戸建住宅、マンション、賃貸住宅。
どんなタイプに住む場合でも、新しく家具を買う場合は、「まずレイアウトを考えてから。」ですよね?
従来の日本の間取りは、食べる場所、くつろぐ場所が別々の独立型でしたが、今は、大きな空間を一つにしたLDKやLDが主流です。
でも、このLDKやLDタイプの部屋。
いざ、家具を配置しようと思うと、何をどこにどう置いたらよいか悩んでしまいます。
私自身も、純和風の日本式の畳の多かった実家から、最近の間取りでオールフローリングタイプの賃貸マンションに引っ越した時、広々した空間に唖然としてしまいました。
一人暮らしだったし、ダイニングセットは必要ない。
そんな理由から、ダイニングスペース(と思われる場所)は、洋服置き場に。
せっかくの広い空間を生かし切ることができなかった思い出があります。
でも、家族で住まうなら、そんな訳にはいきません。
広さを生かしつつ、快適に生活ができる縦長・横長リビングのレイアウトには、どんなものがあるのでしょうか。
海外のおしゃれなインテリア事例の中から、快適さだけでなく、見た目もセンスある、まるでマンションのモデルルームのようなインテリア事例を見ていきましょう。
縦長・横長リビングのレイアウト-目次
縦長リビングと横長リビングの概念
縦長リビングと横長リビング。
縦長でも90度回転させれば横長になってしまうのですが、間取りの場合は一般的に、ワイドが長い部屋を横長と言います。
間取り図で分類するとこんな感じです。
横長リビングのレイアウト
参照:Mikel Irastorza
リビングが横に長い部屋。
空間をラグで2つに区切って、2つのくつろぎ空間が作られているのがポイントです。
これなら、一人は読書、一人はTV鑑賞といった具合に、自分の時間を自由に使え、喧嘩にもなりにくいですね。
横長リビングの真ん中に収納棚を置いてスペースを区切った例。
収納棚は背面に板がないので、圧迫感がなく、広々とした印象はそのまま残してあります。
広いスペースを仕切ると、それぞれの空間での過ごし方が限定できるので、メリハリの効いた生活を送りたい方におすすめです。
横長リビングの長さを生かした収納棚+ワークスペース。
TVボードをドーンと壁まで伸ばして、窓際に書き物ができるカウンタースペースが取ってあるのがポイントです。
リビングとダイニングを同じ空間の中で仕切りを設けずにコーディネートした事例を6パターン。
ダイニングとリビングの家具を、丸みを帯びたデザインで統一して空間全体をすっきりまとめたインテリア。
円形のダイニングテーブルを置いて、スペースを広々と見せる工夫もしてあります。
木と白という共通デザインのダイニングテーブル・ソファ・リビングテーブルを置いてまとまりを持たせたLD。
この部屋は広いですが、狭い部屋でも白をメインに選べば、窮屈さは感じられません。
物理的な仕切りはありませんが、ラグでリビングとダイニングの境界線を作った事例。
同じ空間の中に用途が異なる2つのスペースを作りたい時はラグが便利!
ダイニングとリビングをポップインテリアでまとめた事例。
サイズ感としては、日本のマンションだと、このくらいの横幅じゃないかな?
とっても可愛いです♪
キッチンの横に通路がある典型的なカウンターキッチン+横長リビングの参考になりそうなレイアウト例。
キッチンカウンターにカウンターチェアをレイアウトし、その後ろに4人掛けダイニングテーブルセットを縦にレイアウト。
前後左右の通路スペースを確保して、スペースの中心にテーブルが来るような形です。
リビング側は2Pソファとスツール2個を組み合わせたシンプルなレイアウト。
壁にはキャビネットの代わりにラダーシェルフを用いて、圧迫感を回避。
TVは、2Pソファから見えやすいこの写真の左手前にあります。
光彩を生かした明るいリビング。
視線が抜ける場所がキチンとあるので、ごちゃごちゃせず、すっきりとした印象です。
参照:runk Creative Ltd.
同じ空間だけど、リビングとダイニングを完全に分離した例。
一体となった空間でも、ソファをどのように配置するかによって、ダイニング側とのコミュニケーションの取りやすさが変わってきます。
これは、ダイニングに背を向けてソファが置いてあるので、食べたら、全員でリビングに移動という感じでしょうか。
これもリビングとダイニングをはっきりとゾーニングした例。
家具のレイアウトもそうですが、リビング側とダイニング側のカラーコーディネートをバラバラにすることで、それぞれのスペースを強調しています。
同じ空間に2つのスペースが同居している場合、「色は合わせた方が良いの?」って悩みますが、この事例を見ると、別々でも大丈夫そう。
リビングは明るくエレガントな雰囲気の紫とピンク、ダイニング側はホワイトです。
しかも、空間全体のアクセントカラーに緑が入ったブルー(アート&クッション)を合わせるカラーセンスの良さ!!
