理しておきましょう。
2.カーテンの採寸方法を知っておこう
カーテンのサイズを決める時は下記の手順で寸法を出すようにしましょう。
幅
カーテンレールの幅(窓の両サイド+10~15cm)×1.03~1.05
※窓の両サイド+10~15cmはたたみしろ分
高さ
腰窓の場合
カーテンレールの下端~窓枠の下端までの高さ+15~20cm
掃き出し窓の場合
カーテンレールの下端~床までの高さ-1~2cm
※レースカーテンもつける場合は、上記の寸法から更に1~2cmを引きましょう。
レースカーテンは外のカーテンよりも短めが基本です。
3.カーテンのカラーコーディネートの基本を知ってインテリアを3倍魅力的にしよう
カーテンの色を決める時は、カーテンをメインカラーにするのかアクセントカラーにするのかを考えます。
インテリアにおけるメインカラー、アクセントカラーの考え方については下記のトピックを参考に。
カーテンをメインカラーにする場合
カーテンをメインカラーにする場合は、リビングに置くソファ、寝室のベッドカバーなどと揃えるのが一般的です。
カーテンは面積が広く、部屋の中で占める割合が多いので、色の持つイメージを考えた上でその部屋に合った色を選ぶようにしましょう。
インテリアにおける色の持つイメージについては下記のトピックを参考に。
ソファとカーテンの色を揃えたリビングの例。
カーテンをアクセントカラーにする場合
カーテンをアクセントカラーにする場合は、クッションにもカーテンと同じ色を使うとまとまりのある部屋になります。
下にカーテンとクッションを同じカラーにした7つのパターンを紹介しますので、ぜひ参考にしてみて下さいね。
アクセントカラー:赤
アクセントカラー:黄色
アクセントカラー:ピンク
アクセントカラー:オレンジ
アクセントカラー:ブルー
アクセントカラー:グリーン
アクセントカラー:紫
を参考に。
4.カーテンを使ってインテリアを効果的に演出する方法を知っておこう
低い天井を高く見せる方法
低い天井を高く見せるには、天井から床まで鉛直方向を強調するように吊るすと効果的です。
ただし、カーテンの色が暗いと重く狭い印象に、色が鮮やか過ぎると圧迫感が出ることもあるので、部屋の広さとのバランスを考えるようにしましょう。
暗い色・鮮やかな色・無難な色のカーテンの鉛直方向を強調した事例の比較
暗い色の場合、カーテンが迫りくるような印象になる。
鮮やかな色のカーテンは、色や柄によって圧迫感を感じます。
ベージュや薄い色のカーテンならインテリアに馴染みやすくインテリアコーディネートもしやすい。
賢いレースカーテンの選び方
2重付けにするレースカーテンは、クリーム色、ベージュ、焦げ茶、薄いプリント入りを選ぶと洗練された雰囲気を演出できます。
ブルー系のカーテン&ブルー系パターンのレースカーテンをコーディネートしたモロッコインテリアの例。
また、これらのカーテンは白のレースカーテンに比べて黒ずみが目立たないという利点もあるので「レースカーテンは白」という固定概念を捨てて、カラーを取り入れることも覚えておきましょう。
5.カーテンレール&フックの種類と用途について知っておこう
カーテンレールの種類
カーテンレールには機能レールと装飾レールがあります。
機能レール
機能レールは機能性重視でレールが目立たないように取り付けるタイプです。
窓をシンプルに演出したい時にぴったりです。
賃貸や分譲マンションで最初からカーテンレールが付いているという場合は、このタイプがほとんどです。
装飾レール
装飾レールはデザイン性が高く、それ自体がインテリア装飾となるタイプです。
木製や金属製など素材も形も種類が豊富な装飾レールは、リフォームやリノベーション、新築住宅に是非つけたいもの。
インテリアの雰囲気に合わせて選ぶようにしましょう。
また、このタイプはレール自体に重量がある場合もあるので、しっかり支えられる場所に取り付けるように気をつけましょう。
カーテンフックの種類
フックには、天井付け用のAタイプ、正面付け用のBタイプ、長さが調整できてどちらのタイプにも使えるアジャスターフックの3種類があります。
カーテンレールを見せる場合はAタイプかアジャスターフック、隠す場合はBタイプかアジャスターフックを使用します。
カーテンを天井付けにした例。
吊元の種類
カーテンを吊るす時は、吊元をシンプルに隠すカーテンボックスや豪華に飾るバランスも視野に。
ストレートフラット
プリーツバランス
スワッグバランス
ギャザーバランス
2つ山ヒダ
3つ山ヒダ
ハト目スタイル
フラットスタイル
また、カーテンの縁を飾るトリム、カーテンを留めるタッセルや房かけなども素敵なカーテンを演出するのに欠かせない小物です。
トリム
タッセル
房かけ
[参照元:Houzz Inc]