一昔前までは、くつろぐリビングと食事を食べるダイニングは別々の部屋でしたが、最近のマンションははじめとした住まいのスペースは、ダイニングや居間という既成概念にとらわれない広い空間のLDタイプが主流です。
「食べる」と「くつろぐ」という2つの日常行為が一緒に入った空間の使い方を考えて行きましょう。
リビング+ダイニングの家具レイアウトテクニック-目次
ダイニングだけの家具のレイアウトを基礎から知りたい方は
をそれぞれ参考にしてみて下さいね。
「食べる」と「くつろぐ」に必要なスペース
家具をレイアウトする時に最低限とっておく必要のあるスペースは、 【永久保存版】家具の大きさ選びに役立つ!日常生活に必要なスペースを知っておこうに詳しく書いていますが、ここでは「食べる」「くつろぐ」という2つの日常行為が一緒に入ったリビング+ダイニング(LD)の使い方を考えていきます。
「食べる」に必要なスペース
- 料理を運ぶためのスムーズな動線が確保できるスペース
- 椅子から立つ&座るをスムーズに行えるスペース
- 食事中に隣の人と腕がぶつからない間隔
- 前の人と配膳が被らないテーブルの奥行
「くつろぐ」に必要なスペース
- 十分に足が伸ばせるスペース
- 家族が多い場合は、一同に集まることができるスペース
- 子供が小さいうちはいろいろな遊びに対応できる広めのスペース
- 家族でゲームができるスペース
この「食べる」と「くつろぐ」の両方を満たすのに部屋の広さが充分ではないと感じる場合は、家具を壁際にまとめてレイアウトしたり、「食べる」と「くつろぐ」両方に使えるソファダイニングなどの家具を選ぶという手もあります。
6畳(約10㎡)の2つのレイアウト例
「食べる」と「くつろぐ」を同じスペースにしたLD
部屋の隅にL字型のベンチソファを置き、ダイニングとくつろぎのスペースを兼用するスペースを作ります。
壁際に家具があるので、人の動きを家具が遮ることがなく動線もきちんと確保できています。
「食べる」と「くつろぐ」を別々にしたLD
ダイニングスペースとくつろぐためのソファスペースを別々に設けることで「食べる」と「くつろぐ」を切り離すことができます。このタイプには、それぞれのスペースを好きなインテリアでコーディネートできるというメリットもあります。
「食べる」と「くつろぐ」を有効的に活用したLD
部屋の半分に高さのある畳コーナーを設置します。
畳コーナーの下が収納になっているものを選ぶと、食事の時に座る椅子にもなるので、狭いスペースを有効利用することができます。畳は、上にゴロンと横になることもでき、活用範囲が広いレイアウトです。
畳コーナーが設置できない場合はダイニングソファも有効的です。
8畳(約13㎡)の3つのレイアウト例
空間確保に注力したLD
食器棚やソファなど、ボリュームのある家具を壁際にレイアウトして、人の移動の為の動線を確保。
ダイニングコーナーとソファの両方から見える位置にテレビを置いて、無駄な家具を一切置かないすっきりとしたレイアウトです。
ソファ前に子供が遊べるスペースをとったLD
ダイニングテーブル、ソファ、テレビを壁に寄せて、ソファの前にはテーブルを置かず、ソファの横にサイドテーブルを置いて、床面を多く空けることに注力。
ソファ前のスペースは子供が遊んだり、家族団らんに使えます。
くつろげる畳スペースを作ったLD
畳でくつろぐことを前提に下部が収納になった畳コーナーを部屋の半分に並べたレイアウト。
部屋の中央にダイニングテーブルを置き、食べる時は畳コーナー側にも座れるようになっています。
12畳(約19.5㎡)の3つのレイアウト例
人が動きやすい動線のLD
6人掛けのダイニングテーブルと3人掛けのソファをレイアウト。
テーブルを壁につけて置くことでスペースを確保。食器棚、ソファのレイアウトが直線的なので動線が真っ直ぐで移動しやすい部屋になっています。
ダイニング→ソファへの移動がしやすいLD
L字型ソファとダイニングコーナーを配置。面積を取るL型ソファと6人掛けのダイニングセットという大型家具の組み合わせながら、椅子から立つときや座る時のスペースが充分に確保できているのは、ダイニングテーブルが楕円形だからです。
テーブルの横からソファへ移動しやすく、動きやすいレイアウトになっています。
食べるとくつろぎを分離したLD
食べる専用のダイニングコーナーとくつろぐ専用の畳コーナーを配置したレイアウト。
ダイニングセットを壁につけているので、入り口から畳コーナーまでに大きなスペースができており、人が動きやすく、くつろぎスペースにも使えます。
- レイアウトの参考に【ファミリー用】ダイニング+リビングソファレイアウト32選
- 【3タイプ別】12畳リビングのレイアウト&厳選インテリア例
- 12畳正方形リビングダイニング適切な家具レイアウトアイデア10選
もご覧下さいね。
16畳(約26㎡)の2つのレイアウト例
大きな部屋では適度な家具の量と動線が大事
最近、マンションに多いのがLDの横に和室を併設した20㎡以上のLDKタイプです。
このくらいの部屋の大きさになると、制限なしに様々な家具を配置できますが、一番重要なのは動線を確保しておくことです。
動線の繋がりが良い対面式キッチンタイプのLDK
対面式キッチンは、キッチンの前面にカウンターがあることが多く、奥行き方向にスペースを取られてしまいがちです。
そこで、ダイニングスペースを対面式キッチンに隣接させて、ソファを壁に沿って置き、テレビも壁のある角を利用してレイアウトします。
そうすることで、ダイニングスペースを中心に、キッチン、くつろぎスペース、和室へと各場所に移動する動線の繋がりが良くなります。
壁に面したキッチンのLDK
壁に向かったキッチンのLDKは対面式キッチンのLDKに比べて、ダイニングスペースの周囲にゆとりが生まれ、人が動きやすいのが特徴です。ダイニングスペースにアイランド型の収納やカウンターを設置すると、配膳や食器の出し入れがしやすくなります。
[参照元:Houzz Inc]