縦長リビングのレイアウト
ソファをL型に置いて、くつろぎ重視のリビングに。
横方向の広さがあまりない場合は、TVボードを置かずに壁付けにすると、圧迫感がなくなります。
リビングスペース+ワークスペース。
リビングがあまりにも広く持て余してしまう場合は、同じ空間に違う用途のスペースを設けるのも一つの方法です。
コーナーソファの短手を手前(ダイニング側)にもってきて、空間をさり気なく区切ってあります。
同じ空間に違う用途のスペースを設けたもう一つの事例。
1Pソファを2脚置いて、応接やお茶、読書など、フレキシブルに使えるスペースをプラス。
ワンルームの場合は、この例を参考にしてダイニングスペースを作っても良いかもですね。
対面式キッチンのあるよくある間取り。
ソファの向きやTVの場所など、参考にしやすいレイアウトです。
対面式キッチンのあるよくある間取り2。
上の例はソファをダイニングに背を向けておいて、ダイニングとリビングを仕切ってありましたが、こちらは、横並びにして、一つの空間とした例。
キッチン、ダイニング、リビングのどこに人がいても、コミュニケーションが取りやすいレイアウトです。
対面式キッチンのあるよくある間取り3。
上の例のダイニングの向きを変え、ソファの向きを逆にしたパターン。
縦を強調した配置なので、長さが強調されて、余計に広くみえますね。
対面式キッチンのあるよくある間取り4。
4人家族かな?
家具のデザインや色の使い方が素敵なLDK。
ダークブラウンの床のお家で真似できそうなコーディネートですね!
対面式キッチンのあるよくある間取り5。
ホワイト&グレーという上品なコーディネートで、圧迫感のないインテリアが素敵!
カウンターキッチンの前が少し窮屈そうですが、コーナーソファを窓際に置いて、リビングダイニングが少しでも広く見えるように工夫してあります。
壁に立てかけてある背の高いミラーも部屋に広がりを見せる為に欠かせないアイテムです。
対面式キッチンのあるよくある間取り6。
グレー&ブラックのモダンインテリアの典型コーディネート。
これぞモデルルーム!といった素敵なインテリアですね。
床色がホワイトだとモノトーンにまとめるのが簡単そう♪
対面式キッチンのあるよくある間取り6。
なんと!I型ソファを斜めにレイアウト!!
縦長リビングでも横長リビングでも、部屋の中心にソファを置いて“くつろぐリビング”と“食べるダイニング”といった具合に生活スペースを区切るとメリハリが出ますが、こんな風にお互いの空間を少しかぶらせると、リビング&ダイニングに一体感が生まれますね。
ダイニングとリビングを直角に配置した例。
ダイニングの写真はありませんが、リビングの参考になりそうなレイアウト例。
縦長リビングでは、窓の位置によっては、TVボードが置けないという場合もありますよね。
そんな時は、幅が狭いTVボードを部屋のコーナーに置くという方法も。
ソファや家具、ラグのコーディネートも参考になります。
これでもかっ!!というほど縦長のLDK。
ソファとダイニングセットを平行に置いて、長さを強調した家具の配置の仕方です。
水平ラインが印象的な家具のコーディネートも素敵です。
L型ソファを壁にくっつけて、真ん中の空間を広く取ったリビング。
床面を多く見せて、部屋を広く見せる技は、インテリアの一般的なテクニックです。
こう見ると、センターテーブルを置かずにサイドテーブルで対応するという方法もありかな?と思います。
一人暮らし用の部屋のレイアウト例。
ベッド、ソファをカーテンで仕切れるようになっています。
ダイニングの横に1Pソファを置いた例。
メインソファと対面式になっているので、コミュニケーションが図りやすい明るい雰囲気のリビングダイニングになっていますね。
目線が低い位置に集まるリビング。
造り付け家具で周囲を囲んで、すっきりした印象です。
背の高い家具が全くないので、広々とした空間を最大限に活用できていますね。
細長いリビングにソファ2脚をレイアウトした例。
テーブルを置かない方法もありだな~と思った事例です。
上と同じような広さの部屋にTVボード+ソファの例。
実際は窮屈だと思うのですが、ホワイトの家具を選ぶことで、見た目の圧迫感を回避してあります。
大きな部屋なんだけれど、袖壁や垂れ壁で何となくリビングとダイニングの区切りをつけた例。
垂れ壁や袖壁は、構造上仕方なくできる場合もあるけれど、現代の家は、無い方が好まれていますよね。
でも、敢えて、少しだけ区切りをつけることで生活メリハリを作ることができるので、ダラダラ過ごしてしまいがちという人におすすめです。
最近のマンションに多く見られる間取りのLDK。
一つの空間に食べる(ダイニング)、くつろぐ(リビング)、仕事(ワークスペース)の3つの違う生活パターンを上手くレイアウトした例。
家具のデザインやインテリアコーディネートの仕方がセンス抜群!!
こんな素敵なマンションだったら引きこもりになってしまいそうですね。
どの事例も背の高い存在感のある家具はなるべく置かず、床面を広く見せて、広々とした空間を生かし切った素敵なインテリアになっていますよね。
また、選ぶ家具のデザインが素敵なだけでなく、“視線の抜け方”や“視線が集まる場所(フォーカルポイント)”など、インテリアのレイアウトの基本と言われている部分を忠実に守ったものが多いので、どれもすっきりとした印象です。
[参照元:Houzz Inc]